満を持して臨んだはずの一軒目で、ものの見事に外しました。ならば呑み直そうと考えるのは人情というものでしょう。しかし、昨晩もそうだったのですが、またしても状態がよろしくありません。突き出しと二品、それに泡盛一合でほぼ満腹になりました。是非もう一軒と思うほどでもなく、そばでもいただければ十分です。とはいえそれではあまりに月並みともいえ、一軒目の分を埋め合わせるには物足りません。そのような状況に至って思い出したのは、昨晩hinodeの店主に聞いた、松山にあるという雲呑専門店です。沖縄で雲呑という、一風変わった組み合わせが実現しました。
偶然にも、宿から一本道で徒歩一分という至近距離でした。猥雑な一帯から少し離れた住宅地の中に点在する飲食店の一つで、今朝も目の前を通りがかってはいます。しかるに気付かなかったのは、ごくささやかな店だからでもあります。高いカウンターを中心にした店内は、おそらくバーの居抜きでしょう。しかし、一人で訪ねるにはむしろ好都合ともいえます。その店内を、おそらく上海出身だろうベテランの店主と、横浜から移住してきたという助手の青年が仕切っていました。
まず生ビールを注文すると、てびちと大根をスープで炊いた突き出しが出てきました。おそらく酔客もおいしくいただけるよう工夫したのでしょう。こちらにとってはありがたい心遣いです。名物と聞いていた焼きワンタンは、文字通りワンタンを餃子のように焼いたもので、長崎の一口餃子と同様に、呑んだ後でも別腹に収まります。那覇の夜を締めくくるのに、何かと重宝しそうな一軒でした。
★上海雲呑 樓
那覇市松山2-21-21
098-943-4865
2000PM-500AM
日曜定休
焼きワンタン600円
偶然にも、宿から一本道で徒歩一分という至近距離でした。猥雑な一帯から少し離れた住宅地の中に点在する飲食店の一つで、今朝も目の前を通りがかってはいます。しかるに気付かなかったのは、ごくささやかな店だからでもあります。高いカウンターを中心にした店内は、おそらくバーの居抜きでしょう。しかし、一人で訪ねるにはむしろ好都合ともいえます。その店内を、おそらく上海出身だろうベテランの店主と、横浜から移住してきたという助手の青年が仕切っていました。
まず生ビールを注文すると、てびちと大根をスープで炊いた突き出しが出てきました。おそらく酔客もおいしくいただけるよう工夫したのでしょう。こちらにとってはありがたい心遣いです。名物と聞いていた焼きワンタンは、文字通りワンタンを餃子のように焼いたもので、長崎の一口餃子と同様に、呑んだ後でも別腹に収まります。那覇の夜を締めくくるのに、何かと重宝しそうな一軒でした。
★上海雲呑 樓
那覇市松山2-21-21
098-943-4865
2000PM-500AM
日曜定休
焼きワンタン600円