日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新緑萌える東北へ 2019続編 - 食道園

2019-05-18 22:36:21 | 居酒屋
盛岡に着くのがあまりに遅れれば、盛楼閣かジャズバーへ行くのがせいぜいです。しかし、この時間なら他にも選択肢があります。花見の折に訪ねた桜山横丁のMASSが、さすが教祖の推奨店としみじみ感服するよい店だっただけに、あちらを再訪してみようと思っていました。しかしいざ着いてみると、連休中に二度振られた「食道園」へ行っておきたいという考えも浮かんできました。宿からそのまま歩いていくと、まず「食道園」が現れて、その先にあるのが桜山という位置関係です。そこでともかく「食道園」へ行ってみて、まだ入れるようならそのまま入り、早仕舞いしていればMASSへ行くという方針を立てました。こうして現地へ向かったところ、「食道園」の袖看板にまだ明かりが灯っており、それに吸い寄せられるという顛末です。

食道園
盛岡市大通1-8-2
019-651-4590
平日 1130AM-1530PM/1700PM-2400PM
日祝日 1130AM-1530PM/1700PM-2200PM
第一・第三火曜定休
カルビセット1500円
冷麺950円
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 二十日ぶり

2019-05-18 22:17:19 | 東北
碇ヶ関から鹿角八幡平まで東北道、そこから先は一般道を経由して盛岡に着きました。高速道と一般道の比較というと、速達性ばかりに注目しがちですが、それに加えて流れのよさ、車窓の楽しさも決め手の一つと気付いてきました。そのいずれもが満たされれば、時間が多少延びたとしても、無味乾燥な高速道より一般道を行きたくなります。東北道では秋田と岩手の県境がまさにそれです。ほどよい高さに朧月を見上げつつ、先行車のほとんどいない快走路を行く、暗い中でも走って楽しい道のりでした。
盛岡から弘前へ向け出発したのは先月の28日です。つまりこれが二十日ぶりの帰還ということになります。盛岡を出た時点でまだ3桁だった走行距離は、本日ついに2000kmを超えました。ここまでの総行程の半分以上を盛岡以北で稼ぎ、そのうちの大半を津軽で走ったことになります。その旅に区切りをつけ、ここまで戻ってきたかと思うと感慨深いものがあります。
早朝から深夜まで走り続けて、本日の走行距離は250kmに達しました。これだけ走ったのも同じく二十日ぶりです。かなり疲れているところではありますが、今から一杯やってきます。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 花道

2019-05-18 19:32:55 | 東北
最後に奇跡が起きました。帰ると決めはしたものの、なかなか出られずにいたところ、岩木山の右の裾野がえもいわれぬ茜色に染まったのです。時間にすればものの五分もなかったでしょう。しかし、いつまでも未練を引きずる自分に対して、これを花道にして行けという思し召しのようにも思えました。ようやく意を決して車を走らせ、国道7号線に合流。長きにわたった津軽の旅も、これにてひとまず完結です。給油を済ませて移動します。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 蛇足

2019-05-18 18:36:23 | 東北
その後再び弘南線の電車を撮り、日没前の電車をもって切り上げました。最後の列車が走り去るのを見届けたとき、ついに終わったという実感がそこはかとなく押し寄せてきました。
ある程度覚悟していたこととはいえ、お世辞にも有終の美とは言い難い結末でした。雲はますます厚くなり、六時を過ぎたところで西日が雲に紛れて消えました。その後は曇り空同然となり、日が沈む様子は見届けられずに終わりました。先週末、あるいは昨日で終わりにすれば、まさしく有終の美を飾れたものを、なまじ引き延ばしたことの報いといってもよいでしょう。今日の前半まではよかったものの、最後の最後は蛇足だったと認めざるを得ません。
こうなると、もう一晩という考えも、俄に頭をもたげてくるところではあります。弘前までまっすぐ走れば30分です。暗い中を盛岡まで延々行くより、戻りたくなってくるのが人情というものでしょう。明日の予報は再び晴です。もう一晩滞在すれば、青空の下で別れを告げ、有終の美を飾れるかもしれません。しかし、仮にそうしたところできりがありません。明日また昼頃まで電車を撮り、それから挨拶などとと称してあちらこちらへ寄った後、ようやく出るということになれば、元の木阿弥だからです。
そのような心境に達したのは、春から初夏にかけての津軽を、心ゆくまで満喫できたという実感があるからに他なりません。最後の最後こそ画竜点睛を欠いたものの、直前まではあながち悪くなかったという事情もあります。高架橋の手前の田圃に、今日から薄く水が張られ、鈍い夕日がそれに映って、昨日とは全く違う眺めでした。あの光景を見届けられただけでも、最後まで粘った甲斐はあったということです。少しばかりの心残りと、心からの充実感を胸に帰ります。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 大和温泉

2019-05-18 17:10:46 | 温泉
いよいよ津軽を出ると決めたはよいものの、日中の残り時間をどう使うかが問題です。雲は次第に厚くなり、昨日を超える眺めは期待できそうにありません。どう締めくくるか思案の末、先に一風呂浴びることにしました。弘南線の沿線で手近なところを探した結果、立ち寄ったのは津軽尾上の大和温泉です。
至る所に点在する温泉を訪ね歩くのは、津軽の旅における楽しみの一つでもあります。しかし、源泉掛け流しの温泉まであるカプセルホテルに頼りきり、今回の道中では一度も出番がありませんでした。それだけに、一湯だけでも寄っておく価値はあろうと考えた次第です。

★大和温泉
平川市中佐渡南田1-2
0172-57-2852
600AM-2200PM
毎月1日及び15日定休(祝日の場合翌日休業)
入浴料 350円
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 44度
pH 8.6
湧出量 毎分176リットル
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 禅林広場

2019-05-18 14:57:00 | 東北
先週末に寄ったときは、これが最後のつもりでした。しかし、土壇場で帰り損ない舞い戻りました。続いて訪ねるのは禅林広場です。
あのとき晴れわたっていた青空は薄い雲に覆われました。高台の下から延びた木はますます茂って、彼方に鎮座する岩木山を隠しつつあります。前回の眺めを超えられなかったという点で、蛇足といわざるを得ない結果です。しかしこれでよかったのかもしれません。先週並みの快晴ならば、このまま去るのが惜しまれたに違いないからです。いつまでも未練を引きずる自分に対する、そろそろ行けという思し召しと受け取りましょう。
今更他へ行っても中途半端な時間帯だけに、またしても土壇場で覆る可能性はなきにしもあらずです。しかし、長きにわたり満喫できたことに感謝しつつ、ひとまず別れを告げておきます。高台の向こうから吹いてくる心地よい風が印象的です。次は稲穂の実る頃にお会いしましょう…
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 田沢食堂

2019-05-18 14:30:16 | B級グルメ
腹ごしらえの機会は途中に何度もありました。それをむざむざむざ素通りし、空腹感に耐えてきたのは、ここで最後を飾りたかったからに他なりません。「田沢食堂」で遅い朝食兼昼食をいただきます。
花見の折は結局二度しか立ち寄れず、先週末の活動でも「大十食堂」の世話になり、ここの出番は訪れませんでした。しかし、長きにわたる滞在をいよいよ締めくくるにあたり、今一度立ち寄れたのは幸いです。次が相当先になりそうな状況につき、手堅く選んだのは中華そばと小チャーハンの組み合わせでした。玄関と座敷の窓が開け放たれ、涼しい風が吹き抜けます。これもまた半月の移り変わりを実感する一幕です。

田沢食堂
弘前市茂森町97
0172-33-2969
1000AM-1800PM(土曜祝日 -1600PM)
第一土曜及び日曜定休
中華そば400円
チャーハン小380円
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 直売所

2019-05-18 13:57:22 | B級グルメ
弘前へ向かって下山し岩木の町内に入ると、沿道の左側に直売所が現れます。連休中、山菜といえばふきのとうがせいぜいでした。それが今ではこごみ、タラの芽、コシアブラ、さらにはミズにアイコなど、目移りするほどの品々が揃っています。春から初夏への移り変わりを改めて実感する一幕です。

★野市里
弘前市大字宮地字川添77-4
0172-82-1055
4月から9月 830AM-1800PM
10月から翌年3月 900AM-1700PM
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 津軽岩木スカイライン

2019-05-18 12:40:24 | 東北
津軽岩木スカイラインの入口まで走りきると、意外な事実に気付きました。エゾヤマザクラの並木に一本だけ八重桜が混じっていることです。手前の木だけ開花が遅いとかねがね思ってはいたものの、枝振りも高さも同じだったため、蕾の段階では見分けがつきませんでした。よく見れば、樹皮の筋が横ではなく縦方向に走っているという違いはあるものの、別物だと知り得た後で気付いただけにすぎません。時期を変えて訪ねたからこその発見です。
実を申しますと、ここを再訪すること自体を目的にしていたわけではありません。スカイラインとやらを一度走ってみたかったのです。しかし、結論としては見送ります。先週並みの好天なら、おそらく何の迷いもなく登ったでしょう。ところが、今日は空全体に薄い雲が広がっており、遠くの景色も霞みがちです。先週末が出来過ぎだったということであり、今日も十分よい天気ではあります。あれほどの好天を望んでいては、いつまで経っても走る機会は訪れないかもしれません。「迷ったら買え」の経験則に照らせば、遠景が霞んでいようとそれなりに満足できるだろうとは思います。ただし、「今しかできない方を選ぶ」というもう一つの経験則から考えると、どうしても今行くべき必然性まではないともいえます。通行料とリフトを合わせて三千円近くかかるということもあり、ここぞというときのために温存するという結論に至りました。
そのようなわけで、こちらでやろうとしていたことは一通り終わりました。あとは今日中に盛岡へ行く前提で動きます。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 岩木山総合公園

2019-05-18 11:58:55 | 東北
しばしの間、花見の旅の足跡をたどります。桜林公園に続いて立ち寄ったのは岩木山総合公園です。ソメイヨシノとエゾヤマザクラはとうの昔に葉桜ですが、桜林公園の八重紅枝垂にまだわずかながらも花が残り、ここまで走ると見頃の八重桜が現れました。花見についてはさすがにもう潮時かと思いきや、まだまだ捨てたものではありません。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 岩木山神社

2019-05-18 10:56:20 | 東北
アップルロードを六時から九時の位置まで周回し、弘前市街からの県道に合流すると、そこから先は慣れた道です。岩木山神社を半月ぶりに再訪します。
気温はその後も上がり続け、早くも24度に達しました。手拭いを首に掛け、汗を拭きつつ山道を登って行くと、目に留まったのは本殿のそばに湧き出る清水です。冷たい水で渇きを癒す爽快感は、花見の頃にはおよそ想像しがたいものがありました。薫風が吹き抜ける中、どこからともなく聞こえてくる春蝉の声も印象的です。前回の桜にしても、今回の清水にしても、参道の先には必ず何かがありました。上ってきた者だけに与えられた、神の恵みと感謝します。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - アップルライン

2019-05-18 09:52:08 | 東北
大鰐線を撮ったからには、弘南線も撮りたくなるところではありますが、それではさすがに芸がありません。来た道を小栗山まで引き返してアップルロードに入り、弘前市街を時計回りに迂回して岩木山を目指しています。
先週末、時間が許せば訪ねてみたかったのが岩木山です。あちらへ行くというと桜の咲く頃か雪が積もる頃のいずれかで、よくよく考えるとそれ以外の時期の眺めを知りません。俄然初夏らしくなってきた今、趣向を変えるという点でも好適と思い立った次第です。
ツーリングマップルでも推奨されたこちらの道、六年前に一度走ったことはあります。しかし、終日雨のどうしようもない天候で、全く楽しいとは思われませんでした。しかし、晴天下で走れば当然ながら全くの別世界です。至る所にりんご畑が広がる中、岩木山を遠望しつつ上下する交通量の少ない快走路が続きます。平地ではあらかた散ったリンゴの花もまだ咲いており、何より新緑の鮮やかさが印象的です。先週末りんご公園を訪ねたとき、日が大分西へ回って逆光気味になっていたのが惜しまれました。その借りをどうにか取り返せたのは幸いです。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - カプセルイン弘前

2019-05-18 08:36:19 | 東北
昨晩もカプセルイン弘前の世話になりました。花見からの通算で七泊もしたことになります。
依然として宿泊事情が厳しかった先週末と違い、昨晩は多少の余裕がありました。当日でもスマイルホテルに飛び込める状況だったただけに、あの朝食バイキングを久々にいただくにもやぶさかではなかったのです。しかし、最後だけ違う宿に泊まるのも、画竜点睛を欠くような気がしたとでも申しましょうか。駐車料を含めると歴然とした差がついていたこともあり、今回は実利をとった次第です。
ここでいう実利とは、単なる出費に限られません。ビジネスホテルに泊まった場合、翌朝は何だかんだで出発が遅れがちです。その点ここでは、到着次第風呂に浸かって一献傾け、戻り次第すぐさま寝るだけ、翌朝も起き次第一風呂浴びて即出発という流れになり、一切無駄がありません。もちろん、無駄がなければそれでよいというものではなく、時には余裕も必要です。しかし、日中の時間が長いこの時期についていえば、「早起きは三文の徳」の諺がそのまま当てはまります。お陰で大鰐線の電車をもう一度撮ることができました。
もっとも、仙台のカプセルホテルに七泊もできたかどうかと考えると、たとえ実利のためといえどもいささか辛いものがあります。ここまで頼り切れたのは、カプセルホテルとしては破格の快適さ、利便性によるところも大でした。それを含め、散々世話になったことには改めて感謝している次第です。
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新緑萌える東北へ 2019続編 - 二日目

2019-05-18 08:03:58 | 東北
おはようございます。本日も義塾高校前の踏切にやってきました。先週末咲いていたリンゴの花は、既に盛りを過ぎています。しかし、その代わりに岩木山の雪解けは一段と進み、眺めも当然変わります。一点の曇りもなく晴れわたれば、まずここを再訪しようとと考えていたのでした。
変わったのは眺めだけではありません。気温は既に17度もあります。日中は25度前後まで上がるのでしょうか。今日は朝からTシャツ一枚の軽装です。先月来旅を続けてきた中でも、数日来の気候の変化は際立っています。
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