日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の木曽路を行く - 全行程終了

2015-10-25 21:52:23 | 甲信越
全行程終了です。諏訪から甲府昭和まで中央道、そこから勝沼までは一般道、その後は再び中央道を走って帰ります。
花見を終えて高遠から帰るとき、あちらを出るのが10時半、中央道に乗るのが11時前後で、それでも破綻のない時間に着いています。今日はそれよりさらに一時間早いわけで、こうなると心理的には大分楽です。なまじ余裕が出ると疲れも噴出する可能性がなきにしもあらずとはいえ、もしそうなっても大きく破綻することはないでしょう。
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晩秋の木曽路を行く - 矢木温泉

2015-10-25 21:04:42 | 温泉
木曽路にはかすりもせずに終わったものの、最後の最後で一瞬ながらも中山道に合流しました。下諏訪で一風呂浴びて帰ります。下諏訪で温泉に入るというと、最も愛用してきたのが国道沿いの「菅野温泉」ですが、同じく国道沿いの看板につられて、本日は「矢木温泉」を選びました。
営業時間と料金は他の共同浴場と全く同様ながら、ここの特徴は会社が経営していることです。番台は無人で、料金箱に入浴料を投入するようになっており、釣銭が要るときは向かいの商店で券を買うという仕組みになっています。しかし、一風変わったところはありながらも、番台と脱衣所の造りも、細かいタイルで仕上げた浴場も、掛け流される源泉も共同浴場と何一つ変わりません。公営でも私営でも外れがないところは、別府の温泉を彷彿させるものがあります。
それにしても今夜は冷えます。やはり昨日の晩を境に空気が変わったか、日中こそ20度近くまで上がったものの、日が暮れてからはたちまち下がって、現在は5度となっています。温泉が肌身に沁みる十三夜です。

★矢木温泉
諏訪郡下諏訪町矢木東219-25
0266-27-8648
530AM-2200PM
入浴料230円
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晩秋の木曽路を行く - 春日城跡

2015-10-25 19:48:07 | 甲信越
伊那市街を出る前に立ち寄りたい場所がありました。花見の旅でおなじみの春日城跡です。今日は旧暦の9月13日、つまり今夜は十三夜にあたります。その十三夜の月を眺めるなら、ここが好適だろうと考えた次第です。
訪ねてみてまず驚いたのは、駐車場に車が全くないことで、園内にも人影は皆無です。全国から花見客が押し寄せる高遠城址をよそに、混雑とは無縁の春日城跡ですが、あれはあれで賑わっていたのだと気付きました。
月は既にかなりの高さまで昇っており、煌々とした月明かりで南アルプスの稜線が浮かび上がっています。しかし残念ながら、最新鋭の機材をもってしてもこの光景を的確に写し止めることはできません。瞼に焼き付けたい今年の十三夜です。
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晩秋の木曽路を行く - 青い塔

2015-10-25 18:11:49 | B級グルメ
中途半端な形で昼の部を終え、あとは腹ごしらえして一風呂浴びれば終了という状況です。カツ丼、ローメン、高遠そば、さらには「テンホウ」なども考えられる中、カツ丼の老舗「青い塔」を選びました。
当たり障りのない選択に落ち着いたのには理由があります。実を申しますと、伊那でカツ丼を何度かいただいたにもかかわらず、伊那のカツ丼の何たるかがよく分かっていないのです。例えば、福井のカツ丼の真骨頂とは何かと問われれば、薄切り肉と細かい衣の絶妙な食感、辛くてあっさりしたウスターソースとご飯、カツとの相性だと即答できます。ところが、伊那のカツ丼というと、分厚いカツと甘めのソースで物量感を楽しむものという程度の印象しかなく、真骨頂を知るまでには至っていないという感覚がありました。それも一度や二度ではなく、何度か体験した上での結果である以上、真骨頂を知るには本家本元を訪ねるしかなかろうと考えた次第です。

結論から申しますと、やはり今回もこれぞ真骨頂だという確信を得るまでには至りませんでした。しかし、本家本元を訪ねたことで、新たな仮説が浮上してきました。見た目の重量感とは裏腹の軽さこそが、伊那のカツ丼の本質なのではないかということです。
すなわち、分厚いカツは肉質と仕込みのためか思った以上に柔らかく、健康な歯であれば難なく噛み切ることができます。甘めのタレも思ったほどにはくどくなく、むしろさらさらしているようにさえ感じられ、その結果意外なほどあっさりと完食できてしまいます。以前訪ねた駒ヶ根の「ガロ」が、兎にも角にも圧倒的な物量感を特徴とし、かなり難儀をしつつ完食したという経験もあって、それが当地の特徴だろうと勝手に解釈していたところが、実はそうでもなさそうだという考えに変わってきました。

青い塔
伊那市西箕輪大萱7010-1
0265-72-5777
1100AM-1350PM(LO)
1700PM-2050PM(LO)
月曜定休(祝日の場合翌平日休業)
ロースカツ丼1000円
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晩秋の木曽路を行く - 飯島駅

2015-10-25 16:34:37 | 甲信越
一つ飛ばして飯島駅を訪ねます。西日は早くも中央アルプスの影に隠れ、駅は日陰になってしまいました。実は七久保駅も間一髪の状況で、到着の数分後には日陰になっていました。四時台の前半で日没とは何とも厳しいものがあります。ここの他にもう一駅訪ねるつもりが、つるべ落としの夕日の前にはなす術がありませんでしたorz
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晩秋の木曽路を行く - 七久保駅

2015-10-25 16:15:56 | 甲信越
伊那大島を再訪したところ、駅が斜面の下にあり、既に日陰となっていました。そういう駅だったかと思い出しつつ素通りし、やってきたのは七久保駅です。
駅舎は切妻の正統派、行き交う車もほとんどない静かな駅前には、いわくありげな割烹旅館が建ちます。今でこそ無人化されてはいるものの、比較的近年まで貨物列車が発着していた駅です。その頃は駅前も賑やかだったのでしょうか。
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晩秋の木曽路を行く - 市田駅

2015-10-25 15:34:01 | 甲信越
伊那大島との間に新規の駅を一つ挟みます。訪ねるのは市田駅です。国鉄時代に改築された鉄筋コンクリート平屋建の駅舎は、大きく張り出た庇を特徴とし、「急行券」の文字が残った出札口も、その脇にある改札ラッチも昭和そのものです。
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晩秋の木曽路を行く - 伊那八幡駅再訪

2015-10-25 14:26:51 | 甲信越
木曽を切って伊那路で完結させたことにより、吉と出たことが一つあります。午前中ことごとく逆光だった沿線の駅舎が、一転して順光ばかりになることで、先ほど訪ねた伊那八幡もその一つです。ならば撮り直さない手はありません。伊那大島も同様に順光となるため、後ほど再訪することになるかと思います。
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晩秋の木曽路を行く - 看板倒れ

2015-10-25 14:08:23 | 甲信越
木曽路へ行くと言い続けて来たにもかかわらず、完全なる看板倒れに終わる可能性が濃厚となりました。結論から申しますと、木曽には向かわず伊那路を北上します。寄り道がたたって時間がなくなるという、昨日と全く同じ展開です。以前「京阪神」と題しながら中京で終わったこともありましたが、表題の目的地に全く行かずに終わるのはそのとき以来かもしれません。
当面の活動としては、引き続き飯田線の駅に寄りつつ伊那谷を北上します。駅数が多すぎるため、古い駅舎のあるところに絞るのも同様です。おそらくは、伊那に着くかどうかのうちに日が暮れるでしょう。日没後は腹ごしらえを済ませて、下諏訪か甲府で一風呂浴びるといった流れになりそうです。
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晩秋の木曽路を行く - 大石家飯田店

2015-10-25 13:43:38 | B級グルメ
朝から時間に追われ続けて、飲み食いする間もありません。空腹感が限界に近付いたところで「大石家」が現れるという展開は、図らずも昨日と同様になりました。
店舗はそれぞれ別の店主の経営と聞いており、ならば山形の「金ちゃんラーメン」のごとく、店ごとの個性があってもよさそうなものです。しかし、諏訪、伊那、飯田と三軒訪ねた中では全く違いが感じられませんでした。ラーメンの味に寸分の狂いがないのはもちろんのこと、品書と価格も全く同じで、店内の雰囲気も大筋で似通っています。
二日続けても分からないということは、実際に寸分の違いもないか、よほどの常連客でもなければ気付かない違いしかないのでしょう。しかしこれは、それだけ完成された味ということでもあります。今回も汁一滴残さず完食です。

大石家 飯田店
飯田市鼎名古熊2520-3
0265-48-6005
1030AM-2000PM
並盛り800円
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晩秋の木曽路を行く - 鼎駅

2015-10-25 13:29:51 | 甲信越
二つ戻って鼎駅を訪ねます。五つ進んで二つ戻るなどという一見変わったことをするのは、飯田の市街地を線路が反時計回りに迂回している関係で、このような順序で回った方が好都合だからです。このような線形になったのは、密集した市街地を避けるというより、地形に由来する部分が少なからずあります。平地がほとんどなく、天竜川へ向かって落ち込む擂り鉢のような斜面に市街があるため、その淵に沿って周回するような線形になったというわけです。
駅舎は再びてらいのない木造に戻りました。しかし逆光なのは相変わらずで、本日訪ねた五駅のうち、桜町を除く四駅までが似たような状況です。もっとも、元善光寺とこの駅については、そもそも駅舎が北向きで、晴天ならば終日逆光になってしまうため、時間帯が悪かったというものでもありません。本来なら歓迎すべきはずの快晴が、今日は皮肉な結果を招いていますorz
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晩秋の木曽路を行く - 伊那八幡駅

2015-10-25 12:50:47 | 甲信越
飯田から四駅飛ばして伊那八幡駅を訪ねます。てらいがなかったこれまでの三駅に対し、こちらの駅舎は和洋中の折衷とでもいうべき非常に個性的な出で立ちをしています。まず、全体的には寄棟のようでありながら、側面に切妻の三角形を、玄関に五角形のファサードを持つ複雑な造形をした屋根が独特です。ファサードの下には雷文のような装飾があり、その下に張り出た庇と、窓周りの装飾には洋風の趣が漂います。なぜこの駅だけがこうも凝っているのか、由来を知りたくなる名建築です。
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晩秋の木曽路を行く - 桜町駅

2015-10-25 12:23:06 | 甲信越
飯田の一つ手前の桜町駅を訪ねます。市街地の中にあるホーム一本のみの駅ながらも、ささやかな駅前広場が造られて、それより一段高いところに木造駅舎が鎮座しています。切妻屋根がそのまままっすぐ延びて車寄せになり、玄関の脇にはかつての団体客用かと思しき庇があって、ホームには駅舎と一体化した木組みの上屋が。大勢の通勤通学客で賑わった古きよき時代を彷彿させる佇まいです。
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晩秋の木曽路を行く - 元善光寺駅

2015-10-25 11:46:03 | 甲信越
続いて立ち寄るのは元善光寺駅です。やや小柄な寄棟屋根の木造駅舎は伊那大島と同様ながら、駅名の由来でもある元善光寺にちなんだ寺社風のファサードに特徴があります。
駅がほぼ真北を向いているため、この時間は完全な逆光となってしまうのが少々残念です。ちなみに伊那大島も逆光気味、この先再訪を予定している駅の多くも逆光となることが予想されますorz
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晩秋の木曽路を行く - 伊那大島駅

2015-10-25 10:58:36 | 甲信越
木曽へ直行せず、寄り道を繰り返すのは昨日と同様の展開です。昨日立ち寄るつもりで時間切れとなった、飯田線の駅に寄りつつ南下します。
飯田線といえば、私鉄を発祥とする来歴から、駅の数が非常に多いことで知られ、旧三信鉄道区間に散らばる「秘境駅」はとりわけ有名です。また、知名度ではそれらに一歩譲るものの、いかにも元私鉄らしい伊那路の小さな駅も捨て難いものがあります。それらの駅も駅舎の改築により年々失われつつあるだけに、いずれ再訪したいと考えていた次第です。
ただし、全ての駅を回るには、一日どころか一泊二日でも足りず、それだけのために活動を組み立てるのが必須の条件です。本日はめぼしい駅だけ拾いつつ進みます。まず立ち寄るのは伊那大島駅で、やや小柄な寄棟屋根の木造駅舎と、玄関に掲げられた駅名の扁額が秀逸です。
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