ほぼ一年ぶりの松本となれば、二軒目も奇をてらわずに行くまでです。続いては「山女や」の暖簾をくぐります。
「しづか」よりも古くから愛用してはきたものの、一筋縄ではいかない店です。一軒目へ向かう途中で通りがかると、縄暖簾の奥に満席の店内が見えました。そろそろ落ち着くかと期待しつつ戻るも、状況は全く変わっていませんでした。腹ごなしを兼ねて松本城を訪ね、10時の消灯を見届けてから三たび向かうと、カウンターの角に辛うじて空きが出ており、片付けが済むのを待って入店という結果です。
最初に通りがかった時点で、最近裏方に回っていた店主がカウンターに立っているのが見えました。跡取りは裏方に戻っており、さらには新入りのお姉さんも加わっています。よく見ると、女将が腕を吊っているのに気付きました。しばらくの間、女将のできることが限られてくることから、手伝いのお姉さんを呼び、分担も見直したということなのでしょうか。しかし、それ以外に何一つ変わったところはありません。
「しづか」の焼鳥、野沢菜ほど特筆すべき肴まではありません。しかし、酒は信濃錦一本、つまりいずれも純米酒です。半紙を使い、枕詞とともに一品ずつ綴られる品書きは、信州の郷土色と季節感に満ち、眺めているだけでも楽しいものがあります。快活な店主と無愛想な女将、体格のいい跡取りらによる家族経営の雰囲気も上々。自分が思う居酒屋の理想形がこの店にはあります。
口コミの評価は決して高くないものの、地元客で夜な夜な賑わう店内が、店の真価を何よりも雄弁に物語っているとはいえないでしょうか。知る人ぞ知る穴場であってほしいと思う名店です。
★山女や
松本市大手4-8-2
0263-35-3139
1800PM-2300PM
日曜定休
西駒・将棊頭
お通し(油揚げ煮浸し)
串焼き三品
もつ煮
山葵の葉のおひたし
ざるそば
「しづか」よりも古くから愛用してはきたものの、一筋縄ではいかない店です。一軒目へ向かう途中で通りがかると、縄暖簾の奥に満席の店内が見えました。そろそろ落ち着くかと期待しつつ戻るも、状況は全く変わっていませんでした。腹ごなしを兼ねて松本城を訪ね、10時の消灯を見届けてから三たび向かうと、カウンターの角に辛うじて空きが出ており、片付けが済むのを待って入店という結果です。
最初に通りがかった時点で、最近裏方に回っていた店主がカウンターに立っているのが見えました。跡取りは裏方に戻っており、さらには新入りのお姉さんも加わっています。よく見ると、女将が腕を吊っているのに気付きました。しばらくの間、女将のできることが限られてくることから、手伝いのお姉さんを呼び、分担も見直したということなのでしょうか。しかし、それ以外に何一つ変わったところはありません。
「しづか」の焼鳥、野沢菜ほど特筆すべき肴まではありません。しかし、酒は信濃錦一本、つまりいずれも純米酒です。半紙を使い、枕詞とともに一品ずつ綴られる品書きは、信州の郷土色と季節感に満ち、眺めているだけでも楽しいものがあります。快活な店主と無愛想な女将、体格のいい跡取りらによる家族経営の雰囲気も上々。自分が思う居酒屋の理想形がこの店にはあります。
口コミの評価は決して高くないものの、地元客で夜な夜な賑わう店内が、店の真価を何よりも雄弁に物語っているとはいえないでしょうか。知る人ぞ知る穴場であってほしいと思う名店です。
★山女や
松本市大手4-8-2
0263-35-3139
1800PM-2300PM
日曜定休
西駒・将棊頭
お通し(油揚げ煮浸し)
串焼き三品
もつ煮
山葵の葉のおひたし
ざるそば