日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 魚真

2020-06-07 22:34:54 | 居酒屋
どうしようもない一日ではあったものの、最後に一矢報いたとはいえるかもしれません。昨夜に続き「魚真」の肴で晩酌します。
予報は見事に的中し、曇りがちだった空が十時頃から晴れだして、時間が経つほど快晴になりました。しかも、昨夜の雨で空気が変わり、薫風の頃を思い出させる清々しさでした。小活動に出ていれば最高だったでしょう。しかるにそれを見送ったのは、律儀に「自粛」したからではありません。業務が逼迫してしまい、活動に注ぎ込む余裕がなかったのです。とはいえ、窓の外に青空が広がる状況では、休日を返上して取り組もうにも悶々として捗りません。終わってみれば好天を棒に振り、あまつさえ業務も片付かないという、何とも切ない一日でした。
起死回生できるとすれば夜の部でしたが、こちらについても空振り気味です。店で呑むという選択肢も一応ある中、あえて今夜も持ち帰りを選んだのは、月夜に期待してのことに他なりません。雲一つない青空を見て、このまま月が昇ってくればさぞやと考えたのでした。ところが、予報よりも早い時間に雲が広がり、主役の月が隠れてしまい現在に至ります。それでも一矢報いたと思えるのは、雲間から漏れる光で月がどこにあるかだけは分かるからですが。

二晩続けて同じ店の世話になったのは、気になる品が多々あって絞りきれなかったからでもあります。再開直後に比べると、品書きの充実ぶりは一目瞭然です。徐々にとはいえ人出が戻ってきたのに加え、異常が続いて日常となり、制約された条件下での仕事にも慣れてきたのが一因でしょう。
その品書きの中でもひときわ目を引いたのが鱧の天麩羅です。しかし、いの一番に所望すると意外な答えが返ってきました。持ち帰りには向かないと難色を示されたのです。天麩羅の衣が水分を吸ってふやける、持ち帰るなら唐揚げがよかろうという説明を受け、代わりに選んだのはフグの唐揚げでした。的確な品定めもありがたく、今後とも重宝しそうな一軒です。

魚真 四谷店
東京都新宿区四谷1-18-5 綿半野原ビル別館B1F
03-3351-2622
平日 1700PM-2300PM(LO)
日祝日 1600PM-2300PM(LO)

鰯生姜煮
ふぐの唐揚げ
イカ肝の正油焼き
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