日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い信濃路へ 2019 - 不老園

2019-03-16 16:59:46 | 甲信越
その後甲府の不老園を訪ね、この日最後の客となって辞去したところです。
市街を見下ろす小高い丘に開かれた梅園を訪ねるのが、早春の恒例行事の一つです。しかし、今回はいかんせん天候が冴えず、主役の梅が絵にならないのはもちろんのこと、富士山もアルプスも見渡せません。偕楽園に比べて早咲きの木が多いのか、盛りも少し過ぎています。曇り空が次第に暗くなる中、お客は次第に引けて行き、ついには貸切状態になりました。行き交う人の姿も消えた園内で、どこからともなく聞こえてくるカラスの声が物悲しげでした。
この先も、梅を眺める機会はまだまだあるでしょう。しかし、北国では桜の開花と重なるため、梅はその影に隠れてしまいます。梅が主役という状況は、おそらくこれが最後です。必ずしも有終の美とは言い難い、やや淋しげな結末にはなったものの、先月の静岡以来、長きにわたり楽しませてくれたことに感謝します。
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