恵那山登山ー神坂峠からいよいよ急登

2015年05月29日 | 
 さすがアルプス。

一昨年、黒井沢ルートから無謀にも里山気分で登らせてもらった恵那山。ルートを変えて、きついといわれる神坂ルートに例によって「道草登山」をやってしまったわけです。全然、懲りてない。

さぁ、地獄の恵那山北壁急登ルートが展開です。

  谷から吹き上げる風が増々寒くなっていきます。時刻はもうすでに12時近く。なんてこった、道案内では「恵那山頂3時間」って。あんなの、誰の足で計ったんでしょう。コース・タイムはあてになりません。ふだん下界で暮らす人間には、もう昼時なのにちっとも目指すポイントに着かないもどかしさだけが増幅します、昼は昼でちゃんと昼飯にしたい!

  出たぁー、先ほど下山してきた山岳部系のお兄さんが言っていた通り、急登の上に雪が残って登山道を苦しくしています。

  冬場、西の方の伊吹山以西は日本海からの雪雲の通り道で、関ケ原近辺に雪をもたらします。 ここ恵那山付近では夏場、雨雲の通り道で、恵那から中津川にかけて急激な夕立が襲います。その風と同じような流れでしょう、御嶽山の噴煙の様子から察するところ、現在北西の風が吹き抜けているようです。




  ・・・・・・・、この後の急登は、中高年のMHにはハード過ぎてとても写真を撮るほどの余裕はありませんでした。
できれば山頂で食事を摂りたい。せめて午後1時くらいには・・・。ところがもうすでに午後1時5分前。たまたまなのか分かりませんがこの時間帯、せっせと急斜面を登ってくる人と急ぎ足で降りてくる人が交差して・・・。目が回ってしまったので、かまわず急登ルートの脇に腰を据え、先般購入したアルコール・コンロ
をセットしてインスタントのスティック・カフェオレを作りました。固形物は しるこサンドと海老せんべい。
アルコール・コンロの実力はすごかったです。カフェオレは3分でできるし、セッティングも片付けも3分かからないし。  これで元気が出まして、あと半分の急登を息せき切りながらこなすことができました。






  下界の里山では「軽く一汗」程度の北壁登りなのが、アルプス級の山では「しっかり張り付いてハァハァ登り」に変わります。もちろん道自体も踏み込まれていないので原始状態のガタガタ凸凹、それが当たり前。

これは頂上へ向かう尾根のなだらかな道から撮った樹木の根っこ部分です。一年の半分近くが雪に閉ざされるこの山に生きる根っこってこんな風になるのですね。










  これはその尾根から見下ろす、件の「UFO疑惑の焼山」です。たどりつくのが大変らしい山です。