日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 -明鏡止水-

2014-08-10 19:14:07 | 晩酌
前歯と奥歯が使えなくとも、酒だけは呑めるかというとさにあらず。矯正装置のせいで舌の動きが制約され、舌先で転がすといった微妙な動きができないため、酒の味わいすらも多かれ少なかれ損なわれてしまうのが現状です。とはいえ愚痴をこぼしていても始まりません。二ヶ月ぶりに晩酌ネタを再開します。紹介するのはこの季節の風物詩、「明鏡止水」の夏純米です。
この酒のよいところは、適度な吟醸香と味わい深さと切れ味を併せ持つことではないでしょうか。軽いばかりの夏酒と一線を画した質実剛健さは、「会津娘」の「つるし」と並ぶ夏酒の双璧と言い切りましょう。それに加えて秀逸なのが、日本の夏の風物詩を描いた叙情的な水彩画のラベルです。今季のラベルには田畑でトンボを追いかける野球帽の少年が描かれ、緑基調の絵柄と同色の瓶との取り合わせにも心憎いものがあります。

★明鏡止水 夏純米「日本の夏」
大澤酒造(長野県佐久市)
原料米 美山錦
精米歩合 60%
日本酒度 +4
酸度 1.6
アルコール分 15度以上16度未満
東京都千代田区 はせがわ酒店にて購入
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