本日の晩酌 - 聚楽太閤

佐賀の街に寄ったとき、酒を一本買っていくのが通例です。その結果、佐賀の地酒が少なくとも年に一度は登場するわけですが、二度も三度も通える場所ではないのが実情でもあります。貴重な機会であればあるほど、手堅く選びたくなるのは人情というものであり、居酒屋ではその傾向がとりわけ顕著です。しかし地酒に関する限り、県外でも手に入る有名どころをあえて避け、初見の品を手に取ることも少なくありません。そのようにして選んだのが唐津の「聚楽太閤」です。
山田錦50%精米の触れ込みから、華やかな吟醸香を勝手に想像していたところ、一口含んでまず感じたのは淡麗さです。ただし、かつて一世を風靡した淡麗辛口をは一線を画します。いわば淡麗旨口とでも形容すればよいでしょうか。香り控えめ、端麗で旨味があって癖はなく、和食の料理人が好みそうな一本でした。

★聚楽太閤 純米吟醸
鳴滝酒造(佐賀県唐津市)
原料米 山田錦
精米歩合 50%
日本酒度 +2.5
酸度1.7
アミノ酸度 1.6
アルコール分 15度
杜氏 中山茂生
佐賀県佐賀市 しめなわにて購入