書いてるうちに長くなった「ひとこと感想」その15。
メモには、「“この時代、10億円貰えるなら、日本人は(どんな人であろうと)タマシイを売る”というホラーに見えた。(どこかで、なぜか『28日後・・・』が浮かんだ)」とだけ。
ホラーと割り切って観れば、これはこれで正にハラハラドキドキのサスペンスで、面白いと言えばオモシロイ。でも、私はこういう物語をわざわざスクリーンで観るなら、もっとファンタジー?仕立て(『ハンガー・ゲーム』とか)にでもして、「リアル」から遠い作品として観る方がまだマシなのだと思う。後味が悪い映画には時々出会うけれど、この映画はもう、観ている間ずっと違和感(気色の悪さ?)が消えなかった。
と言っても、これは「娯楽」というものについての、単なる好みの違いなのかもしれない。今の日本の現実が、映画と同じくらい「金がすべて」或いは「金のせいで死ぬ思いをしている」人々に溢れているように私自身日々感じているので、この映画の「リアル」を装った作りが目障りなだけなのかもしれない。
上手く説明出来ないけれど、とにかく、「なんだかフツーの人(観ている私とか)がバカにされてるな~」という感触が少しでもあると、私はその映画が楽しめなくなる(らしい)。今の場合は、映画の作りというより原作の内容による気分の悪さかもしれないけれど、いわゆる倫理観からじゃあなくて、(娯楽のために)こういう誇りを傷つけられる?ような感触をガマンする気にはなれない・・・というか。
比べるのもヘンかもしれないけれど、今ふと浮かんだので。たとえば『新幹線大爆破』(’75)なんかの方が、私にとってはずっと素直に面白かった。トンデモナイような状況設定で犯罪絡みのハラハラドキドキを体験させる映画だったのは同じだけれど、人の誇りを傷つける感じは全くしなかったんだ・・・と初めて気づいた。
そうじゃないと私の場合は「娯楽」にはならないんだな・・・なんて、娯楽映画の条件みたいなものまで考えさせてくれた『藁の盾』は、これはこれで貴重な1本だったのかも。
作り手は観客を楽しませようとは思ってないですよねー。
私はかねてから「教養(経験知)、思い遣り、ユーモア」は三位一体のような気がしていて、質のよい娯楽映画はそれがあるなーと。三池崇史監督には、もう、それは求めません・・・。
『ハンガー・ゲーム』を避けていたのですが、観た方がいいですか?
私の感じた「気色悪さ」も、やっぱり書いておこう・・・って思ったんです。
普段は観た映画への不満とかは、あんまり書かないんですが(ソモソモ、すぐに忘れちゃうし)。
>私はかねてから「教養(経験知)、思い遣り、ユーモア」は三位一体のような気がしていて
>質のよい娯楽映画はそれがあるなーと。
「三位一体」・・・ほんとにそう!!
ジャッキー・チェンやケン・ローチ観てて、そう思いますもん。
(っていうか、「それがある」ような作品が自分は好きなんだろな~と)
>『ハンガー・ゲーム』を避けていたのですが
私も避けてたんですが、たまたま家で観る機会があって
ジェニファー・ローレンスが好きなので、やっぱり
気になっちゃって
1作目だけ観たんです。
特にオススメはしません(^^;
でも、ハリウッドのしたたかさとか分厚さ?みたいなものを感じて
ちょっと感心?してしまいました。
当然のコトながら、お金のかけ方が半端じゃないんだろうな~(タチが悪いな~?)というか。
私は、やっぱり好きじゃあありませんが
あれはあれで、エンタテインメントなんだろうな・・・と。
(って、漠然としたことばっか書いてスミマセン(^^;)
レンタルはしないで、テレビ放映されることがあったら観てみますね。テレビの映画はほとんど偶然にしか観ないかもしれませんが。
マイ・ベストテン、読んでくださっていたのですね。ありがとうございます。私もあんまり不満とかは書きたくないのですが、書いてしまいました(^_^;。仲間がいてくれて、嬉しいよ~。
新作映画観にいけなくても、お茶屋さんのサイトは
(行けるときに)見に行きます。
仲間がいると嬉しいも~ん(^o^)
いつも来て下さって、ほんとにありがとう!