日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

海を渡って沖縄へ 2018 - 樓

2018-10-29 23:58:23 | 居酒屋
満を持して臨んだはずの一軒目で、ものの見事に外しました。ならば呑み直そうと考えるのは人情というものでしょう。しかし、昨晩もそうだったのですが、またしても状態がよろしくありません。突き出しと二品、それに泡盛一合でほぼ満腹になりました。是非もう一軒と思うほどでもなく、そばでもいただければ十分です。とはいえそれではあまりに月並みともいえ、一軒目の分を埋め合わせるには物足りません。そのような状況に至って思い出したのは、昨晩hinodeの店主に聞いた、松山にあるという雲呑専門店です。沖縄で雲呑という、一風変わった組み合わせが実現しました。
偶然にも、宿から一本道で徒歩一分という至近距離でした。猥雑な一帯から少し離れた住宅地の中に点在する飲食店の一つで、今朝も目の前を通りがかってはいます。しかるに気付かなかったのは、ごくささやかな店だからでもあります。高いカウンターを中心にした店内は、おそらくバーの居抜きでしょう。しかし、一人で訪ねるにはむしろ好都合ともいえます。その店内を、おそらく上海出身だろうベテランの店主と、横浜から移住してきたという助手の青年が仕切っていました。
まず生ビールを注文すると、てびちと大根をスープで炊いた突き出しが出てきました。おそらく酔客もおいしくいただけるよう工夫したのでしょう。こちらにとってはありがたい心遣いです。名物と聞いていた焼きワンタンは、文字通りワンタンを餃子のように焼いたもので、長崎の一口餃子と同様に、呑んだ後でも別腹に収まります。那覇の夜を締めくくるのに、何かと重宝しそうな一軒でした。

上海雲呑 樓
那覇市松山2-21-21
098-943-4865
2000PM-500AM
日曜定休
焼きワンタン600円
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 成^2

2018-10-29 21:25:40 | 居酒屋
三連泊の間に訪ねる店は事実上決まっていると申しました。第二夜に訪ねるのは「成^2」です。
那覇で最も愛用してきた店といえば、今はなき「八合一升」と昨日訪ねたhinodeですが、その次ということになるとこの店かもしれません。特に近年は、ここが紛れもなくhinodeに次ぐ存在として確立しました。つまり、愛用している順にてらいなく訪ねたわけですが、それだけが理由というわけでもありません。というのは、明日がこの店の定休日に重なるため、行くとすれば初日か二日目のいずれかになります。もう一軒の店は日曜定休で、行くなら二日目か三日目にせざるを得ません。その結果、初日にhinodeを訪ねると、残る二軒へ行く順序も必然的に決まるという寸法です。

那覇に三連泊するという、一見芸のない選択に走ったのは、この店に腰を据えて呑みたかったという事情によるところが少なからずあります。ここを訪ねるというと、腹具合が万全とは言い難い二軒目がほとんどだったからです。それだけに、前菜から〆のパスタまでを一通り体験してみたいとかねがね思っていたのでした。しかし、ようやく宿願達成かと思いきや、今回は運に見放されてしまいました。
というのも、先客と店主夫妻の間で話に花が咲きすぎて、こちらの付け入る余地がなかったのです。もちろん、こちらは一人で静かに呑みたい部類の人間であり、店主と女将に構ってもらいたいわけではありません。ただ、注文を入れる間合いを計りかねるほど間断なく話し続ける状況は、いささか辛いものがありました。
たった一人の先客のために落ち着かなかったといえば、五月に札幌の「平次」を訪ねたときが思い出されます。あちらと違って、たちの悪い客が泥酔して管を巻いているわけではありません。話しぶりからして、離島で潜水を教えている御方が、今季の営業を一通り終え、那覇へ戻ってきたところのようでした。久々の再会ということもあり、よほど積もる話があったのでしょう。ならば誰を恨むわけでもありません。今回は縁がなかったものと諦めて、〆のパスタはいただかずに席を立ちました。

そのようなわけで、見事なまでの空振りでした。しかし、今回の旅程を踏襲すれば、来年以降も那覇に三泊する機会を作れます。来年そうするかどうかはさておき、いずれ再挑戦するつもりです。

成^2
那覇市牧志1-6-15
098-868-2329
1800AM-100AM(LO)

琉球王朝
突き出し三品
マグロとガーラの二点盛
ベリーレアーローストビーフ
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 第二夜

2018-10-29 20:28:54 | 沖縄
国道58号線を上り、ほぼ200kmを走破して那覇に戻りました。走行距離こそ延びたものの、予報に反して一向に晴れず、終わってみれば収穫の乏しい一日でした。とはいえ、南の島の天気予報が当てにならないのは分かっています。近年好天に恵まれてきたことを思えば、このような日がたまにあってもやむなしです。明日こそ晴れてくれると期待しましょう。
第一夜に訪ねるのはhinodeと決めていましたが、第二夜と第三夜についても事実上決まっています。三連泊の特権を活かし、目当ての店で心行くまで呑むことに主眼を置きつつ、余力があればもう一軒はしごするにもやぶさかでなしといったところです。
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - A&W

2018-10-29 17:40:50 | B級グルメ
名護まで走ってきた以上、そば屋に寄っていきたいのはやまやまながら、この時間にいただけば間違いなく夜の部に響いてしまいます。さりとて収穫が40高中の道路標示だけというのもお粗末です。せめてもの埋め合わせにA&Wのルートビアをいただいていくことにしました。立ち寄るのはドライブインの名護店、サーティワンアイスクリームと同居する変わり種です。

★A&W名護店
名護市東江5-16-12
0980-52-4909
24時間営業
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 旧モスバーガー名護店

2018-10-29 17:14:10 | MOS
この調子でさらに走れば、明るいうちに辺戸岬まで行くこともできそうでした。しかし、今日の空模様では行っても仕方がありません。国道をそのまま走って島を横切り、大宜味から南下して名護市街に入りました。MOSの跡地を定点観察していきます。幸い今年も変わった様子はありませんでした。
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 40高中

2018-10-29 16:03:45 | 沖縄
特段先を急ぐつもりはないものの、さしたる収穫もなく淡々と北上したことにより、距離はそこそこ延びました。現在名護市内の国道331号線を走行中です。交通量のほとんどない淋しい道で、珍しいものに出会いました。「40高中」の道路標示です。
かつてはどこへ行ってもあったはずの道路標示が、運転免許を取った頃には消え失せていました。その後小耳に挟んだのは、車種ごとに法定速度が決まっていた頃の表示で、平成初期に法令が変わったことにより廃止されたということです。今でも残っているのはそれ以前に描かれたもので、全国でも100ヶ所ほどしかない貴重なものとのことでした。その一部がここに残っていることになります。
しかし、仮にそうだとすると腑に落ちない点があります。30年近くも前に描かれたとは思えないほど、「40高中」の文字が鮮明に浮かび上がっているからです。対向車線にある「40」とだけ描かれた表示は消えかかっており、「40高中」の方が後から描き直されているのは明らかです。制度上廃止されたはずの表示を、わざわざ修復した理由は何なのでしょうか。状態のよさを含めて考えると、これが全国屈指の物件なのかもしれません。
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 屋嘉ビーチ

2018-10-29 14:28:29 | 沖縄
予報に反して天候が冴えません。時折薄日は射したものの、全体を通じて見ればごく平凡な曇り空が続いています。このところ沖縄では好天に恵まれてきただけに、それより落ちる条件で例年と同じ場所を走っても仕方がありません。せめて趣向を変えようと、東側の海岸に出てきました。石川の市街を過ぎてしばらく走ると、屋嘉ビーチの看板が現れたため、こちらで小休止をとっているところです。
目の前には弓形をした長い砂浜が広がり、沖合には海中道路で結ばれた三つの島が見えています。何分高さがないだけに、写真に撮っても絵になりはしないものの、晴れればよい眺めになりそうです。しかるに今は想像するしかないのが惜しまれます。
とりあえず名護の方まで走れるだけ走り、暗くなり次第引き返します。これはという場所があれば覚えておき、明日晴れたら再訪するのも一案でしょう。
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - ルビー

2018-10-29 10:51:59 | B級グルメ
那覇を出る前に10時を回り、朝食の選択肢は「ルビー」に自ずと絞られました。ただしここでも宗旨替えをします。注文したのはCランチです。
Aランチの圧倒的な量については、かねがね体験してきたところですが、100円しか違わないBランチも半端に思われ、「大は小を兼ねる」の発想でAランチを選んできました。しかし、前回も息切れしつつどうにか完食という結果でした。ならばCランチでも不足はなかろうと考えた次第です。そしてその見立てはおおむね的中しました。
トンカツ、ポーク、玉子焼、ウィンナー、マカロニサラダに千切りキャベツを盛り合わせたのが当店のCランチです。文字にすればささやかでも、カツがとにかく大きいのと、ご飯もてんこ盛りにされているため、見た目以上の食べ応えがあります。息切れまではしないものの、さりとて物足りなさは一切感じません。これで必要にして十分でした。

軽食の店 ルビー
那覇市泊3-4-15
098-868-1721
1000AM-2400PM
盆正月休業
Cランチ600円
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 宗旨替え

2018-10-29 09:41:42 | 沖縄
本活動では、数年来定着していた行程を全面的に見直して、九年ぶりの船旅を実現しましたが、見直しの対象はレンタカーにも及びました。今回はオリックスレンタカーの世話になります。
沖縄で長年愛用してきたのはOTSレンタカーです。圧倒的な安さに加え、地場の業者を優先して使うという方針があってのことでした。ただし、OTSレンタカーには一つだけ難点がありました。営業所が豊見城に移転して以来、貸出と返却の手続きが面倒になってしまったことです。壷川の駅前に営業所が新設されたことで、その難点は一旦解消されたものの、今回その営業所が閉店してしまったと知りました。宿泊施設に間借りした小規模な営業所だったため、採算が合わなかったのかもしれません。真相のほどはともかく、これによりどこの営業所を使うかが新たな問題として浮上しました。
那覇の都心に近いのは泊港の営業所です。しかし、最後に那覇空港へ移動する関係上、ゆいレールの駅に近い方が何かにつけて便利です。欲を言うなら、宿から歩いて行ければ申し分ありません。その条件を満たすのが、美栄橋にあるオリックスレンタカーでした。料金もOTSより安かったため、宗旨替えした次第です。

三日間の相棒となるのはトヨタアクアです。コンパクトカーを選んだはずが、配車の都合でこうなりました。同じ料金でハイブリッド車が割り当てられれば、燃料代が浮くと喜ぶ人々が多数派かもしれません。しかし、以前プリウスに乗った経験から、ハイブリッド車はガソリン車と似て非なる乗り物と分かっています。移動の手段と割り切るならともかく、運転する楽しみを求めるのは筋違いです。こちらにとって必ずしも歓迎できることではありません。
とはいえ、あながち悪いことばかりでもありません。乗り心地には意外なほどの重量感があり、ステアリングにも手応えがあります。そのステアリングは革巻き、運転席と助手席にはステッチ入りのバケットシートが奢られるなど、車格の割に内装が凝っています。フィットに比べて車高が低いことからしても、いわゆるスポーティな路線を目指したのでしょうか。コンパクトカーにありがちな、ドラムブレーキ特有の不自然な減速感がないのも好印象です。腿が持ち上げられるような着座姿勢は落ち着かず、何より物音一つ立てずに起動するところには相変わらず違和感を覚えるものの、そのうち慣れてくるでしょう。
コメント

海を渡って沖縄へ 2018 - 三日目

2018-10-29 07:28:43 | 沖縄
おはようございます。昨晩はhinode一軒限りで完結となりました。すっかり腹が満ちたのもさることながら、船旅で疲れていたという事情もあります。前者については想定の範囲内だったのに対して、船旅の疲れは自覚を上回っていました。乗船時間の長さもさることながら、時化ていたのも大きいのでしょう。しかし、足取りが覚束ないという症状は一晩休んで解消されました。心機一転沖縄での活動に注力できそうです。
本活動における目玉の一つとして、那覇に三泊できることを挙げましたが、これは終日滞在できる日が二日あることを意味します。昨年までは、着いた日は昼過ぎから、帰る日も同じく昼過ぎまでしか使えなかったため、終日滞在できるのは中日だけでした。それに対して、今回は着いた日こそ投宿するだけで終わるものの、その後の二日を丸々使え、最終日も昼過ぎまでは活動できます。つまり、日中の時間についていうと、二日相当から半日増えるだけではありますが、終日滞在できる日は倍になるということです。この半日が数字以上の効果をもたらしてくれるかもしれません。
外は今のところ平凡な曇り空です。しかし、最新の予報によると、最終日こそ曇るものの、終日滞在できる一両日はいずれも晴れるとされています。いずれ的中してくれると期待したいものです。
コメント