日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2018 - ラッキーピエロ

2018-10-07 23:43:21 | B級グルメ
温泉はもちろんのこと、ラッキーピエロにも無駄なく寄れてしまうのは助かります。訪ねるのは国道5号線沿いの昭和店です。
ラッキーピエロの中で最も愛用してきたのは十字街銀座店であり、今回もいの一番に訪ねたいのはやまやまでした。ところが、最近閉店が九時に切り上げられてしまったのを知りました。人手不足が叫ばれるご時世、近くに大型店もできたことから、手狭な店舗は早仕舞いする方針に転換したのでしょう。他の店舗ならばどこであろうと特段のこだわりはないため、最も手近な昭和店を選んだ次第です。もちろん、二年半ぶりの機会をむざむざ棒には振れないため、明日は満を持して十字街銀座店を訪ねます。

★ラッキーピエロ昭和店
函館市昭和2丁目12-17
0138-44-6600
1000AM-030AM(土曜 -130AM)
ハンバーグカレー778円
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晩秋の大地を行く 2018 - 昭和温泉

2018-10-07 23:09:18 | 温泉
七飯から函館新道に入ると、眼下に市街の明かり広がりました。その中心には函館山の山頂が。フェリーで着いたときほどではないものの、「はるばる来た」と実感させてくれる眺めです。
帯広と並び、函館は道内主要都市の中で温泉がとりわけ豊富な町の一つです。かなり遅い到着ではありますが、この時間でも入れる温泉が、経路上ほぼ無駄なく寄れる位置にあります。投宿に先立って尋ねるのは「昭和温泉」です。
以前ここを訪ねたような気がしていました。しかし、国道に建つ背の高い看板を頼りに脇道へ入ると、佇まいが当時の記憶とは明らかに違います。そこでようやく思い出したのは、近くにある別の施設を訪ねていたということです。
訪ねたような気になっていたのは、谷地頭温泉で手拭いを買ったとき、ここの名前も入っていて、その存在が刷り込まれていたからでもあります。このことからも、谷地頭と同様市営から転換された施設なのだろうとは思っていました。実際のところ、石造り風の大柄な建物も、とにかく広い浴場も、さらには金属臭のする褐色の源泉もあちらと同様です。たとえていうなら、道後温泉本館に対する椿の湯のようなものとでもいえばよいでしょうか。谷地頭の閉館には間に合わなかったものの、図らずも埋め合わせができたのは幸いです。

★昭和温泉
函館市昭和2-39-1
0138-42-4126
700AM-2330PM
入浴料420円
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晩秋の大地を行く 2018 - 落部駅

2018-10-07 21:19:04 | 北海道
走りに走って函館への距離を70kmほどに詰めました。只今落部駅に立ち寄っています。先ほど上下のスーパー北斗が続けざまに通過したところです。
現在の気温は16度、つまり上陸した日の晩とおおむね同じということになります。当たり前ではありますが、空気の暖かさがこれまで旅した道東、道北、道央とは全く違い、虫の声も心なしか賑やかです。はるばる南下してきたことを実感しています。
長万部からは交通量も増えてくるかと思いきや、流れはすこぶる順調です。しかし、このまま走っても到着は10時台の後半になりそうで、一杯やるには相当厳しくなりつつあります。しかし、函館にはなじみといえるほどの呑み屋がありません。むしろ、久々にラッキーピエロのカレーをいただきたいと思っていたため、それはそれで構いません。
交通量がほとんどなかった山間の区間もさることながら、長万部から走っている海沿いの区間も走っていて楽しい道です。彼方に点々とする海岸線の灯りを眺めていると、函館へ向かっているという実感が湧いてきます。深夜に着いて翌日の昼過ぎに出るという慌ただしさではありますが、この道を三年ぶりに走れただけでも、延々車を飛ばしてきた甲斐はあったというのが実感です。残りの区間も楽しみにしておきます。
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晩秋の大地を行く 2018 - 毛無山

2018-10-07 18:06:48 | 北海道
倶知安までは国道5号線に代えて393号線を行くことにしました。距離に大差はないものの、交通量が少なく走りやすそうなのに加えて、沿道に夜景の名所があるのも決め手の一つです。その毛無山にやってきました。
天狗山より遠く高い場所から市街を見下ろす形になります。しかし、その分眺望も広がるかと思いきやそうでもありません。一方向の眺めしか絵にならない上に、距離についても遠すぎのような気がします。とはいえ、今なお小雨が降る中でも遠景は鮮明です。長距離移動の最中、しみじみ観賞する余裕はないのが残念ではありますが、見事な夜景で締めくくれたことに感謝します。
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晩秋の大地を行く 2018 - 小樽駅

2018-10-07 17:21:35 | 北海道
移動の前にもう一つ済ませておくべきことがあります。今回も一時帰京をするのが確定的となったため、小樽駅で往復の列車を手配しました。昨日は無駄に手数をとらせるだけの結果に終わりましたが、これでようやくJR北海道にささやかな貢献ができたことになります。
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晩秋の大地を行く 2018 - モスバーガー小樽静屋通店

2018-10-07 16:53:42 | MOS
図らずも小樽に寄ったことにより、MOSを再訪できることになりました。長距離移動に備え、こちらで一息入れていきます。今回を逃せば次の機会はおそらく来年、そのときには二年ぶりの再訪となっているところでした。それが一年ぶりになったのは、人生の残り時間を考えると大きいものがあります。
周囲が次第に暗くなり、客席とほぼ同じ高さにある橙色の街灯がつきました。黄昏時の印象的な一幕です。

モスバーガー小樽静屋通店
小樽市稲穂2-16-3
0134-33-8899
800AM-2300PM
第502号
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晩秋の大地を行く 2018 - 旭展望台

2018-10-07 15:49:18 | 北海道
5号線を走って小樽市街に入りました。只今旭展望台を訪ねています。こちらが着くのとほぼ同時に、再び雨が降り出しました。とはいえ、今朝方の土砂降りに比べればどうということはありません。この天候で天狗山にわざわざ上る気にはならないものの、小樽を素通りするのも惜しまれて、手近なここへ足を運んだ次第です。
眼下には新潟行のフェリーが見えます。今からあちらへ向かえば五時の出航にも間に合い、明朝には新潟に着くという状況です。函館まで延々250km走るより、あの船に乗ってしまった方が楽には違いありません。しかし、つまらない新造船に置き換えられてしまった今、あれに乗るかと思うと興ざめです。つまらない船なのは青函航路も同じとはいえ、津軽海峡の航海には何物にも代え難い旅情があります。それを求めてひた走るつもりです。
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晩秋の大地を行く 2018 - 銭函駅

2018-10-07 15:05:36 | 北海道
札幌市街にさしかった頃から、雨は上がって路面も次第に乾いてきました。その札幌市街を一瞬かすめ、小樽市内に入ると現れるのが銭函駅です。
昨年ここを訪ねたときは、駅舎がバリアフリーの名の下に改修されている最中で、駅舎の象徴でもあった玄関のファサードが取り外され、どうなってしまうのかが気になりました。そして工事の完成後、残念ながらファサードが復原されることはなく、玄関はスロープの屋根に隠れてしまいました。せめてもの救いは、その上に掲げられていた扁額が、右寄りに移設される形で残ったことです。仮に東日本管内ならあえなく取り壊されて、何の面白味もない橋上駅舎に建て替えられていたでしょう。全体の佇まいがほぼ保たれたのは幸いです。
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晩秋の大地を行く 2018 - カツ丼

2018-10-07 13:48:11 | B級グルメ
札幌から函館へ向かう場合に最短距離となるのが、国道230号線で中山峠を越え、太平洋側に抜ける経路です。しかし、空知からとなると事情が違ってきます。337号線で札幌市街を短絡すると、距離はともかく時間的には相当短縮されるからです。結局今回は札幌を素通りし、5号線経由で上ることにしました。これによりお昼にスープカリーという選択はなくなったため、沿道のセイコーマートで腹ごしらえを済ませます。立ち寄ったのは新港南店です。
その名の通り石狩新港が近く、給油所と共用する敷地には、大型車が何台入れるかと思うほどの広大な駐車場があります。建物自体特段大きくはないものの、全体の広さでいえば、道内に数ある店舗の中でも屈指でしょう。広々したイートインの区画もあるため、こちらでホットシェフのカツ丼をいただきました。

ちなみに、昨晩から降り続けた雨はようやく止みました。路面は乾き、西の方には青空がのぞいているところもあります。短時間でも晴れてくれれば、今日のところは引き分けといってもよいでしょう。
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晩秋の大地を行く 2018 - たっぷの湯

2018-10-07 11:44:35 | 温泉
国道12号線には独特の旅情があると、常々申してきましたが、あれは空知に限った話であり、札幌近郊は交通量が多い幹線道路です。岩見沢と札幌とを行き来するにあたっては、新篠津から広域農道を経由して275号線を目指す経路が最近定着しています。本日もそのようにして新篠津にやってきました。天気待ちを兼ねて遅めの朝風呂を浴びていきます。立ち寄るのは「たっぷの湯」です。
道の駅併設ながらも源泉掛け流しの温泉と聞いていました。しかし近隣には北村温泉があり、また道内では温泉より銭湯を好んで使うようになったため、こちらを訪ねる機会はなかなか訪れませんでした。今回ようやく出番が回ってきたことになります。
北海道にありがちな、宿泊施設と食堂を併設した半公営の小ぎれいな温泉です。しかしよくよく考えると、今回その手の施設には一度も寄っていませんでした。内訳でいうと、銭湯が岩見沢、帯広、釧路と砂川の四ヶ所、それに弟子屈の共同浴場と標津の宿泊施設が加わります。旭川に泊まったときだけ時間がなく、宿のユニットバスで済ませたものの、全体を通じて見れば上出来といってよいでしょう。それらの多くに比べると味わいに乏しいのは事実ながらも、北村温泉にも通ずる塩辛く濁ったお湯は上々でした。

★しんしのつ温泉たっぷの湯
石狩郡新篠津村第45線北2番地
0126-58-3166
600AM-730AM(最終受付)/1000AM-2230PM(最終受付)
入浴料 500円(朝風呂400円)
泉質 含ヨウ素ナトリウム・カルシウム-強塩泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 52.5度
pH 7.5
湧出量 毎分250リットル(動力揚湯)
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晩秋の大地を行く 2018 - 六花亭再び

2018-10-07 11:28:03 | B級グルメ
長旅も最終盤に入ると、帰りの支度を少しずつ進めていかなければなりません。まずは岩見沢のポスフール、もといイオンにある六花亭で土産を買います。幸い予報は的中し、雨は若干ながらも弱まってきました。
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晩秋の大地を行く 2018 - 見切り発車

2018-10-07 10:42:29 | 北海道
結局函館へ行くということで結論が出ました。覚悟を決めて出発します。
決断がこの時間まで延びたのは、一日延ばすかどうかで迷っていたのもさることながら、雨が相当強いからでもあります。上陸直後の台風は、大騒ぎされた割にほぼ何の影響もなく終わりました。しかし今日は風雨ともに強く、乗用車でさえ運転するのが憚られます。「迷ったら買え」が鉄則とは思いながらも、直ちに出るのがためらわれた次第です。
もう一つの懸念材料として、フェリーの運航状況がありました。明日の便を押さえようと電話を入れたところ、受付を中止しているとの返答があったのです。今のところ欠航しており、その関係で翌日の運航がどうなるかも読み切れないとの説明でした。とはいえ、配船が変わる可能性はあっても、明日まで欠航という事態にまではならないでしょう。万一のことがあっても、高額な料金さえ厭わなければ北海道新幹線という最終手段もあるわけです。午前中には止むという予報を信じ、ともかく見切り発車します。

ちなみに、今回萱野を再訪して気付いたことがあります。かつての構内に植えられた木が成長し、少し離れた道道沿いから見渡すと、かつては見えた車掌車が隠れているということです。長年通い続けたことを実感する出来事でした。来年も戻ってこられることを願っています。
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晩秋の大地を行く 2018 - 九日目

2018-10-07 06:53:52 | 北海道
おはようございます。昨夜は10時台に早々と晩酌を切り上げ、庇の下でしばし余韻に浸ってから眠りにつきました。強まったり弱まったりしながら降る雨は、三年前の長旅で最後を飾った倶知安の夜を彷彿させました。今年は二度にわたって渡道し、萱野駅でそれぞれ二晩世話になりましたが、いずれについても晩酌は大きな庇の下でした。ホームのそばで、星空を見上げつつする晩酌も、庇の下で雨音を聞きながらの晩酌も、それぞれよさがあるものだと実感した次第です。

二度の週末に跨がる長旅も九日目を迎えました。今回限りで完結させるのであれば、道内滞在は本日で打ち止めということになります。しかるに何の実感も湧かないのは、一日延ばすという選択肢を残しているからでもあります。具体的に申しますと、その選択肢とは函館へ行くというものです。
滞在を一日延ばすというと、苫小牧から夜行のシルバーフェリーで北海道を離れ、翌朝八戸に車を置き、始発の新幹線で帰るという行程を採ってきました。しかし、今日は雨か曇で使い物にならず、明日も短時間晴れるだけと予想されています。これでは帰りを延ばしたところで蛇足にしかなりません。今日限りで潔く切り上げるのも一案でしょう。とはいえ、その場合に最終日となる今日をどう使うかと考えても、三笠の鉄道記念館に昼頃まで滞在し、「大地のテラス」でランチブッフェをいただいた後、苫小牧へ移動して土産を買い、フェリーの出航を待つといったところがせいぜいです。もちろん悪くはないものの、天候を含め有終の美とは言い難いものがあります。
一方、北海道新幹線の開業により不便かつ高額になってからというもの、函館へ行く機会は事実上失われ、かれこれ二年半もの無沙汰となっています。今後も汽車旅で行く可能性は低く、しいていうなら花見で行く機会があるかどうかに過ぎません。それすらも確実とは言い難く、次がいつになるかは見通せないのが現状です。その結果、久々に訪ねてみようという考えが、俄に頭をもたげてきた次第です。
もちろん近くはありません。明るいうちに着くかどうかも微妙です。しかも、明日帰ることを前提にした場合、函館には昼過ぎまでしか滞在できません。北海道を離れた後は、青森から延々自走で帰る必要があります。つまり、函館へ行くことだけを目的にした場合、労力に見合う成果は得られないのです。
それでも無碍に捨てがたいのは、それ以外の行程にも楽しみがあるからに他なりません。今日はひたすら移動せざるを得ないものの、三年ぶりとなる津軽海峡の航海は、長きにわたる滞在の最後を飾るにふさわしいものがあります。一時帰京を挟んで始まる、東北を縦断する帰り道も楽しみです。さらなる続きを作れる以上、今日お茶を濁して終わるのはもったいないというわけです。
ただ、そうはいっても、そのまま帰る場合に比べ、少なくとも数百kmの自走と一時帰京のための交通費、駐車料はかかってきます。それなりの覚悟は要るため、もう少し考えてから結論を出すつもりです。
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