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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

屠蘇

2010年01月03日 17時08分56秒 | マクロビオティック薬膳<神草の慧古>
お正月には一年の邪気を祓い家族の健康と延命を願ってお屠蘇を頂く習慣がありますね。
皆さんは、元旦の朝、家族が集まった席でお屠蘇を飲まれましたか?

屠蘇の「屠」は追い払うという意、「蘇」は鬼という意味があります。
一家揃っていただくときは、年少のものから飲むのが慣わしです。


お屠蘇は普通、清酒(できれば純米酒がいいですね)、本味醂、に屠蘇散を入れて作ります。私はいつもは、近くの馬場漢方薬局で屠蘇散を買ってきて用意いたします。

屠蘇散は、一説には三国時代の名医・華佗の処方によるものと言われているそうです。

その処方は色々で、『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆とあります。
おお~トリカブトは猛毒ですし、大黄はちょっとお腹にきついのではと思いますが・・・。

現在では、山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗などを用いるのが一般的だと思います。健胃薬としてもいい感じ。匂いからして胃腸薬ってかんじですものね。

また、初期の風邪にも効果があるので、寒い冬にはいいかもです。


正月に屠蘇を呑む習慣は、日本では平安時代から。江戸時代に庶民の間にも伝わるようになって、医者が薬代の返礼にと屠蘇散を配ったのだとか。

コドモのころ、この甘いお酒が魅惑の味で、おばあちゃんの家の奥座敷の床の間に置かれていた銚子の中身を飲み干して、ほろ酔い気分で見つかった記憶が蘇ります(笑)

今年は、大山神社で初お屠蘇
今朝、家族3人で頂き物の春鹿の屠蘇酒で新年を祝いました。

さあ、今年も一年明るく元気に過ごせますように。
皆さんにも幸多かれとお祈り申し上げます。














マクロビアンの歯科相談より

2010年01月03日 07時59分41秒 | 自然医食のお手当て 掌(しょう)のコース
年末に、「歯科相談はこちらから」のカテゴリーにご相談が入っておりました。
マクロビアンの方にもご参考になると思いますので、別記事にさせていただきお応えしたいと思います。


(以下、質問を転載いたします)

歯とマクロビ食生活 (斉藤)
2009-12-30 02:47:54
松見先生、
こんにちは。斉藤と申します。本来ならばすぐに飛んでいってみて頂きたいところですが、海外に住んでいるため無理なので、わらにもすがる思いでの質問です。お忙しいとはおもいますが、回答の方よろしくお願い致します。

ゆるいマクロビの食生活を始めて、7年になりますが、ここへ来て、歯の問題が続出です。
そこで、2点質問があります。

1、歯根にある炎症はもっとちゃんとしたマクロビオティックの食生活をすれば、自然治癒しますか?歯医者は、自然治癒はないからすぐに、歯根の神経治療をしなければならないといっています。

2、歯根神経治療のあとに、かんむりを付けます。歯医者は、内側の詰め物に、金と銀と何かを混ぜたもの、外側には白いものを使うと言っていました。が、金属を使う事に抵抗があります。ポーセリンはどうかときいたら、奥歯の使う頻度が一番高いところだからポーセリンでは弱いといわれました。
人体に害の少ない冠をつけて欲しいとおもいますが、何から作られているものがおすすめでしょうか?

よろしくお願いします。


以上がご質問です。


まず、1.のご質問についてです。

歯根にある炎症ということですが、すでに抜髄(神経を取り除く)をして根管治療(以下、根治)をされている状態なのでしょうか?
虫歯で神経が死んだまま放置しておいたのでしょうか?

いずれにしても、虫歯があれば虫歯の治療も必要です。
そして、根管の治療をしなくてはいけません。

歯根の中ににある炎症が起きる原因除去をしませんと、歯を支えている歯の根元のまわりの骨が溶けていきますので(歯周病との両攻めがあると歯が抜け落ちます)、根治の必要があります。
又慢性的に根の先で細菌が日常的に活動し全身に細菌やその代謝産物が供給されることは問題です。全身の離れた所に飛び火をし、他の臓器に悪影響を与えると言われています。
但し、日本ではこの根治は一般保健診療ではなかなか完全に行われていないのが現状です。当院にご来院なさる新患さんの99%が、根治のやり直しが生じています。
きちんと治療をしてくださる歯医者を選択してください。
根治後、レントゲンで、歯の根元の先まで抜髄後の空洞に薬が詰まっているかを確認する必要があります。
海外ですから、自費となるのでそのあたりはどうなのかはわかりませんが、いずれにしても、確認はしてください。

現在の炎症は、マクロビオティックを完全に実施してよくなるかというご質問ですが、徹底的なマクロを行うと病巣が縮小しますが完治は絶対にありません。日常的な慢性の感染が続きますので、治療は是非なさってください。

2.のご質問です
当院の場合、奥歯の補綴物(かんむり)の土台にはアマルガムや他の合金を使用いたします。
アマルガムは水銀を含む銀の化合物です。
ホメオパシーを志向される方の一部や、自然療法をされる方やそれを理由に無理やり保険外治療に誘導したい歯医者に随分バッシングされているものです。
当院は保健治療を行っていないため保健のルールに縛られないので、使用する材料は適材適所で考えます。最高のものはご自身の歯ですが、壊してしまった所には金属が一番適材と考えます。強度が高いし、歯と材料の境目からの虫歯の再発が少ないからです。(金属にも種類がたくさんあり、できるだけ歯の固さに近いものが良いでしょう)欠点は金属色です。
白い材料は自然な色に利点がありますが、ポーセレンやレジンは強度、適合性、形成時に歯質の過度(びっくりするくらい)の削合等の問題があり、今後の貴方自身の歯が壊れる可能性が高まります。
修復の材料には必ず長所と短所があり、最高の物などありません。
ご自身の大切な歯を守るため

1ご飯をおかわりしていただく。パンはやめる。

2砂糖や果糖ブドウ糖液糖などの、単糖類・二糖類が入っているものは口にしない。(甜菜糖やメープルシロップ、羅漢果、アガベ、ハチミツ、果物もその内です。)→パンを含め、おやつは週に一回。(甘味は米由来のもので・・・米飴、玄米甘酒)

3よく噛んでいただく。一口50回。
歯が壊れるような緩マクロでは身体も壊れます。        


院長