日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - あて

2020-06-01 21:23:13 | 居酒屋
飲食店に対する生殺しに等しい規制が緩和され、平日に店で呑むという選択も一応可能になりました。しかし、すぐさま飛びつくことには消極的です。今まで以上に厳重な衛生管理が求められ、店の負担は増しています。席を減らせば回転も落ちます。それを補う手段として、持ち帰りを活用するのも依然として必要性の高い活動です。本日は「あて」の肴で晩酌します。
生殺しのお触れが下された翌日、この店が引き続き開いているのを確かめて、安心しきっていたところ、その日を最後に無期休業へと追い込まれたことについては既報の通りです。ここだけでなく、系列店もことごとく休業という対応でした。しかし、規制の緩和が現実味を帯びるに至り、当店の動静が気になって調べたところ、連休明けから再開していたと知りました。昼から通しで店を開け、持ち帰りにも対応するとのことでした。この店が選択肢に加われば心強いものがあります。早々に訪ねてみようと思っていた次第です。

騒動の煽りを食った飲食店がこぞって始めた持ち帰りも、細かな点では千差万別です。当店では、店内での飲食と品書きを共用しつつ、持ち帰りの場合に値引きするという独自の仕組みが採られていました。それも、元々の値段に応じ一品当たり150円から200円と惜しげがありません。刺身を含む幅広い品の中から選んでいけるという点でも、自身にとっては願ったり叶ったりです。
その一方で些細な誤算もありました。Webサイトに掲載された品書きが形骸化していたのです。注文の電話に出た青年によると、品数を絞っているとのことでした。店長とその青年が二人で店を仕切っていたことからすると、人手も絞っているのでしょう。先行き不透明な状況で、当面の品書きを作ってみたはよいものの、実際の人繰りとお客の入りに合わせて見直した結果、当初の想定とは違ったものにならざるを得なかったいうことのようです。ならばそれも致し方のないことではあります。
再開の告知の中に「できること、あるもので少しずつ」という一節がありました。一月にわたる休業は、事態のさらなる長期化を見据え、持続可能な方策を打ち出すための準備期間だったのでしょう。多くの人々が閉じこもることを目的化し、あまつさえ他者に対する敵意と疑いを露わにする中、前向きに行動していた人々もいたということです。その気概に応えるためにも、ささやかな支援を続けて行ければ幸いに思います。

あて
東京都千代田区九段南4-8-34
03-3262-0044
平日 1700PM-2245PM(LO)
土曜 1600PM-2215PM(LO)
日祝日定休

遊穂
なめろう
出汁巻き玉子
米茄子田楽
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