日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新航路

2020-08-21 22:36:37 | 旅日記
秋以降の活動再開が微妙となりつつある中で、聞き捨てならない情報が飛び込んできました。関東と九州を直結する新航路の開設です。
新日本海フェリーの系列会社による運航とのことだけに、接客設備にはある程度の割り切りが必要でしょう。運賃がいくらになるかも未知数です。それでも聞き捨てならないのは、所要時間の短縮が劇的だからに他なりません。関東から九州へ渡る手段というと、既にオーシャン東九フェリーがあるものの、34時間半にも及ぶ長丁場は実用性に乏しく、選択肢となりうるものではありませんでした。しかし、三分の二にまで短縮されるなら話は違います。
発表されたところによると、横須賀と新門司を発着地とし、上下いずれも深夜に出て翌日の晩に着く行路になるようです。つまり、オーシャン東九フェリーとの比較でいうと、二晩目がそのまま浮くだけでなく、一晩目の出航も繰り下がるということになります。往路については翌朝に着く大阪発の航路になお優位性がある一方、復路については新航路の恩恵が絶大です。大阪に着いた場合、最終日の長距離移動が問題でした。600kmもの移動となると、寄り道を最小限に抑えても一日がかりの大仕事となり、帰着も深夜に及びます。あの労力を考えれば、船上で一日休養できる上に、横須賀から走って帰れば済むという安楽さは画期的です。
就航する一年後までの間に、ほとぼりが冷めているかどうかは何ともいえません。しかし、この航路は九州への旅に大変革をもたらす可能性を持っています。実現すれば八年前以来となる車での再訪へ向け、構想を密かに温めておくつもりです。
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