本日の晩酌 - 豊盃

四十台の後半に入って、体力的な衰え、限界というまでには至らない、いわば「陰り」を自覚するようになってきました。最も顕著に感じるのは、身体が酒を受け付けなくなったことです。晩酌は酒一合でもう十分、そうなると四合瓶さえ場合によっては持て余します。そのようなときに重宝しそうなのが、二合弱の呑み切りボトルです。
呑み切りボトルといえば、主として料飲店向けに、冷酒として売る前提で造られることが多いものです。そのような性格上、加水により度数を下げた淡泊な酒になりやすく、持ち帰ってまでいただきたいと思う代物ではありません。しかしこちらは定番の特別純米酒と同じものです。しかも300mlで540円という価格設定が特筆されます。つまり、1500円する四合瓶を買うよりも、こちらを二本買った方が安上がりだということです。実際に同じものを二本買う可能性は低いものの、何かのおまけにもう一本という選択はありでしょう。そのようなときのために覚えておきたい一品でした。

★豊盃 特別純米酒
三浦酒造(青森県弘前市)
原料米 豊盃米
精米歩合 麹米55%・掛米60%
アルコール分 15度以上16度未満
青森県弘前市 酒の柳田にて購入