早春の旅もいよいよ大詰め、来週は春分の飛び石連休を迎えます。戻った頃には桜が咲き、列島を北上する長旅が始まるでしょう。帰り道に一杯やって帰れるのもあと少しです。今夜は荒木町の「タキギヤ」を訪ねます。
界隈で愛用してきた店といえば「おく谷」とここです。より長く無沙汰しているのは前者であり、本来ならばあちらを先にすべきところともいえました。しかるに逆となったのは、京都の「第一旭」と「新福菜館」に似た関係があるからに他なりません。行列になりやすい「第一旭」が空いていれば四の五の言わずに入り、待ち客がいる場合は「新福菜館」というのがあちらでの使い分けです。居酒屋に行列ができるわけではないものの、「タキギヤ」が混み合っていて敬遠するという状況を何度か経験してきました。その結果、「タキギヤ」が空いていれば入り、そうでなければ「おく谷」へ行くという手順がいつしか定着して現在に至ります。
カウンターの先客は中程から玄関寄りに合わせて四名。その結果一番奥、つまり店主の定位置の正面という特等席につきました。カウンターの隅に立つ店主の正面というと、思い出すのは金沢の「浜長」での出来事です。偶然の結果とはいえ分不相応な上席に通され、いささか落ち着かなかったのが思い出されます。あちらほどかしこまる必要はないものの、店主相手に軽口を叩けるほどの社交性はありません。帰り際に一言二言会話するのがせいぜいだけに、猫に小判ということもできます。とはいえ貴重な経験ではありました。
★タキギヤ
東京都新宿区荒木町7 安藤ビル1F
03-3351-1776
1700PM-2230PM(LO)
日祝日及び第二除く土曜定休
群馬泉・羽前白梅・旭興
お通し二品(出汁・切り干し大根)
浅月のぬた
穴子の煮こごり
湯豆腐
ふき煮
界隈で愛用してきた店といえば「おく谷」とここです。より長く無沙汰しているのは前者であり、本来ならばあちらを先にすべきところともいえました。しかるに逆となったのは、京都の「第一旭」と「新福菜館」に似た関係があるからに他なりません。行列になりやすい「第一旭」が空いていれば四の五の言わずに入り、待ち客がいる場合は「新福菜館」というのがあちらでの使い分けです。居酒屋に行列ができるわけではないものの、「タキギヤ」が混み合っていて敬遠するという状況を何度か経験してきました。その結果、「タキギヤ」が空いていれば入り、そうでなければ「おく谷」へ行くという手順がいつしか定着して現在に至ります。
カウンターの先客は中程から玄関寄りに合わせて四名。その結果一番奥、つまり店主の定位置の正面という特等席につきました。カウンターの隅に立つ店主の正面というと、思い出すのは金沢の「浜長」での出来事です。偶然の結果とはいえ分不相応な上席に通され、いささか落ち着かなかったのが思い出されます。あちらほどかしこまる必要はないものの、店主相手に軽口を叩けるほどの社交性はありません。帰り際に一言二言会話するのがせいぜいだけに、猫に小判ということもできます。とはいえ貴重な経験ではありました。
★タキギヤ
東京都新宿区荒木町7 安藤ビル1F
03-3351-1776
1700PM-2230PM(LO)
日祝日及び第二除く土曜定休
群馬泉・羽前白梅・旭興
お通し二品(出汁・切り干し大根)
浅月のぬた
穴子の煮こごり
湯豆腐
ふき煮