日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ - やまびこ60号

2019-05-12 22:27:10 | 東北
「やまびこ」と「こまち」も選べる盛岡と違い、新青森から帰る場合は「はやぶさ」の一択に限られます。ただしそれは通しで乗ることを前提にした話です。仙台で一旦降り、「やまびこ」の最終列車に乗り継ぎました。
「はやぶさ」が混み、通しで手配できないとき、この乗り継ぎを何度も利用してきました。ただし、今回は「はやぶさ」の発売状況を確かめるまでもなくそうしました。早い話、決断を直前まで引き延ばしたことにより、いちいち調べている時間がなかったのです。あのまま乗り通すことができれば、実質40分ほど早く帰れるところではあったのですが。
もっとも、空いた列車で帰れることの恩恵は、自分にとって小一時間早く着くこと以上の価値を持っています。隣の席はもちろんのこと、前後も空いているという状況は、「はやぶさ」ならば到底期待できません。料金がわずかとはいえ安くなることを含め、これでよかったと納得しています。

★仙台2147/やまびこ60(60B)/2344東京
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新緑萌える東北へ 2019 - はやぶさ42号

2019-05-12 20:52:16 | 東北
弘前を出た時点でも、こうなるとは全く予想できませんでした。出発から1714km走ったところで新緑編の第一部は終了です。再び新青森から帰ります。
振り出しに戻るつもりは一切なく、盛岡まで駒を進めるつもりでいました。弘前を明るいうちに出発すれば、盛岡から最終の新幹線で帰れます。日中を使い切っても、盛岡まで移動すること自体は造作もありません。一泊してから翌朝の始発列車で帰ればよかろうという算段でした。後者に傾き始めたのは昨日の夕方です。岩木山と水鏡の田圃が創り出した印象的な夕景に出会い、もう一度これを眺めて締めくくりたいという考えが湧いてきました。弘前を出た時点でも、その考えは同じでした。しかし、西日が傾いていくにつれて、俄かに違う考えが頭をもたげてきました。朝帰りは面倒だというものです。
東北道を飛ばしていけば、前後を含め二時間ほどで盛岡に着きます。とはいえ、そこまでして急ぐつもりもありません。日が沈むのを見届けた後、しばし余韻に浸って切り上げ、一風呂浴びてから向かうということになると、あちらに着くのはどう考えても十時前後です。投宿して一杯やれば、休めるのは早くとも日付が変わる頃でしょう。六時過ぎに出る始発列車の時刻から逆算すると、長くとも五時間足らずの休息しかとれません。その状態で朝帰りし、さらに一日乗り切ることを想像したとき、それはいかにも厳しかろうと思われました。それをどうにか避けられないかと考えたとき、新青森へ舞い戻るのが事実上唯一の選択肢だったのです。

もっとも、迷いなく決断したわけではなく、函館へ渡ったときに匹敵する、秒読みの厳しい判断に迫られました。悩ましさの根源は、青森から帰る積極的な理由が何もないということでした。函館のときについていえば、下北まで行くのが面倒というだけでなく、函館へ行きたいという意欲がありました。ところが今回は、盛岡からの朝帰りが面倒というだけであり、青森からどのように進めていくかの見通しがありません。それだけに、目先のことに捕われた苦し紛れの決断が、後々禍根にならないかという懸念があったのです。
今回心行くまで名残を惜しんだにもかかわらず、再び津軽に舞い戻れば蛇足になりかねません。有終の美を飾るという観点からは、今日を花道にして切り上げるのが最善ともいえます。そのためには朝帰りもやむなしという考えと、さりとて朝帰りは厳しいという考えが拮抗し、どうにも決めがたいものがありました。これ以上引き延ばすと朝帰りしかなくなるという状況まで悩んだ末、意を決して青森へ向かったという顛末です。

そのようなわけで、これが正解なのかどうかは自分自身にも分かりません。それでも一つだけいえることがあります。盛岡からの朝帰りは相当きつかっただろうということです。自宅で一晩休めることの効果は非常に大きく、値は張るものの屋内駐車場に止めておけるという安心感もあります。再開後の活動を、ほどほどといえる程度にまとめられれば、勝ちといってもよいでしょう。今夜のところは休息をとり、明日以降収拾策を模索していくつもりです。

★新青森1944はやぶさ42(3042B)/2129仙台
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新緑萌える東北へ 2019 - 富田の清水

2019-05-12 16:17:16 | 東北
長々と引きずってきましたが、今度こそ正真正銘の最後です。富田の清水に立ち寄ってから出発します。記事にするのは初めてでも、禅林広場と同様に、日参を続けた場所の一つです。今朝はここで喉を潤してから大鰐方面へ向かいました。元号が変わった直後に立ち寄ったのもここです。数々の名場面を彩ってくれたことに感謝します。
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新緑萌える東北へ 2019 - 毒を食らわば

2019-05-12 16:05:23 | 東北
毒を食らわば皿までも、結局弘前公園にも寄っていくことにしました。ただし、悠長に一周する時間まではありません。観光館の駐車場に車を止め、追手門の周辺を手短に見て回るだけです。西日を浴びた八重桜をしばし眺めて、長きにわたった弘前での花見を締めくくります。
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新緑萌える東北へ 2019 - りんご公園

2019-05-12 15:22:50 | 東北
弘前に十年来通い詰め、めぼしいところはあらかた行き尽くしたかというと、実はそうでもありません。今回の道中に限っても、弘前学院、保存樹林と博物館が初見でした。それらと並ぶもう一つの名所としてりんご公園があります。一度行くなら花盛りの今しかないと思い立ち、初めて足を運びました。
禅林広場からそう遠くないところにあるとは聞いていました。実際に訪ねてみると、歩いて行けるかどうかについては微妙ながらも、車なら五分ほどのどうということはない距離です。市街地が尽き、りんご畑が広がってくる一帯にある、広大な公園がその正体でした。園内には特に何があるというわけでもなく、食堂兼売店兼展示室の建物と、展望台のある小高い丘が目立つ程度です。しかしその丘の上に立てば、四方にりんご畑が広がり、岩木山が鎮座する西側の眺めがとりわけ様になっています。
繰り返す通り、りんご畑だけを撮ってもほとんど絵にはなりません。栽培しやすくするためか、高さは揃い、枝振りも横方向に広がっていて、見上げるような桜の佇まいとは違います。鉄パイプ、ビニールパイプが添えられたり、茶畑のような送風機が回っていたり、そのための電線が張り巡らされたりしていて、写真に撮っても今一つです。しかし、公園を開くにあたって眺望にも配慮したということか、岩木山の側には障害物が少なく、花盛りのりんご畑を一望できます。
唯一惜しむらくは逆光気味になってきたことでしょうか。西向きに眺める以上、こうなることは当然予想できました。あと一日あれば、前日までに電車を撮り、今日をこちらに回すという芸当もできたのですが。なまじ休みを温存したのが仇になってしまいましたorz
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新緑萌える東北へ 2019 - 禅林広場

2019-05-12 14:37:27 | 東北
道中何度となく立ち寄ってきましたが、これがおそらく最後です。別れの挨拶がてら禅林広場にやってきました。
広場に並んだソメイヨシノも、長勝寺の境内のカスミザクラも、今やすっかり葉桜です。しかし、花びらがまだ五枚残ったソメイヨシノが、手の届く高さに一つだけ残っています。岩木山の雪は解け、中腹より上の方にも新緑が広がってきました。高台の下から延びる木が茂れば眺望は遮られ、冬は冬で雪に埋もれ立ち入れません。この広場から岩木山を望めるのは、再び桜が咲く頃ということになります。そう思うといいようのない感慨が押し寄せてきました。
とはいえ、いつまでも感傷に浸っている時間が今はありません。今年も満喫できたことに対する感謝と、少しばかりの未練を残して立ち去ります。また来年…
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新緑萌える東北へ 2019 - 最勝院

2019-05-12 14:05:09 | 東北
国道102号線を走って弘前市街に戻りました。弘前公園に寄る時間まではないという状況の中、代わりに訪ねたのは最勝院です。
五重塔を見上げる裏路地で、元号が移り変わる瞬間を迎えたにもかかわらず、罰当たりなことに一度も参拝はしていません。連休中に徴収していた拝観料を出し惜しんだのでした。不信心を懺悔するため、せめて一度は参っておこうと思い立った次第です。境内にある白い八重桜は大分散り、見頃を過ぎてはいるものの、立派な銀杏の新緑と、五重塔との取り合わせが絵になっています。
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新緑萌える東北へ 2019 - 昨日の今日

2019-05-12 12:52:54 | B級グルメ
一区切りついたところで遅い朝食兼昼食の時間です。隣の駅が津軽尾上という状況から、選択肢は必然的に絞られました。昨日の今日で「大十食堂」を再訪します。
昨日訪ねた段階で、昼時の繁盛ぶりは自ずと想像できました。行列にまではならないにしても、駐車場が埋まっている可能性は十分あろうと覚悟しました。いざ乗り込むと、自車の他に一台だけという状況に拍子抜けさせられるも、店内はざっと半分ほど埋まっています。その後も続々お客が入って、店を出る頃には果たして満車でした。そうなることを予測して本日はカウンターに着席。窓際で焼きそばを炒めているのが店主なのは明らかとして、その隣で麺を茹でているのが女将、客席を仕切っているのが大女将で、残る二人のおばちゃんは手伝いでしょうか。一糸乱れぬ連携で注文が次々捌かれていく様子は見事です。
二枚看板である中華そばと焼きそばをいただいたため、再訪するならご飯もの、それもカツカレーと決めていました。しかし、改めて品書きを眺めると、ミニ中華そばがつくCセットなるものがあったためつい注文。ミニ中華そばを焼きそば組み合わせたBセットが200円増、ご飯ものと組み合わせたCセットが150円という値段の違いは大きさにありました。品書きの上では同じミニであっても、昨日の丼よりも一回り小さいお椀で出てきたのです。ご飯物に分量があることから、中華そばの量を抑えて調整し、その分値段も下げたということなのでしょう。常連客の要望でそうなったことについては想像に難くありません。
カレーに突出した個性まではないものの、肉厚で柔らかいカツと、気前よく添えられた生野菜が特徴です。同じカツを使うであろうカツ丼が、いかなる味かも気になります。ただ、この店ならではの一品は何かと考えた場合、やはり焼きそばだろうというのが一応の結論です。あの麺の喉越しと食感には中毒性がありました。次の機会があったとすれば、てらいなく原点回帰することになりそうです。

大十食堂
平川市尾上栄松19-1
0172-57-2022
1100AM-1730PM(売切御免)
月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
カツカレー780円
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新緑萌える東北へ 2019 - リンゴ畑

2019-05-12 12:18:41 | 東北
その後柏農高校前で電車を撮り、正午前の列車でひとまず切り上げました。
三年前も田植えの時期に訪ねました。しかし、同じ撮影地でも初見と二度目では見えるものが違ってきます。再訪してみて気付いたのは、黒石寄りのリンゴ畑に花が咲き、上り列車と重ねて撮れるということです。弘前寄りの田圃を入れて下り列車を撮影し、上り列車は尾上高校前の高架橋で撮るのを常としてきましたが、今回はいずれもこちらで撮りました。
線路の西側にも絵になる眺めが。田圃に接したほどよい位置にリンゴ畑が広がっており、そこから岩木山が顔を出していたのです。ただし、観賞用に植えられた桜と違い、あくまで栽培用だけに、花だけ撮っても絵になりません。その点岩木山と水鏡の田圃は誠に理想的です。お誂え向きの絵柄を切り取り、一石二鳥となりました。
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新緑萌える東北へ 2019 - 田植え

2019-05-12 09:36:57 | 東北
弘南線の沿線へ移動してきました。平賀の広域農道から西の方を見渡せば、広い田圃に水が満たされ、畦道をトラクターと軽トラックがしきりに行き交っています。田植えの季節到来と実感する光景です。しかし、気温はようやくを10度を超えたに過ぎず、正面からは冷たい風が吹いてきます。長袖をこの時間まで羽織ることになるとは思いませんでした。
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新緑萌える東北へ 2019 - 糸合シ由

2019-05-12 09:00:17 | 東北
直近に補給した燃料を半分強消費しました。少なくとも盛岡までは走り通せる状況ながら、一区切りついたところで早めの給油を済ませます。
出発からの走行距離は1600kmを超えました。直帰すれば700km弱ですが、そのようにして帰るつもりは当然ながらありません。往路に1100kmかかったことを考えると、超えるまでには至らずとも、近い距離を走って帰る可能性は十分あります。最終的には二千km台後半あたりで落ち着きそうです。
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新緑萌える東北へ 2019 - カプセルイン弘前

2019-05-12 08:27:23 | 東北
10連休の狂騒が去り、宿泊事情も落ち着くかと思いきや、今週末に関する限り、思ったほどでもありませんでした。青森から戻った直後に調べたところ、スマイルホテルは満室で、弘前東栄ホテルも残りわずかという状況でした。手配を引き延ばすうちに弘前東栄ホテルも埋まり、またもやカプセルホテルに落ち着くという顛末です。
思ったよりも混んでいたというだけであり、他に選択肢がなかった観桜期とは事情が違います。手近なところではパークホテルが六千円台でした。それでもカプセルで済ませたのは、単なる安さだけでなく、圧倒的な利便性によるところが大です。それに加えて、花見から続いてきた長旅だけに、最後もここにしたかったという事情があります。散々世話になったことには改めて感謝している次第です。
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新緑萌える東北へ 2019 - 二日目

2019-05-12 07:53:14 | 東北
おはようございます。本日はまず大鰐線の沿線へやってきました。義塾高校前の踏切で電車を撮っています。連休中に訪ねたばかりではありますが、同じものを撮りにきたわけではありません。線路の脇のリンゴ畑に、今なら花が咲いています。岩木山の雪解けも進みました。期待通りに一点の曇りもない快晴となったため、とるものもとりあえず宿を出てきた次第です。
早起きに成功し、七時台前半の列車から始めることができました。九時前の列車まで撮ってから弘南線の沿線へ移動し、少なくとも午前中まで使い切ることになるかと思います。
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新緑萌える東北へ 2019 - 藪きん

2019-05-12 00:18:00 | B級グルメ
花見からの通算で弘前に六泊もしてきましたが、流れは毎晩同じでした。10時台の後半に「はすや」へ入ると、〆の一品まで行く時間が残りません。今夜も全く同じ結果となったため、浮いた余力で「藪きん」に飛び込みました。
毎晩通った「はすや」ほどではないものの、この店も三度目の登場です。趣向を変えて注文したのはカレー中華700円也。かしわがチャーシューに、日本そばが中華麺に変わるという違いはあるものの、出汁の力強さは同じです。

藪きん
弘前市鍛冶町26
0172-32-5013
1100AM-200AM
月曜定休
カレー中華700円
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