日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 23:51:29 | 東北
帰宅しました。列車を降りた瞬間に感じる都会の暖かさは、やはり今回も同様でした。都内としてはこれでもかなり寒い方とはいえ、身が引き締まるような東北の寒さを体感した後では、この穏やかな空気は早春のそれだということが分かります。この先雪国を旅する機会は必ずしも多くはないため、新雪を踏むのはもしかするとこれが最後になるかもしれません。
これをもって冬の旅は名実ともに終わり、今度は早春の旅が始まります。三寒四温が続く中、時には残雪を、時には梅や菜の花を眺めつつさすらい歩けば、その後に控えているのは終盤の山場である花見の旅です。そんな展開を思い描くこの時期は、野球に例えるなら五回を終えて六回、七回にさしかかる頃といってもよいでしょう。昨秋に始まる旅から旅の暮らしは、次第に佳境へとさしかかってきました。
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 19:15:34 | 東北
全行程終了です。新幹線で帰路につきます。帰宅は日付が変わる頃になりそうです。

★青森1905/スーパー白鳥42(4042M)/1911新青森1933/はやて42(3042B)/2308東京
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 18:29:34 | 居酒屋
最後は前代未聞となる寿司屋のはしごで締めくくります。大トリを飾るのはもちろん駅前の「大黒寿司」です。
「一八寿司」で頼んだ梅にぎりと同格の「すしランチ」を食べ比べることも考えはしたものの、それではあまりに芸がないため、今回は「上にぎり」を注文。にぎり七貫と巻物の組み合わせは同じでも、格の違いは確実に表れていて、例えば玉子焼きは穴子に、しそ巻は鉄火巻にそれぞれ変わり、他のネタも蟹やら鮑やら高尚なものに置き換わっています。とはいえ、自分自身高級食材にさほどの興味はありません。上寿司に550円追加で出すなら、代わりに肴をもう一品選ぶでしょう。所詮自分は酒呑みなのだと実感した次第です。

大黒寿司
青森市新町1-2-6
017-722-6480
1100AM-2200PM(火曜定休)
上にぎり1500円
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 16:54:57 | 居酒屋
津軽に滞在した三日間の旅にも終わりが近づいてきました。最後は寿司屋で一献傾けて締めくくります。青森の寿司屋といえば駅前の「大黒寿司」を愛用してきたところ、先々月先月と二度にわたって訪ねていることもあり、今回は趣向を変えて新規開拓を敢行。訪ねるのは「一八寿司」です。

新町通りから一本それた路地裏の店は、左に立方体の近代的な建物、右に白壁の土蔵を置いて棟続きにした瀟洒な造りをしており、左の間口をくぐると正面にレジカウンター、左の奥に厨房、そして右手の土蔵にカウンターとテーブル席が設えられています。左手の階段を上がればおそらく二階の座敷でしょうか。カウンターには目にもまぶしい白木が奢られ、漆塗りの付け台を含めてなかなかの本格派です。それに加えて心地よいのは、蔵を活かした客席の造りで、漆喰壁と組み合わされた飴色の太い梁と柱がよい味を出しており、ほどよい明るさのダウンライトが上品さをなおさら引き立てています。
12人掛けられるカウンターには三人の板前が立ち、それぞれの背後には右から寿司、酒、一品の順でまとめられた品書きが下がります。経木の数はそれほどでもなく、よりどりみどりの品書きというよりは、本当によいものを厳選しているというのが的確な表現になるのでしょう。とはいえ小心者の悲しさ故に、初見の寿司屋でおまかせの刺し盛りなど頼むのがためらわれ、おすすめの中から平目の刺身と、「作田」なる聞き慣れない地酒を選びます。この平目の味わいがただ者ではなく、結局一品では飽き足らず帆立も追加注文する結果に。隣客の刺し盛りを見るに、ここは多少値が張っても盛り合わせを選ぶのがむしろ正しい選択だったかと少し後悔させられました。肉厚の部分をふっくらと、薄い部分をこんがりと焼き上げた穴子もまことに秀逸です。
これらで酒を二本空け、最後はもちろんにぎり寿司で締めくくります。特上、松、竹、梅と四種あるにぎりの中から選んだのは梅です。器の小ささが露呈したのもさることながら、「大黒寿司」の「すしランチ」と比較する目的があったことを申し添えておきましょう。にぎり七貫と巻寿司の組み合わせは「大黒寿司」と全く同じで、寿司の出来にも遜色はありませんでした。価格差がほとんどないということを考えると、こちらも値段以上に満足できる優良店といってよいでしょう。

総じていうなら、よりどりみどりの酒と肴を揃えた「大黒寿司」が「居酒屋使いのできる寿司屋」と呼ぶのにふさわしい一方で、こちらの立派な店構えと厳選された品書きは純然たる寿司屋のそれです。言い換えると、「大黒寿司」では津軽の酒と肴を主役に据え、寿司は最後に軽くつまむものといった位置づけでよいのに対して、こちらではなんといっても刺身と寿司が主役であり、下手に出し惜しみをするよりは、思い切っておまかせの刺し盛りと二千円の松あたりを注文した方が、結果としては楽しめるのでしょう。居酒屋使いを好む向きには、やはり「大黒寿司」に軍配が上がるようです。
とはいえ、それは両店を比べて初めていえることであり、実際のところはごくわずかな違いしかありません。「大黒寿司」が続いて趣向を変えたくなったときには、もう一度世話になりたいと思う名店でした。

一八寿司
青森市新町1-10-11
017-722-2639
1130AM-2145PM(日曜 -2045PM)第二・第四日曜定休

作田・田酒
お造り二品
焼穴子
にぎり(梅)
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 16:33:32 | 東北
定刻より26分遅れて青森に着きました。弘前を出たときに13分だった遅れがここまで延びたのは、本来ならばこの列車の後に出るはずだった普通列車を先に発車させた結果、前を走る普通列車が邪魔をして先に進めなくなったという、まことにお粗末な理由からでした。しかもこの遅れにより、青森駅で接続するはずだった函館、八戸、蟹田の各方面への列車には一切接続しないという始末です。普通列車をほんの10分待たせておけば済んだ話だというのに、一体何を考えているのでしょうか。案内放送の不手際で一触即発だった往路ともども、当局の対応のまずさが目立った青森-弘前間の移動でした。往復とも国鉄特急色の485系だったのがせめてもの救いと思うしかなさそうです。
この遅れにより八甲田丸を見学する時間はなくなったため、あとは寿司屋で一献傾けるだけです。結果としては長からず短からずほどよい時間が確保できたため、心ゆくまで名残の盃を傾けたいと思います。
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 15:32:17 | 東北
津軽平野に別れを告げ青森へ向かいます。車窓の左後方に鎮座するであろう岩木山は、相変わらず雪雲に覆い尽くされて影も形もありません。結局、岩木山が姿を現すことは道中を通じて一度もありませんでした。次は桜の咲く頃にお会いしましょう…

★弘前1514/つがる3(2043M)/1547青森
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 14:30:24 | 東北
撮影を終えて弘前へ戻ります。ラッセル車の通過が近づいた頃から、外は視界が遮られるほどの吹雪に変わり、その吹雪が弱まって薄日が差したところへ、新雪を巻き上げながらラッセル車が現れ通過して行きました。その様子を真正面から写し止めて絵にならないはずがありません。本当に納得の行く写真を撮ろうとするなら、同じ路線に何度も足を運ぶだけの覚悟が本来は必要だというのに、それが初見で快心の一枚をものにしてしまったのですから、まさに僥倖以外の何物でもありませんでした。

★尾上高校前1427/30レ/1448弘前
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 13:09:00 | 東北
このまま弘前へ戻ると思わせておきながら、意表を突いて黒石方面へ一駅戻ります。実は、先ほど津軽尾上で降りた時にラッセル車との交換があり、情報通りならば先ほどの編成が一時半には黒石から折り返してくるため、この駅で待ち構えることを思い立った次第です。その筋ではあまりに名高い弘南鉄道のラッセル車ですが、当然ながら雪が降らない限りは運転されません。わざわざ訪ねても走行中の姿を撮れるかどうかはあくまで運次第だけに、この僥倖を活かさない手はないでしょう。撮影地に関してはさしたる事前情報もなく、ひらめきだけで降り立ったこの駅ですが、周囲は見渡す限りの雪野原で作画は自由自在です。特に、ホームの先端から望遠レンズで狙えば、ラッセル車が右カーブを曲がって正面から迫り来るという願ってもない絵柄になるので、ここでカメラを構えようかと思っています。
黒石で吹雪いていたのが、ここでは目を細めるような雪晴れに変わり、しかし東の山は厚い雪雲で裾野まで覆われていて、西に鎮座しているはずの岩木山は影も形も分かりません。この雪晴れも長続きはせず、晴れたり吹雪いたりの変幻自在な天候が続くのでしょう。そんな様子をホームの待合室から眺めていれば、列車を待つ間も退屈することはなさそうです。

★津軽尾上1248/25レ/1250尾上高校前
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 12:04:01 | 温泉
津軽尾上で下車したのは、道中最後となるであろう温泉に立ち寄るためでした。駅前の「大和温泉」を再訪します。建物の風格に関しては昨日の「板柳温泉」に譲るとはいえ、駅前通に面する古びた建物と番台、脱衣所、浴場の雰囲気は、やはり町中の温泉銭湯です。時間帯のせいか先客の姿はなく、無色透明の源泉が滔々と掛け流される浴場を、一人借り切っての贅沢な朝風呂と相成りました。

★大和温泉
平川市中佐渡南田1-2
0172-57-2852
600AM-2200PM
入浴料 350円
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 44.5度
pH 8.39
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 11:22:33 | 東北
黒石へ着いたと思ったのも束の間、小一時間の滞在で切り上げ引き返します。10時のおやつに焼きそばをいただこうと思ったところが、駅の近くに適当な店がなく、しかも前を向いて歩けないほど雪が強くて散策には不向きだったため、早めに切り上げた次第です。昨冬以来の再訪だけに、せめてあと一、二時間滞在したいのはやまやまながら、弘南線に乗るという目的だけは果たせたのでよしとします。近いうちにまたお会いしましょう…

★黒石1120/24レ/1130津軽尾上
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 10:16:13 | 東北
フリー乗車券を買い求めて電車に乗ります。宿を出る頃から雪が一段と強まり、ほんの二、三分も車を停めれば外が見えなくなるほど積もるようになってきました。

★弘前1000/17レ/1029黒石
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 番外編

2013-02-11 08:55:10 | 東北
ここで毎度おなじみの業務連絡です。とりあえず、昨日の記録をまとめて掲載しました。もっとも、レンタカーで全ての機材を持ち運べた昨日と違い、今日は再び列車と徒歩での活動となるため、随時PCを扱うわけにもいきません。いまだまとめきれない初日の記録ともども、本日の記録は後日掲載となることも予想されますが、ご了承のほどお願いします。なお、このメッセージは自動的に消滅します…
コメント

汽車旅in東北 2013Part2 三日目

2013-02-11 07:47:45 | 東北
おはようございます。弘前市街には時折遠景が見えなくなるほどの雪が降っています。だからといって止み間なしに降り続くわけではなく、雪雲の向こうから時折日差しものぞくという雪国らしい空模様です。寒さに震えた一昨日、穏やかな雪晴れだった昨日、そして粉雪がはらはら舞う今日と、結果として今回は三日とも全く違う天候だったことになります。しかるに天気予報の上では、来る日も来る日も曇マークと雪マークが並ぶ、一見すると単調極まりない天候になってしまうわけです。雪国の変幻自在な天候を言い表すのに、曇と雪の二文字はあまりに少なすぎます。
本日の行動についてですが、レンタカーを返した後弘南線で黒石まで往復し、二時前か三時過ぎの列車で青森へ向かいます。青森に着いたら八甲田丸を見学するなどしてから寿司屋で名残の盃を傾け、最終の新幹線で帰路につく予定です。
コメント