銭湯を訪ねて回るだけならともかく、日常的に通うとなると使い勝手も重要になってきます。かような観点から二番手として定着したのが神楽坂の「熱海湯」です。
「第三玉の湯」を訪ねたとき、盲点だったと述べました。神楽坂の繁華街の至近にあるにもかかわらず、今の今まで見落としていたからです。こちらも同じく盲点でした。まっすぐ登る神楽坂から、左に弧を描きつつ分かれていく緩い坂の途中にあり、斜向かいが「万年青」という位置関係です。おそらく前を通ったこともあるのだろうと思います。しかるに気付かなかったのは、まだ銭湯に覚醒していなかったという事情によるところが第一でしょう。ただし、それだけが理由ではないような気がします。というのも、屋号の分かる看板がないのです。宮造りの建物は典型的な銭湯のそれでも、無頓着な人間が暗い中で気付くのは難しかったかもしれません。
目立った看板がないということは、手を加えた跡がほとんどないということでもあります。一目見て分かるのはコインランドリーの増築、あとは浴場のアルミサッシ程度でしょうか。脱衣所の空調機を始め、建築当時はなかっただろう設備の多くも年代物です。壁掛け式の扇風機と液晶のTVを除き、昭和の頃からほぼ変わっていないようにも見えます。建物だけなら上には上があるとしても、緩い坂に沿って続く横丁の一角という立地を含め、趣では都内屈指の存在といってもよいでしょう。
荒木町へ行き来するついでに寄るなら「塩湯」が断然便利です。しかし、「あい田」か「あて」に寄る前提で考えると、そこから四谷へ行ったとしても、神楽坂まで行ったとしても大差はなくなります。銭湯としては比較的小ぢんまりして空いているのもこちらにとってはありがたく、最近ではさほど変わらぬ頻度で世話になっているような気がします。この銭湯が日常的に通える場所にありながら、長年見落としていたのは盲点でした。遅きに失した感はあるものの、「塩湯」ともども愛用していきたいと思う一軒です。
★熱海湯
東京都新宿区神楽坂3-6
03-3260-1053
1500PM-100AM
土曜定休
入浴料470円
「第三玉の湯」を訪ねたとき、盲点だったと述べました。神楽坂の繁華街の至近にあるにもかかわらず、今の今まで見落としていたからです。こちらも同じく盲点でした。まっすぐ登る神楽坂から、左に弧を描きつつ分かれていく緩い坂の途中にあり、斜向かいが「万年青」という位置関係です。おそらく前を通ったこともあるのだろうと思います。しかるに気付かなかったのは、まだ銭湯に覚醒していなかったという事情によるところが第一でしょう。ただし、それだけが理由ではないような気がします。というのも、屋号の分かる看板がないのです。宮造りの建物は典型的な銭湯のそれでも、無頓着な人間が暗い中で気付くのは難しかったかもしれません。
目立った看板がないということは、手を加えた跡がほとんどないということでもあります。一目見て分かるのはコインランドリーの増築、あとは浴場のアルミサッシ程度でしょうか。脱衣所の空調機を始め、建築当時はなかっただろう設備の多くも年代物です。壁掛け式の扇風機と液晶のTVを除き、昭和の頃からほぼ変わっていないようにも見えます。建物だけなら上には上があるとしても、緩い坂に沿って続く横丁の一角という立地を含め、趣では都内屈指の存在といってもよいでしょう。
荒木町へ行き来するついでに寄るなら「塩湯」が断然便利です。しかし、「あい田」か「あて」に寄る前提で考えると、そこから四谷へ行ったとしても、神楽坂まで行ったとしても大差はなくなります。銭湯としては比較的小ぢんまりして空いているのもこちらにとってはありがたく、最近ではさほど変わらぬ頻度で世話になっているような気がします。この銭湯が日常的に通える場所にありながら、長年見落としていたのは盲点でした。遅きに失した感はあるものの、「塩湯」ともども愛用していきたいと思う一軒です。
★熱海湯
東京都新宿区神楽坂3-6
03-3260-1053
1500PM-100AM
土曜定休
入浴料470円