日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 魚真

2020-06-20 19:41:50 | 居酒屋
桜が散り、木々の緑は色濃くなり、さらには日射しも強まって、最近では散歩に出る機会もほとんどなくなりました。しかし今日は久々に自転車を走らせました。都内では次第に盛りを過ぎつつある紫陽花が目当てです。立体感のある花だけに、晴れればそれでよいというものでもありません。適度な陰影が出る木漏れ日程度の日当たりが望ましく、雨粒をまとっていれば尚良しです。雨上がりの快晴となった本日は、まさしくお誂え向きでした。会心の一日を晩餐で締めくくります。「魚真」が五週連続の登場です。
土曜の恒例となったのは、同居している両親にいたく好評だったからに他なりません。父の日を翌日に控え、居候ができるせめてもの罪滅ぼしとして、今週もここしかないと決めてはいました。しかし、徐々に人出が戻り始め、営業時間の規制も緩和されるにつれて、苦肉の策は縮小傾向にあります。当店についても例外ではありません。昼の営業は一昨日限りで打ち止めとされ、夜の部についても持ち帰り専用の品書きがなくなり、店内の品書きと共用する形になりました。容器が並べられていたカウンターの一角が片付けられ、客席に戻ったという変化もあります。店内の営業が軌道に乗ってきたことから、そちらに注力する方針に転換したのでしょう。
飲食店に対する極端な規制が緩和された後も、店で呑む機会が増えたわけではなく、持ち帰りを主体に組み立てているのが現状です。これは、好きな時間に始められる使い勝手のよさに加え、少しずつ、しかし毎日金を落としていくことで貢献しようという考えによります。とはいえ、儲けの薄い持ち帰りを続けるよりも、店内の営業で稼ぎたいという心情は察しがつくところです。人出が戻れば戻るほど、店とこちらの利害が一致しにくくなってくるのは致し方ありません。むしろ好ましいことと受け止めるべきでしょう。
危機的な状況だった四月、一筋の光明が見え始めた五月を経て、局面がさらに変わったことを実感する今日この頃です。自分なりに模索してきた「新しい生活様式」を、早晩見直す必要が出てくるかもしれません。

魚真 四谷店
東京都新宿区四谷1-18-5 綿半野原ビル別館B1F
03-3351-2622
平日 1700PM-2300PM(LO)
日祝日 1600PM-2300PM(LO)

極上刺身盛り
毛がに甲羅づめ
鰯なめろう
鰯梅煮
麦イカ正油焼き
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