日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - あて

2020-08-27 23:18:06 | 居酒屋
今月に入ってから、店で呑んだ機会はまだ四度に過ぎません。週末を避けるとすると、月内に呑める機会は今夜を含めてあと二回です。貴重な機会を活かしたいのはやまやまでした。しかし、相も変わらず腹具合が戻りません。好きな時間に始められる持ち帰りの利点が今夜も勝りました。「あて」の肴で晩酌します。

こうなることも想定し、今日は布石を打ちました。持ち帰りをする場合、品書きを把握できるかどうかで使い勝手が変わってきます。ありがたいのは、品書きをWeb上で毎日公開する店です。かつての「藤々」、今でいうならBETTAKOがその部類に属します。これに対して、当店の品書きを遠隔で知る手段はありません。その結果、品書きが分からないまま電話で注文する形になり、定番の品に偏りがちな傾向がありました。その教訓を踏まえて採った方法は、お昼のついでに下見をするというものです。三時過ぎに通ったところ、今夜の分の品書きが既に掲げられていたため、ある程度の目星をつけてから戻りました。店で呑む選択肢も残しつつ、最終的に決断したのが九時前です。目星をつけた品に加え、電話口の店長から子持ち昆布を勧められてつい注文。合わせる酒には自身にとって今季初となるひやおろしを選びました。食材はまだ夏そのものでも、酒については一足早く秋の装いに変わりつつあります。最も酒がうまい季節の到来です。

電話をかけようとしたとき、最後の履歴が先月末だったことに気付きました。荒木町の店には長らく無沙汰したという自覚があったものの、この店にも一月近く無沙汰していたことになります。
前回は、看板を再度繰り上げるようお上が「要請」すると報道された後でした。その時点では、今更同調する店があるのかと思いました。しかし、結果としては多くの店が従いました。保健所を始めとして行政機関の世話になることも多い商売柄、単なる「要請」といえども無下にはできないということでしょうか。
そのような中、11時まで営業している当店を、けしからんと批判する連中はいるのかもしれません。しかし自分は、飲食店への「要請」自体が不当なものだと思います。自粛自粛と叫ばれて、飲食店にとっては商売あがったりの状況が半年以上も続きました。それが罷り通っているのは、飲食店が感染の温床だという理屈に基づいてのことでしょう。しかし、飲食店では我々など比べものにならないほど徹底した衛生管理が行われています。それを怠ることにより発生する食中毒ならともかくとして、店の落ち度と関係ない感染症の責任まで押しつけるのはお門違いというほかありません。その理屈が罷り通るとするならば、交通事故の責任を、道を造ったお上自身が負うのでしょうか。
明らかにおかしなことが行われながら、それをおかしいとも言わせない風潮が、病原体との「聖戦」を大義名分にして蔓延し、飲食店はいわれのない批判に晒されてきました。しかし、泣き寝入りをするしかなかった一時の状況を思えば、毅然とした対応をとる店も出始めた現状は好ましいと自分は思います。その気概に応えるためにも、引き続きできる限りの散財をしていくつもりです。

あて
東京都千代田区九段南4-8-34
03-3262-0044
平日 1700PM-2200PM(LO)
土曜 1400PM-2200PM(LO)
日曜定休

大典白菊
刺盛り五点
牛すじ豆腐
煮こごり
子持ち昆布
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