連休のど真ん中、3日、4日の二日間で帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生の「場の養生塾・高松」第4回を開催いたしました。
1~3回までは、五色台での合宿スタイルでしたが、今回は玉藻城の中の飛雲閣を全館貸し切りの贅沢な環境の中、初日は「生き方」について、二日目は「逝き方」についてと、テーマを分けての開催となりました。
初日は、帯津先生の他、宗教心理学の第一人者・岡野守也先生、五色台喝破道場の野田大燈老師をお迎えして、それぞれの分野からのアプローチで、「生き方」についてのお話をいただきました。
開催とともに、帯津先生の新呼吸法「時空」のエクササイズからスタート。
解剖・発生学の三木茂夫教授の「生命形態の自然誌」をヒントに生まれたと言う「時空」は帯津先生が創造した宇宙に繋がる呼吸法で、太極拳にも似たような身体の動きをしながらの、ゆったりとしたとても気持ちのいい呼吸法です。三木教授は、香川県丸亀市のご出身で、私もとても尊敬している先生で、その著書にたくさんの学びを頂きました。なんだか、こんなところで繋がっているのが嬉しくも思いました。
瞑想しているような感じで、30分ほど身体をほぐしてリラックスしたところから講座が始まりました。
トップバッターの岡野先生のお話は、「つがりに気づく、つながりを築く」というお題で、コスモス心理学で学ばせて頂いている内容のお話でした。終了後、たくさんの方からとてもいいお話だった、宇宙と繋がり、関わりのある人が皆親戚と思えてきたのがうれしかったとご感想を頂けました。
意外に年配の方から気づきを得ることができたとのご意見が多くてびっくりしました。
岡野先生の後に、私の「気づきのワーク」をさせていただきました。
目に見えない世界のことをモデルになっていただいたご参加者さんを通して、皆さんと一緒に体験していただきました。普段感じている心の中の思いが、いかに、他者に影響を与えているのかということを知っていただき、できるだけ自分自身から発するい思いを幸せの波動に変えることが大切だということが感じていただければうれしいです。また、「形」を大切にすることで、「気」が入りパワーが増幅するということも体験していただきました。
日頃の暮らしの中でお役に立てていただければ幸いです。
その後は曹洞宗の老師、喝破道場の野田大燈和尚さまに「生きる」というテーマで、大燈氏の体験を元にお話していただきました。
ラストは、お待ちかね帯津先生のお話でした。
帯津先生のお話は、まるで江戸落語を聞いているような小粋な語り口調でとても軽快な感じです。とても偉大な先生なのに、全くえらぶった所のない、とても親しみやすい優しさにあふれています。
テーマでもある「粋な生き方」そのもので、小さなことに頓着せず、おおらかに生きていくことの大切さを学ぶことができました。
夜は、ご希望者とともに、クレメントホテルの20階のフィオーレで交流会をいたしました。
始終和やかな雰囲気で、とても楽しい時間でした。
翌日は、朝から大燈和尚様と座禅の時間をいただき、その後、調和道丹田呼吸法のエクササイズからスタートいたしました。
前日は、午後から雨模様だったのですが、そのおかげもあって、飛雲閣の大書院から見えるお庭の風景は透き通った空気感で、とても気持ちがよかったです。
朝の講座のスタートは、前日に続き大燈和尚様のお話でした。
二日目は「逝き方」がテーマ。
法話というよりは、27歳で出家された老師のこれまでの経験をいろいろ楽しくお話くださり、敷居の低い解りやすいお話でした。
ラストの帯津先生のお話の間に、院長が足指のお話をさせていただきました。
アームテストをして足の踏ん張りの強さをはかり、その後ひろのば体操をしたら、あら不思議、ほとんどの方が踏ん張れましたとのお声をいただきました。
健康に生きてこそ、逝き方も上手なはず。毎日続けていただくことが大切です。
帯津先生には「本望な逝き方」についてお話しいただきました。
本望な死に方の希望をいくつか思い描いて置くことが大切というお話がとても軽妙で、面白おかしく印象に残りました。
帯津先生も、いくつかの死ぬ時はこうでありたいという希望のパターンをお持ちだそうで、一番いいのは仕事帰りにワクワクしながら酒場に立ち寄りのれんをかきあげたその時に「ウッ」と倒れるのがいいのだそうです。でも、人生そうそう思惑通りに行かないから、他のパターンも用意しておいた方がいいと。
それで、帯津先生は、病院の回診の時に廊下を歩いていて、「ウッ」と倒れかかったところに前を歩いていたナースが振り返り、その胸の谷間に顔をうずめて死ぬ(笑)というのが理想だそうです。人間は何歳になっても色気を忘れてはいけないと笑っておっしゃられておりました。
なるほど、男も女も、粋でなくては生きている意味がない。やっぱり帯津先生のお話は、川越の小江戸な雰囲気にあふれておりました。
「逝き方」をテーマにしておりましたので、全国からがんの方や病気の方も来られていたのですが、始終笑いが絶えない会場で、
「玄米菜食なんてしない方がいいんだ!」ってあっけらかんとおっしゃる帯津先生の魅力にあふれておりました。
終会後は、ご希望者のみで、車座座談会をいたしました。
ご参加の方は、ほとんどが病気で悩まれている方でしたので、とても深いワークとなりました。
高松の藤塚町の高橋クリニックの高橋先生が進行をしてくださり、全ての方がそれぞれの不安や悩み、帯津先生への質問など、2時間があっという間に過ぎました。
帯津先生は、ホリスティック医学の権威ではありますが、現代医学を否定するものではなく、あらゆる可能性を許容しながらいかに生き生きと生きいることが出来るのかを伝えてくださいます。あれはダメ、これもダメというのではなく、これはいい、こちらもいいという風に、可能性を否定せずに日々の診療をされておられて、マクロビオティックで陥りやすいダメダメモードと対照的です。
だからこそ、患者さんも生きがいを見出して、明日につなげていく力を持てるのかもしれません。
とても勉強になりました。
すばらしい時間を共有させていただきました、全ての方に感謝です。
また、チラシなどの配布にご協力いただきました皆様にも、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、来年のことをお話いたしますと鬼が笑うといいますが、来年の「場の養生塾香川第5回」開催は、同じ飛雲閣にて、5月14日(土)、15日(日)に開催いたします。
皆さん、ぜひ、ご参加くださいませ。
1~3回までは、五色台での合宿スタイルでしたが、今回は玉藻城の中の飛雲閣を全館貸し切りの贅沢な環境の中、初日は「生き方」について、二日目は「逝き方」についてと、テーマを分けての開催となりました。
初日は、帯津先生の他、宗教心理学の第一人者・岡野守也先生、五色台喝破道場の野田大燈老師をお迎えして、それぞれの分野からのアプローチで、「生き方」についてのお話をいただきました。
開催とともに、帯津先生の新呼吸法「時空」のエクササイズからスタート。
解剖・発生学の三木茂夫教授の「生命形態の自然誌」をヒントに生まれたと言う「時空」は帯津先生が創造した宇宙に繋がる呼吸法で、太極拳にも似たような身体の動きをしながらの、ゆったりとしたとても気持ちのいい呼吸法です。三木教授は、香川県丸亀市のご出身で、私もとても尊敬している先生で、その著書にたくさんの学びを頂きました。なんだか、こんなところで繋がっているのが嬉しくも思いました。
瞑想しているような感じで、30分ほど身体をほぐしてリラックスしたところから講座が始まりました。
トップバッターの岡野先生のお話は、「つがりに気づく、つながりを築く」というお題で、コスモス心理学で学ばせて頂いている内容のお話でした。終了後、たくさんの方からとてもいいお話だった、宇宙と繋がり、関わりのある人が皆親戚と思えてきたのがうれしかったとご感想を頂けました。
意外に年配の方から気づきを得ることができたとのご意見が多くてびっくりしました。
岡野先生の後に、私の「気づきのワーク」をさせていただきました。
目に見えない世界のことをモデルになっていただいたご参加者さんを通して、皆さんと一緒に体験していただきました。普段感じている心の中の思いが、いかに、他者に影響を与えているのかということを知っていただき、できるだけ自分自身から発するい思いを幸せの波動に変えることが大切だということが感じていただければうれしいです。また、「形」を大切にすることで、「気」が入りパワーが増幅するということも体験していただきました。
日頃の暮らしの中でお役に立てていただければ幸いです。
その後は曹洞宗の老師、喝破道場の野田大燈和尚さまに「生きる」というテーマで、大燈氏の体験を元にお話していただきました。
ラストは、お待ちかね帯津先生のお話でした。
帯津先生のお話は、まるで江戸落語を聞いているような小粋な語り口調でとても軽快な感じです。とても偉大な先生なのに、全くえらぶった所のない、とても親しみやすい優しさにあふれています。
テーマでもある「粋な生き方」そのもので、小さなことに頓着せず、おおらかに生きていくことの大切さを学ぶことができました。
夜は、ご希望者とともに、クレメントホテルの20階のフィオーレで交流会をいたしました。
始終和やかな雰囲気で、とても楽しい時間でした。
翌日は、朝から大燈和尚様と座禅の時間をいただき、その後、調和道丹田呼吸法のエクササイズからスタートいたしました。
前日は、午後から雨模様だったのですが、そのおかげもあって、飛雲閣の大書院から見えるお庭の風景は透き通った空気感で、とても気持ちがよかったです。
朝の講座のスタートは、前日に続き大燈和尚様のお話でした。
二日目は「逝き方」がテーマ。
法話というよりは、27歳で出家された老師のこれまでの経験をいろいろ楽しくお話くださり、敷居の低い解りやすいお話でした。
ラストの帯津先生のお話の間に、院長が足指のお話をさせていただきました。
アームテストをして足の踏ん張りの強さをはかり、その後ひろのば体操をしたら、あら不思議、ほとんどの方が踏ん張れましたとのお声をいただきました。
健康に生きてこそ、逝き方も上手なはず。毎日続けていただくことが大切です。
帯津先生には「本望な逝き方」についてお話しいただきました。
本望な死に方の希望をいくつか思い描いて置くことが大切というお話がとても軽妙で、面白おかしく印象に残りました。
帯津先生も、いくつかの死ぬ時はこうでありたいという希望のパターンをお持ちだそうで、一番いいのは仕事帰りにワクワクしながら酒場に立ち寄りのれんをかきあげたその時に「ウッ」と倒れるのがいいのだそうです。でも、人生そうそう思惑通りに行かないから、他のパターンも用意しておいた方がいいと。
それで、帯津先生は、病院の回診の時に廊下を歩いていて、「ウッ」と倒れかかったところに前を歩いていたナースが振り返り、その胸の谷間に顔をうずめて死ぬ(笑)というのが理想だそうです。人間は何歳になっても色気を忘れてはいけないと笑っておっしゃられておりました。
なるほど、男も女も、粋でなくては生きている意味がない。やっぱり帯津先生のお話は、川越の小江戸な雰囲気にあふれておりました。
「逝き方」をテーマにしておりましたので、全国からがんの方や病気の方も来られていたのですが、始終笑いが絶えない会場で、
「玄米菜食なんてしない方がいいんだ!」ってあっけらかんとおっしゃる帯津先生の魅力にあふれておりました。
終会後は、ご希望者のみで、車座座談会をいたしました。
ご参加の方は、ほとんどが病気で悩まれている方でしたので、とても深いワークとなりました。
高松の藤塚町の高橋クリニックの高橋先生が進行をしてくださり、全ての方がそれぞれの不安や悩み、帯津先生への質問など、2時間があっという間に過ぎました。
帯津先生は、ホリスティック医学の権威ではありますが、現代医学を否定するものではなく、あらゆる可能性を許容しながらいかに生き生きと生きいることが出来るのかを伝えてくださいます。あれはダメ、これもダメというのではなく、これはいい、こちらもいいという風に、可能性を否定せずに日々の診療をされておられて、マクロビオティックで陥りやすいダメダメモードと対照的です。
だからこそ、患者さんも生きがいを見出して、明日につなげていく力を持てるのかもしれません。
とても勉強になりました。
すばらしい時間を共有させていただきました、全ての方に感謝です。
また、チラシなどの配布にご協力いただきました皆様にも、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、来年のことをお話いたしますと鬼が笑うといいますが、来年の「場の養生塾香川第5回」開催は、同じ飛雲閣にて、5月14日(土)、15日(日)に開催いたします。
皆さん、ぜひ、ご参加くださいませ。