日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

春まだ浅い信濃路へ 2013 二日目

2013-02-25 00:23:32 | 甲信越
帰宅しました。春まだ浅い信濃路を旅するつもりが、終わってみれば信州は単なる前座に過ぎず、後はひたすら越後の冬の厳しさを思い知らされる旅になりました。二月の下旬や三月の上旬といえば、雪国でも徐々に寒さが緩む頃で、積もった雪が溶けかかったり、みぞれ交じりの雪が降ったりする光景に早春を感じる場面がこれまで多かったように思います。それが今回、寒さは北東北と遜色ないほど厳しく、乾いた細かい雪が風に吹かれて轟々と舞い上がり、挙げ句の果てには列車が止まって大幅な迂回まで強いられました。よくよく考えれば、四月の半ばまで雪が残る土地なのですから、二月のうちはこんなことが起きても不思議ではありません。先日の三連休で終わりかと思っていた厳冬期の旅を、図らずももう一度経験できたのはよいことでした。
東北、東海、甲信越の順で、寒地と暖地を交互に旅してきて思うのは、やはり二月から三月にかけては冬の名残と春の気配を探す旅が最もふさわしいということです。一泊二日で行き来できる範囲なら北陸、信州、水戸、会津などが好適で、春分の飛び石連休を使って九州まで遠征するのも悪くないでしょう。いずれにしても、高知で桜が咲く三月の末まで、活動の題材には事欠きません。そんなとき、沖縄の優先度はどうしても落ちてしまいます。昨年末に企てたまま延び延びになっている沖縄への船旅は、どうやらこのままうやむやになりそうです。
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