イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

人間だから

2015年01月03日 | イコン
新年から、こんな話を書きますが、
お許しください。

昨年末、
ちょっと驚いた出来事がありました。

母の長年の知人ではあったのですが、
ある宗教のリーダーの方がいて、
長い間の知り合いで、
時々、その宗教の集まりに
母もつきあいとして出ていたのですが、
何年か前に
母はその集まりで、
たくさんの人の前で
そのリーダーから
「あなたのような人は頓死する」と断言されたと言うのです。

それを聞いて私は、
「いくら知人としてのつきあいと言っても、
人間が人間の死を予言するなんて
ろくなものではないから、
もう参加はやめなさい」と
その集まりに参加させるのを辞めさせました。

そのリーダーは、
母より年上の方でしたから
おそらく、人間としての老化で
認知症のような、
自分の話すことさえわからなくなってきているのではないか、
と思いました。
ひとりの人間が、ひとりの人間の死を予言するなどという
実に愚かな行為をする宗教のリーダーだと私は判断しました。

こうなると、リーダーと言えども、
たとえ、信仰の修業者だとしても、
もう非常識なリーダーが先導する集まりになってしまい
長年の知人の信頼も
あっという間にくずれました。

母は、それからは一切参加せず、
その方とも連絡はとりませんでしたが、
昨年末、
そのリーダーの息子さんが亡くなられたことを聞いて驚きました。
息子さんはその宗教の跡取りとなるはずの方でしたが、
ある日、急死されたのだそうです。
急死、
つまり、リーダーが母に予言した頓死です。

母も高齢ですから、いつ亡くなるか
全くわかりませんが、
母に「あなたは頓死する」と予言したリーダーの息子さんが頓死しました。
リーダーは、どうされているのか?
私はわかりませんが、
ひとりの人間が、ひとりの人間の死を予言するなんて
神様や仏様でしかわからない人間の運命を
人間が判断するなんて、決してあり得ません。

私が、イコン画家とのつきあいを辞めた理由も
画家の老化で、いろいろとおかしな出来事はあったのですが、
「私は神父の娘なんだから、
私の描くイコンは特別なのよ」と
神父の娘であることを売り物の理由にしていたことも原因でした。
家族はまったく関わっていない状況でした。
画家の子どもたちが理解できていないイコン制作ですから、
家族のサポートは全くなかったので、
老化で話すことも奇妙なことになっていきました。
「なぜ、立派な仕事をしている私に賞が与えられないのかしら?」とも
よく言っていました。
イコン画家に賞なんて、びっくりです。
仏画家に賞が与えられたのも
私は聞いたことはありません。

こうなると、他人は一切関われません。
ですから、私は離れました。
老化でおかしくなった年寄りが
宗教の立場を利用して
自分のやりたい放題なんて
とんでもないからです。

あのリーダーも、イコン画家も
家族がちゃんと見ていない状態で
宗教のカリスマ性も、
人間としての老化で
信頼がなくなっていきました。
脈々と続いてきたイコンに
スターのようなイコン画家は
全く、一切、必要ありません。
イコンが存在すればいいだけです。

今、新年で占いが大盛況ですが、
あれも占い師の、
人間の判断ですから、
私も遊びで占いをしますが、
あとはすっかり忘れてしまいます。
ひとりの人間の判断に惑わされない
生き方をするべきです。

神様や仏様への尊敬と信仰を
私は持っているつもりですが、
宗教を利用していく人間には
恐ろしくて、とてもつきあえません。

神様や仏様の助けもお借りして、
自分でたくましく生き抜く覚悟が必要だと思っています。

今年も、
自分でたくましく生き抜くことを
神様、仏様に誓いました。









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花時計