日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2019続編 - 函館山

2019-05-05 22:01:19 | 居酒屋
昨日ほどの悩ましい判断にまでは至らずに、函館にいつまでいるかの問題に決着がつきました。結論だけ申しますと、函館に連泊してから朝のフェリーで発ちますが、そうなるまでの経緯を振り返る時間が今はありません。道中最後の夜は松風町で一献傾けます。

昨夜訪ねた「てっ平」が、記憶していた以上のよい店だったため、開いていれば二晩続けるにもやぶさかではありませんでした。しかし、日曜定休なら今夜はおそらく休みだろうとも思っていました。それでも念のため訪ねたところ、やはり明かりは消えており、その代わり店先には張り紙が。暇につきズル休みすると謳う、店主らしい洒落心のある文面でした。それでも落胆しなかったのは、一応想定の範囲内だったのに加え、代わりの店の心当たりがあったからに他なりません。その店とは教祖推奨の「函館山」です。
実は、投宿の際に通りがかったとき、店先の行灯が消えているのに一瞬焦りました。この店にまで振られれば、いよいよ後がないからです。まず疑ったのは早仕舞いの可能性ですが、その時点でまだ八時前でした。いくら何でも早いだろうと考え直して浮かんだのは、満席の間は明かりを消しているという仮説です。それはどうやら図星だったようで、谷地頭から戻ったところ、今度は明かりが煌々と灯っていました。暖簾をくぐると先客皆無のカウンターが見え、首尾よく入店という顛末です。

有り体に申しますと、元々多くを期待していたわけではありません。教祖の推奨店とはいっても、長年通ったなじみの店の一つではなく、番組向けに選んだ店と推察されたからです。画面を通じて見る限り、推奨店の多くが持つ老練さまでは伝わらず、現代的な造りの大店という印象でした。それでも他を探そうとまで思わなかったのは、探したところで無駄だろうと、何となく分かっていたからでもあります。往年の賑わいはさておき、駅周辺の繁華街は今や虫食い状態です。盛業中の店の多くも、この店と同様の現代的な大店が多く、ぜひここへと思えるほどの店がありません。どのみち同じ路線の店に落ち着くならば、教祖の太鼓判があった方が確実と考えた次第です。そして結果は期待を超えるものでした。
正確に申しますと、高くはなかった期待値を、現実が上回ったということであり、盛岡のMASSと違ってじみじみ感銘を受けるまでには及びませんでした。まず、眩しいほどの照明に浮かび上がる新築同様の外観は趣に欠け、店内も外観同様現代的です。最近の飲食店に多く見られる安っぽさこそないものの、だからといって味わいもなく、無駄に明るく感じられるとでも申しましょうか。角を切り取ったL字のカウンターが、ガラスケース、ホワイトボード、大皿、寿司桶などに占領され、見通しがよろしくないのも個人的にはいただけません。しかしその後は尻上がりでした。
写真入りの大きな冊子にまとめられた品書きは、眺めるだけでも楽しめた「てっ平」の黒板に比べるといささか野暮です。しかし、その他に横長横書き三段組にまとめられた日替わりのおすすめが一枚あります。噴火湾、木古内、松前などの産地とともに書き込まれ、これだけでも十分と思える内容です。カウンターの他に実質二つの厨房がある大店ながらも、接客のお姉さんの目配りが行き届いており、酒とともに和らぎ水が差し出されるなど、細かな配慮にも抜かりがありません。
尻上がりなのは肴についても同様でした。お通し、刺身こそ目を見張るほどの代物ではなかったものの、貝焼き味噌に着想を得たであろういかゴロ焼は酒の進む一品。身欠き鰊は味噌をつけていただく青森のそれとは違い、鰊のトバを薄切りにして葱と和え、酢味噌から酢を抜いたような特製の味噌ダレでいただくものでした。意表を突くすまし汁のあら汁を含め、一工夫加えられているところはさすがです。一見すると大同小異な店の中から、あえて教祖が推す理由も宜なるかなの一軒でした。

函館山
函館市松風町10-15
0138-22-7747
1700PM-2330PM(LO)
月曜定休

国士無双・鰊御殿・みそぎの舞
鯨ベーコン
刺身盛り合わせ
生もずく酢
いかゴロ貝焼き
身欠きにしん
あら汁
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 谷地頭温泉

2019-05-05 21:27:21 | 温泉
少し早めに切り上げるつもりが、例のごとく往生際の悪さを発揮し、結局明かりが消える場面を見届けました。その後で風呂に浸かるという流れは昨夜と全く同様です。谷地頭温泉を再訪します。
閉館が10時に繰り上がったことはかねてから承知していました。昨日新たに知ったのは、閉館時刻だけでなく、最終の入館時刻が設定されていることです。張り紙には九時とあります。つまり、昨夜も今夜も本来の最終入館時刻を過ぎていたということです。何も言わずに入れてくれた温情措置に感謝します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 最後の夜桜

2019-05-05 20:50:02 | 北海道
函館公園に戻って今季最後の夜桜を眺め、消灯まであと少しのところで切り上げました。
昼間の状況からしても、見頃をとうに過ぎたのは明らかでした。夜桜にまで花盛りを求めるならば、森に残って暗くなるのを待てばよかったともいえます。しかし、そうなってから戻るとすると、帰りの車窓は闇の中です。噴火湾と大沼の車窓を眺めつつ帰り、夜桜では名残を惜しむ程度にとどめ、谷地頭で風呂に浸かれる方を選びました。
あれからさらに散ったのか、暗い中で眺めても、昨晩との違いは歴然としています。弘前の場合、二晩目まではそこそこでした。しかるに一夜でこうも眺めが変わったのは、やはり昨夜の風の仕業によるところが大きいのでしょう。終始風に吹かれた昨夜から一転、今夜は無風に戻っただけに、前夜の桜と今夜の風が噛み合っていてくれればと惜しまれます。
それでも、見所が何一つなかったわけではありません。洋館の裏手に三本並んでいる、投光器の明かりを浴びたソメイヨシノが奇跡的に満開を保っていたのです。こちらの帰りを待っていてくれたかのように、見頃の桜が残っていたのは心憎いものがありました。最後まで印象的な光景を見せてくれたことに感謝します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 最善手

2019-05-05 20:01:30 | 北海道
森では噴火湾に面した左側に着席し、銚子口からは西の空と大沼が見える反対側に移動。函館駅の構内に進入すると、函館山が右前方から正面へと移動していき静止する、昨日と同じ車窓が再現されました。森での花見を含め、一瞬たりとも退屈しない小旅行でした。
急展開により単身で北海道へ渡ることにはなったものの、それが最善手なのかは判断できないままでした。下北へ行けばよかったかと思ったり、車を持って来られればと臍を噛んだりした場面もあります。しかし、現時点で判断すれば、少なくとも下北へ行くよりよかったということはできるでしょう。今日の桜に等しいものを、下北で眺めることはまず期待し得ないからです。与えられた条件下では、これが最善だったというのが実感です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 砂原線

2019-05-05 18:01:58 | 北海道
函館へすぐ戻りたいなら「スーパー北斗」ですが、全くその必要はありません。キハ40の普通列車で帰ります。今度は噴火湾に沿って走る砂原線回りの列車です。
下り列車の勾配緩和を目的とした藤城線に対し、こちらは上り列車用に増設された路線です。ただしそれは機関車時代を前提にした話であり、大出力機関を持つ優等列車は、上下とも距離の短い駒ヶ岳経由で駆け抜けます。そのような事情もあり、この区間に乗ったのはかつての「はまなす」で通過したときに限られ、車窓は当然暗闇でした。明るいうちに乗るのはこれが初ということです。
常にというわけではないものの、茂みの陰から噴火湾と羊蹄山が顔を出します。しかもただ見えるのではなく、日が暮れるにつれて色合いが変わっていくというおまけつきです。半島を周回していくにつれて、この車窓がどう移り変わるかも楽しみにしておきましょう。

★森1745/2844D/1920函館
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 青葉ヶ丘公園

2019-05-05 17:40:57 | 北海道
滞在時間を持て余すかと思いきや使い切りました。もう一つの名所とされる青葉ヶ丘公園を経て、先ほど駅に戻ったところです。ホームのすぐそばには噴火湾が広がり、その彼方には依然として羊蹄山の影が浮かんでいます。昨日も今日も、正真正銘雲一つない快晴でした。
地図の上ではオニウシ公園と青葉ヶ丘公園がほぼ接しているように見えます。敷地の形もほぼ同じです。しかし、同じものを二つ造っても仕方がありません。当然ながら、雰囲気は全く違うものでした。
オニウシ公園を訪ねたとき不思議に思ったのは、あれほど広い敷地にもかかわらず、大人数の花見客が全く見られなかったことです。その謎はこちらへ着くなり解けました。敷地の一角に並んだ露店が見えたのです。芝生の広場で花見の宴が繰り広げられるのは、沖縄を除く全国のどこへ行ってもおなじみの光景ですが、炭火を焚いたりテントを張ったり、さらには生ビールのサーバまで投入する豪快さが北海道ならではです。市街により近いことから、宴会はこちらでするのが習わしなのでしょう。
もう一つ違うのは老木が多いことです。園内を十字に走る遊歩道沿いの木には、植樹105年と書かれた札が下がります。この遊歩道の桜が最初に植えられ、その後も少しずつ増やしていった結果、ソメイヨシノが林立する広場になったということでしょうか。そのような由来もあって、有り体にいうと姿形は崩れており、写真映りではオニウシ公園の桜に一歩譲ります。しかし、花見の華やかさという観点ではこちらの方が上ともいえます。遊歩道沿いにぼんぼりが建ち、芝生の広場にも裸電球が吊るされていて、ささやかながら夜桜もあるようです。時間が許せばそれも観賞していきたいところでした。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - オニウシ公園

2019-05-05 15:26:56 | 北海道
駅前から一本道を歩いていくと、見事な桜が見えてきました。あれがオニウシ公園かと思いきや、その正体は住宅地の一角に咲く名もなき桜で、公園までは20分ほどかかりました。一時間ほどかけて回り、日陰のベンチで小休止をとっているところです。
駅から歩いて来る途中、19度という気温だけでは測れない、歴然とした日射しの違いを感じました。信州から一貫して、日が射せば暖かい、風が吹けば寒いという気候が続いてきた中、日射しを熱く感じるのは今季初のような気がします。公園に着くや額と首筋から汗が流れ、半袖シャツをも脱いでTシャツ一枚の軽装です。例年ならしばしばある、しかし今季は全くなかった局面が現れました。
六年前に一度だけ、ここを訪ねたことがあります。ただしそれはあらかた散った後、しかも悪天候の夕暮れ時という条件でした。つまり実質初めてのようなものです。なだらかな斜面に桜が咲く状況は当時の記憶と同様ながらも、花が咲いているからこそ気付いたこともあります。ここでもまだソメイヨシノが大半を占め、意外にもエゾヤマザクラが全く見当たらないことです。ソメイヨシノが八割、堀井緋桜なる八重咲の変り種がそれに次ぐ勢力を誇っていて、ごくわずかに大島桜と八重紅枝垂が混じります。それらが散ると、今度は関山を始めとする八重桜が咲くという仕掛けのようです。なだらかな斜面というと、思い出すのは岩木山の桜林公園ですが、様々な桜を長く楽しめるという点では、むしろ弘前城のピクニック広場に通ずるものがあります。桜が大半を占めていて、他の樹木がほとんどないところについても同じです。
国道5号線に接していて道の駅も併設されていることから、人出は当然多いものの、それ以上に広々としているため息苦しさは感じません。ソメイヨシノは満開から散り際にさしかかってきたところで、まだ十分見頃を保ちながらも、時折華麗な花吹雪が舞い上がります。満開のソメイヨシノは一昨日で見納めだろうと思っていただけに、図らずも実現したさらなる機会がなおさらありがたく感じられます。駒ヶ岳、羊蹄山と桜が重なるという虫のよい話まではなかったものの、それでも物足りなさを感じさせない見事な桜です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 羊蹄山

2019-05-05 14:01:41 | 北海道
函館を見切って森へ向かったのは、人出の多さと開花状況によるところが大です。ただしそれだけというわけでもありません。一言でいうなら北海道らしいものを見ておきたかったのです。函館の景観はあくまで函館のそれであり、他県はもちろん道内他都市のそれとも一線を画しています。道内を何気なく走っていれば出くわすだろう光景が、函館を離れれば現れるだろうと思ったのです。その期待は見事に的中しました。
平地を見下ろしつつ豪快に高度を上げ、峠を越えると小沼、大沼、駒ヶ岳が車窓に広がり、再び峠にさしかかると今度は駒ヶ岳の独擅場となります。圧巻はそこから峠を下り始めたときでした。噴火湾の向こうに羊蹄山とニセコ連峰が浮かんでいたのです。これは昨日同様遠景がきわめて鮮明ということでもあります。雲が全くない点を含め、これほど安定した天候が、年に何日あるのでしょうか。しかもそれが連続し、連休に重なるということになると奇跡的です。車を渡せなかったことが改めて惜まれます。あの噴火湾と羊蹄山を、きじひき高原から眺めれば最高だったに違いないからです。
とはいえ、木立に混じって咲くエゾヤマザクラ、白樺の新緑を始めとした北海道らしい車窓もそれはそれで楽しいものでした。高台へ行けば羊蹄山を見渡せる場所があるかもしれません。ともかく公園へ行ってきます。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 藤城線

2019-05-05 13:00:26 | 北海道
先ほど十字街から乗ったとき、普段ならがら空きになるはずの電車が、まだ座れないほど混んでいるのに驚きました。再び驚かされたのは、その大半が青柳町で降りたことです。これは花見客がいかに多いかということでもあります。観光客が闊歩する五稜郭とは対照的な、地元客御用達の穴場といえども、今日に限れば相当数の観光客が出ているようです。
弘前ですら大したものではなかったように思えるほど、どこへ行っても観光客だらけなのには辟易します。以前も大型連休中に訪ねたことはあるものの、これほど混んだという記憶はありません。当時に比べ外国人観光客が激増したという事情もさることながら、10連休の影響が函館ではとりわけ顕著に出ているということでしょう。
手堅く行くなら五稜郭です。長らく無沙汰をしていただけに、見頃なら多少混んでも行くでしょう。しかし、今回の混みようは多少などという次元ではありません。函館公園の状況からして見頃を過ぎた可能性も大です。今回は潔く切り、代わりに森へ向かうことにしました。駅から歩ける範囲に名所があるのに加え、一日に四本しかない藤城線経由の普通列車に乗れるのが決め手です。本線と接続する形で新幹線駅ができてからというもの、この四本が藤城線を経由する旅客列車の全てでもあります。今や貴重となった車窓に加え、キハ40での移動を片道一時間半楽しめるなら、混み合う五稜郭へ行くよりはるかにましというわけです。

★函館1231/4835D/1355森
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 函館公園再訪

2019-05-05 11:45:17 | 北海道
続いては函館公園を再訪します。昨晩の状況からおおむね想定できたことではありますが、桜は遠目にも散ったと分かるようになってきました。暗い中ではまだ見頃のように思えた桜が、実は相当散っていたのかというとそうではなく、あの後も風に吹かれてこうなったのでしょう。しかし、洋館の裏手に並んだ桜だけはまだ満開を保っています。道中最後となるであろう晴天下で、見事な桜をもう一度眺められたのは幸いです。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - ラッキーピエロ十字街銀座店

2019-05-05 10:17:24 | B級グルメ
連泊を決断できるのであれば、今夜の宿に不要な荷物を預けておくことができます。しかし、まだ決めかねている現時点では、ロッカーの世話になるしかありません。宿の女将にたずねたところ、それなら駅へ行くしかないとの返答が。10連休の影響も考えると、いずれ埋まってしまうのは必至です。往復の移動を無駄と思いながらも一旦駅へ乗り込みました。早くも相当数の観光客が闊歩するのを目の当たりにして、しまった、手遅れだったかと身構えるも、幸いロッカーにはまだ十分な空きがあり、事なきを得るという顛末です。身軽になったところで十字街へ戻り、遅めの朝食をいただきます。立ち寄るのはもちろんラッキーピエロです。
ベイエリア本店に観光客が列をなす状況でも、ここだけは拍子抜けするほど空いているのが常であり、それがこよなく愛用してきた理由の一つでもあります。しかし今日は全く様子が違います。開店を10分回ったところで乗り込むと、レジにはまさかの待ち客がおり、注文を済ませるだけで五分近くを要しました。客席も先客らで八割方埋まっており、自分がとりわけ愛用してきた相席のテーブルにも五人組の先客がいます。幸い二席向かい合わせのテーブルに収まったものの、直後にも二組入って満席に。そのほとんどが一目で分かる観光客です。ベイエリア本店が拍子抜けするほどの落ち着きようだったため、高を括っていたところが、あれは深夜という事情によるところも大きかったようです。10連休の影響を、またしても見せつけられる結果となりました。
そのようなわけで、残念ながら本来の姿には程遠いものがありました。とはいえ、昨秋訪ねてから大きく間が空いていないという事情もあり、それほどの敗北感はありません。このような形であっても、寄れないよりは寄れた方がよいに決まっています。再訪できただけでも十分です。

★ラッキーピエロ十字街銀座店
函館市末広町8-11
0138-23-2300
1000AM-2100PM
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東北縦断花見の旅 2019続編 - ペンション表参道

2019-05-05 08:59:34 | 北海道
宿の確保に成功したのが、下北から函館に切り替えた直接の決め手でした。昨日の朝、じゃらんで照会したところ、函館の宿の候補はわずかに10軒ほどでした。市内というだけでなく、駅または電停から歩けるという条件も含めると、候補はわずかに二、三に限られました。その中から選んだのはペンション表参道です。
宝来町の電停から函館山の方へ上がっていく参道の途中という、読んで字の如しの立地です。ペンションを名乗る通り、一見すると和洋折衷の民家然としており、表札には館主夫妻の表札が掲げられます。食堂、風呂、洗面所を始めとして、共用の部分も住宅と同様の造りです。接客設備は簡素ながらも、その分館主らによるもてなしと、手頃な料金を売り物にした宿なのでしょう。奇跡的に滑り込めた幸運に感謝します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 十日目

2019-05-05 08:40:50 | 北海道
おはようございます。昨晩宿に戻ったのは一時過ぎでした。それだけ夜更かしすれば翌日にも響いてきます。外が明るくなってきたのに気付きながらも直ちには起きられず、朝日が射してきたのに刮目したのが六時半です。しかし、直ちに出ればよいものを、この時間まで逡巡を繰り返してしまいました。昨日に続いて難しい判断が多かったからです。
最大の問題は、函館に連泊するか、それとも夜行のフェリーで出るかというものです。昨日のような好天なら、帰りも当然昼行便しか考えられません。ところが明日は午後からあいにく雨の予報です。ならば夜行で出てしまっても変わらないということになります。その一方で、道中最後の夜をしみじみ噛み締め、明日帰った方がよいのではという考えもあり、どうにも決めがたいのが現状です。これ以上考えても結論がすぐに出るとは思われないため、ともかく見切りで出発します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - ラッキーピエロベイエリア本店

2019-05-05 00:58:42 | B級グルメ
赤レンガ倉庫を興ざめしつつ通り過ぎ、八幡坂の麓にやってきました。ラッキーピエロで長かった一日を締めくくります。一も二もなくいただきたかったのは一番人気のチャイニーズチキン、ではなくハンバーグカレーです。粗挽き肉とコクのあるミートソースの組み合わせは、甘辛いチャイニーズチキンと一線を画します。語弊を恐れず例えるならば、「メーヤウ」のイエローカリーに対するブラックカリーのような存在とでもいえばよいでしょうか。要するに、万人受けする味というより深みを感じる味だということです。
それは期待通りだった一方で、残念な変化もありました。照明がLEDに交換され、明かりが安っぽくなったのです。時代の流れもさることながら、明るく高効率であればあるほどよいというのが経営者の方針なのでしょう。とはいえ変わったのは天井の照明だけです。ステンドグラスのランプシェードは電球ともどもそのまま残りました。ゆったりした客席に流れてくる、オールディーズの調べが心地よく感じられます。ただし、洋楽が好きなわけでも何でもありません。電子的に加工された音が蔓延する当今、人の手による演奏のありがたみに気付いてきたとでも申しましょうか。町中がLEDの安っぽい明かりに置き換えられていく中、橙色の街灯と提灯だけの夜桜に、かえって趣を感じるようなものです。本質が保たれたのはせめてもの救いでした。

★ラッキーピエロ ベイエリア本店
函館市末広町23-18
0138-26-2099
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 赤レンガ倉庫

2019-05-05 00:42:10 | 北海道
駅前からさらに歩くと嘆かわしい光景が。赤レンガ倉庫の前の街灯が、LED特有の安っぽい明かりに変わっていたのです。向かいにできたラッキーピエロの大型店が、深夜までLEDの安っぽい明かりを煌々と放っていて、雰囲気が損なわれてしまったことを以前も嘆きましたが、いつの間にやら街灯までがこの有様。しかも、折悪しく札幌から来たいわゆる「痛車」の集団がたむろしている始末です。昼間はともかく、人っ子一人いなくなる深夜については、趣のあるよい場所でした。それが今では見る影もありません。何とも嘆かわしい光景です。
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