日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

豊穣の福井を行く - 全行程終了

2017-08-27 21:09:07 | 北陸
全行程終了です。市街の南から出るという条件からすると、福井ICより鯖江ICの方が近くなります。そこまで8号線を下り、あとは高速道を飛ばしていくだけです。
帰着までの走行距離は500km少々です。万全な状態なら五時間で走り通せるところ、疲れが出る復路ではおよそ二割増しになることが経験上分かっています。とはいえ、24時間走らされた走者に比べればどうということはないともいえます。気力を奮い起こして走るつもりです。
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豊穣の福井を行く - 松葉湯

2017-08-27 20:59:16 | 温泉
一日汗をかき続けると、多少時間が押してもさっぱりしてから移動したくなってきます。幸い経路上無駄なく寄れる銭湯があったため、こちらで一風呂浴びていきます。訪ねるのは松葉湯です。
静岡市を始めとして、今や政令指定都市でさえ銭湯が全くないところもある中、福井には何軒もの銭湯が盛業中であり、さらには武生、大野、勝山など周辺の町にまで銭湯があります。銭湯が全国的に年々廃れていく中、健在ぶりは頼もしい限りです。

★松葉湯
福井市月見2-5-6
0776-36-3238
1400PM-2200PM
月曜定休
入浴料430円
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豊穣の福井を行く - ふくしん

2017-08-27 19:27:48 | B級グルメ
撮影を終えたところで腹ごしらえを済ませます。性懲りもなくカツ丼です。ただし、毎回ヨーロッパ軒ばかりというのも芸がありません。経路上無駄なく寄れるという条件にも恵まれ、今回は初見となる「ふくしん」を訪ねます。
厚めで脂の少ない肉を使った昼の丸岡分店に対して、こちらでは若干薄切りの、福井としては標準的な厚さの肉が使われており、ソースの色合いも濃く、基本により忠実という印象です。10円高い代わりに味噌汁がつくという微妙な違いも。とはいえ全体的にはヨーロッパ軒の味によく似ており、二重の玄関の内側に白い暖簾が架かるところも、老若男女様々な地元客で賑わうところも同じです。揃いの黄色いTシャツを着たおばちゃん達の快活な接客も気持ちよいものがあります。基本を同じくしながらも、店ごとに微妙な違いがある福井のカツ丼は、仙台の牛タン焼にも通ずる楽しみを持っています。
ところで、黄色いTシャツといえば24時間テレビです。店内では最終盤を放映中。つまり、去年とほぼ変わらない時間帯になってきたということですが、今回は倍の移動が残っています。復路の移動がいよいよ重くのしかかってきましたorz

ふくしん
福井市高木中央1-205
0776-54-7100
平日 1100AM-1500PM/1630PM-1930PM
金曜土曜 1100AM-1500PM/1630PM-2000PM
日曜祝日 1100AM-1400PM/1600PM-2000PM
火曜及び第三水曜定休
カツ丼890円
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豊穣の福井を行く - 教訓

2017-08-27 18:50:06 | 北陸
五時を過ぎたところで空が薄雲に覆われ、残念ながら西日が陰ってしまいました。しかし、今回の活動には今後のための布石という目的があります。撮影に適した場所を探しつつ福井市街に戻ってきました。
繰り返しになりますが、意外に思ったのは稲の成育状況が千差万別なことです。ある田圃が早くも刈られているかと思えば、隣の田圃では稲穂が出たばかりというところも珍しくありませんでした。黄金色の絨毯を思い浮かべていたはずが、少なくとも福井でそれを期待するのは難しいようです。
とはいえ、福井以北についてはある程度撮影地の目星がつき、行きの経路の組み立て方についても勘所が分かってきたような気がします。今季中の再挑戦は難しいかもしれませんが、この教訓は次回に生かすつもりです。
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豊穣の福井を行く - 新発見

2017-08-27 16:53:58 | 北陸
三時半の列車を撮ったところで一旦切り上げ、稲穂が絵になる場所を求めて県境の方まで足を延ばすも、ズバリここだといえる場所は見当たらず。しかし、諦めて引き返すと、奇跡的にロープの途切れた場所が沿道に現れました。細呂木駅を通過した列車がS字にカーブを切りつつ、緩やかな坂を上って下りるという線形で、長編成の特急列車がとりわけ絵になります。稲穂を組み合わせるという今回の主題からは外れるものの、あと数年しか撮れない貴重な光景には違いありません。新たな名所を発見できたのは幸いです。
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豊穣の福井を行く - 踏切

2017-08-27 14:53:09 | 北陸
人も車も補給を済ませたところで撮影を再開します。丸岡の先の直線区間にやってきました。
最初に訪ねたのはJRの発足直後、つまり通い始めて三十年という、自身最も長く通い続けている撮影地です。長いといえば、去年訪ねた米山のお立ち台もそうですが、あちらと違って誰もが知る有名な場所というわけではありません。丸岡と芦原温泉のほぼ中間にある小さな踏切から、直線区間を加速してくる午後の上り列車を撮るというもので、有り体にいえばひねりも何もないものの、手本通りの列車写真を撮るにはお誂え向きの場所でもあります。近年東海に続いて西日本の管内でも複線の線間にロープが張られ、線路越しの撮影がきわめて難しくなる中、この区間だけは奇跡的にもロープが張られず、こうして今も撮影できるわけです。
しかし、新幹線が開業すれば、ここも短編成の普通列車が一時間に一本通るだけの、寂れたローカル線に成り下がります。そうなればこの撮影地も有名無実化するでしょう。何度も通った場所だけに、改めて撮るべきものもないのですが、それでも足を運ばずにはいられませんでした。この踏切で列車を待つ時間は、自分にとって何物にも代え難いひとときなのです。
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豊穣の福井を行く - 糸合シ由

2017-08-27 13:07:59 | 北陸
本日の行程には無駄がありません。渡りに船のヨーロッパ軒に続き、少し走ったところに宇佐美があるため、こちらで給油を済ませていきます。
ちなみに、帰りの経路については北陸道経由が浮上しつつあります。元々考えていたのは、昨日と同じ経路を引き返し、白鳥から東海北陸道に乗るというものでした。しかしよくよく調べてみると、地図上の見た目に反し、北陸道経由でも距離にほとんど差はないようなのです。東海北陸道経由の場合、福井から白鳥まで一般道を100km近く行かなければなりません。一部の区間で一般道を経由するにしても、まず北陸道で早めに距離を稼いだ方が、心理的には有利だろうと考えている次第です。
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豊穣の福井を行く - ヨーロッパ軒

2017-08-27 11:56:07 | B級グルメ
10時台の特急二本を撮ったところで一旦切り上げました。午後の部に備えて遅い朝食兼昼食を済ませます。福井といえばもちろんカツ丼です。渡りに船のヨーロッパ軒があり、選択肢は自ずと決まりました。本日訪ねるのは丸岡分店です。
現地に着くなり駐車場が満車という事態に面食らいましたが、幸いにもすぐ近くに市役所があり、こちらの駐車場を拝借することができました。店内は駐車場ほど混んではおらず、常に二、三の空席があり、誰かが出るとその後に次のお客が入るという理想的な形で回っています。老若男女問わない地元客で賑わう店内は、全てのヨーロッパ軒に共通する特徴です。そのような中、当店ならではの特徴を挙げるとすれば、脂身が少ない肉を他店よりもやや厚く大きく切り、しっとり揚げるところでしょうか。席に着くなり置かれるお茶の入った小さなやかんが、汗をかくこの時期にはなおさらありがたく感じられました。
ちなみに、店内では恒例の24時間テレビを放映中です。去年は新潟で活動しており、放映が終わる頃には越後須原の食堂で腹ごしらえをしていました。福井で活動を終えることになれば、そのときの倍以上もの距離が残ることになります。復路の移動が再び憂鬱になってきましたorz

ヨーロッパ軒 丸岡分店
坂井市丸岡町一本田5-62
0776-67-0843
1100AM-1400PM/1700PM-2000PM
火曜定休
カツ丼880円
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豊穣の福井を行く - 秋晴れ

2017-08-27 10:00:03 | 北陸
稲穂を入れて北陸本線を撮るという状況を考えたとき、まず思いついたのが春江の直線区間でした。南北へ走る線路の東側に田圃が広がり、午前中の列車を撮るにはお誂え向きの場所です。稲穂が色づき穂並みも揃ったお誂え向きの田圃が線路際にあったため、まずはここで列車を狙っています。
堂々たる12両編成がひっきりなしに行き交う光景は、新幹線が福井へ到達した暁には見納めとなります。早いうちに記録しておこうと思い立ったのが、はるばる車を走らせてきた最大の目的だと申しました。八月に動いたのは、北陸の稲刈りが早いのを経験上知っていたからです。それだけに、成育状況が千差万別なのは意外でした。早々と刈られた田圃もあれば、穂が出てきたばかりの田圃もあり、遅い田圃が刈られるのはかなり先のことになりそうです。

ちなみに気温は25度でほぼ無風、上空には秋らしい薄い雲が出始めています。田圃の只中だけに遮るものは何もなく、かなりの汗をかいていますが、それでも耐え難いほどではありません。これが先週末ならば、そもそも日向に立ち続けること自体が到底不可能でした。都内では辟易するような残暑が続き、北陸もさぞやと覚悟をしていただけに、爽やかな秋晴れがなおさらありがたく感じられてきます。
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豊穣の福井を行く - ビジネスホテル芽桜

2017-08-27 07:43:59 | 北陸
昨晩世話になったのはビジネスホテル芽桜でした。そもそも街が小さいからか、北陸三県の県庁所在地の中でも、福井の宿が混む場面にとりわけ多く出くわすような気がします。昨夜がまさにそうで、前日に照会した時点では、常識的な価格で泊まれる宿が二軒しかありませんでした。そのうち一軒は「紋や」の至近にあって、内容的にも悪くなさそうなのが分かっていました。もう一軒は駅の反対側にある、ややくたびれた雰囲気の宿でした。その違いは料金にそのまま反映され、駐車料を含めると1600円の差がありました。ただし、宿に金をかけない主義の自分としては、その差をもう一杯、もう一品に注ぎ込む方が得策ともいえます。和室に泊まれるという付加価値も決め手となって、こちらを選んだ次第です。
その結果はよくも悪くも予想通りでした。古い商人宿がビジネスホテルに改築されたのか、女将と思しきおばちゃんが、自らフロントを守り朝食の準備もしています。よく言えばおおらか、悪くいえば雑なところもあり、個人経営だからといって、「もてなし」を過度に期待するのは筋違いです。建物も全体的に安普請でくたびれています。
しかし畳はきれいに張り替えられており、予め冷房を入れておくという心遣いもありがたく感じられました。線路側の部屋があてがわれ、窓の外に北陸本線の高架が見えたのも幸運でした。最初はぞんざいに思えたおばちゃんの客あしらいも、慣れると味があることに気付いてきます。しかも和室に泊まれてこの料金なら、何の不足もないというのが実感です。
上記の通り多少の割り切りが必要ということもあるのか、低料金の割には最後の方まで空いていることが多い宿で、長岡の崇徳館に通ずるともいえます。福井の宿が混んだときには、再び世話になるかもしれません。
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豊穣の福井を行く - 二日目

2017-08-27 07:10:33 | 北陸
おはようございます。昨夜は「紋や」からまっすぐ歩いて宿に戻りました。以前九月に泊まったとき、あまりの暑さで車中泊ができず、足羽川の河原に寝転んだことがあります。しかし昨日は適温無風で、秋の虫の大合唱が心地よく感じられました。一夜が明けても心地のよい気候は変わらず、しかも窓の外には雲一つない青空が広がっています。これはもう秋晴れといってよいでしょう。さらに稲穂が加われば完璧です。

願ったり叶ったりの展開となったにもかかわらず、一抹の憂鬱さが漂っています。というのも、今回の旅程がそもそも破綻しているからです。
最終日の移動を500km前後に抑え、日中の移動により最後の長距離走行を300km前後まで詰めておくというのが、長年の活動から導かれた経験則です。昨日は510km走ってたどり着いたため、同じ経路で帰るとすれば、少なくとも前者の条件は満たされています。しかし、福井で日没まで活動し、一風呂浴びて腹ごしらえもしてから帰るということになると、全行程を終えられるのが早くとも九時頃になると予想されます。その時点で500kmもの移動が残れば、後者の条件を大幅に逸脱してしまうわけです。
昨日かかった時間からしても、往路と同じ経路で帰るわけにはいかず、大部分を高速道に頼らざるを得ないのは明らかです。しかし、北陸道経由では距離も延び、短縮効果は限られます。来週末の天候がそこそこ期待できる状況なら、車を置いて列車で帰り、来週再挑戦するにもやぶさかでないところですが、残念ながら今のところ多くを期待しがたいものがあります。本日の活動に熱中すればするほど、復路の移動が破綻していくのが目に見えているだけに、待望の秋晴れも手放しでは喜べないというのが実情です。
とはいえ、これだけの好天に恵まれた以上、早く切り上げるという選択は考えられません。後は野となれ山となれ、ともかく目先の活動に集中します。
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