日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 高島屋

2020-08-22 19:31:40 | 晩酌
「魚真」との蜜月に終止符が打たれた後も、密かに続けてきたのが土曜の晩餐です。試行錯誤を経て行き着いたのは百貨店という選択でした。稼働が落ちた車の調子の維持を兼ね、日本橋の高島屋へ通うのが最近の恒例です。
「魚真」の刺身と出会ったとき、持ち帰れるものとしては破格だと絶賛しました。量販店のそれと別次元なのはもちろんのこと、百貨店でもこれに匹敵するものを手に入れるのは難しかろうと思われたからです。その見立ては大筋において正しかったものの、百貨店もあながち悪くはないということに気付いてきました。明らかに違う点を挙げるとすれば、一手間加えたものが少ないことでしょうか。酢〆、昆布〆、漬け、炙りの類がほとんどないだけでなく、鮮度の保持が難しい青魚と貝類も限られます。見方を変えると、それ以外については遜色ないということでもあります。質だけでなく値段についても同様です。
そのような認識に至ったのは、先月の連休から五週にわたって続けてきたことにより、経験が蓄積されたからでもあります。キャンプを主体に転戦していく北海道の旅においては、日数を重ねるうちに過不足のない買い出しができるようになっていくという現象が起こります。それに近い現象といってもよいでしょう。今週は鮪の三種盛りと白身の四種盛りを主役にして、鰹と鯵を単品で加えました。赤身、白身と光り物を偏りなく織り交ぜた、我ながら理想的な献立です。

平時なら正月だけだった晩餐が、毎週末の恒例として定着したのは、同居している両親の好評によるところが少なくありません。遠出はしづらく、近場へ外出するだけでも「新しい生活様式」という名の制約が加わるご時世、晩餐がささやかな楽しみになってきたということです。いつまでも足止めに甘んじるつもりはなく、来るべき再開へ向け「新しい活動様式」を模索しているところではありますが、週に一度の買い出しは、居候によるせめてもの罪滅ぼしでもありました。少なくとも今月中は続けることになりそうです。

宮城県産本鮪刺身
旬のお造り盛合せ
山口県産真あじ刺身
かつおたたき刺身
カイザービアシンケン
クロイターヤクトヴルスト
プフェファーリオナー
ザワークラウト
水茄子浅漬け
銚子のさば棒鮨
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