日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 國稀

2015-10-07 23:28:11 | 晩酌
都会の銘酒居酒屋で、北海道の地酒を出すところがどれだけあるのでしょうか。東北と比べてもその差は歴然としています。教祖が北海道一と絶賛する旭川の「独酌三四郎」でも、常備の酒は新潟の麒麟山であり、釧路の「万年青」で出るのは本家男山ならぬ羽陽男山です。自分自身、北海道の酒に対して過大な期待はしておらず、國稀で酒を買ったのも、最北の蔵に対する表敬という趣旨があってのことです。しかし、結果としてはあながち悪くありませんでした。
北海道の地酒が道内でさえ蔑ろにされがちな理由として、昔ながらの垢抜けない酒が多く、特に冷酒では平凡に感じられるという点が挙げられます。この酒もご多分に漏れずという感はあるものの、日本酒度+8という数字の割にさほどの辛さは感じられず、温めの燗で持ち味が引き出されるという印象です。キャンプ場で暖を取りつつ呑んだ燗酒が印象に残っています。

★國稀 純米ひやおろし
國稀酒造(北海道増毛町)
原料米 北海道産吟風
精米歩合 65%
日本酒度 +8
酸度 1.5
アルコール分 15.5度
蔵元にて購入
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