本日の晩酌 -風の露-

都会には全くといっていいほど出回らないのに、その土地へ行くと圧倒的な知名度を誇る酒というのがいくつかあるものです。石川の「日栄」に「福正宗」などがまさにそうで、福井の「一本義」、木曽の「七笑」、香川の「金陵」などもこの手の酒に属するでしょう。北信でこれに相当するのが「若緑」です。
地元向けのレギュラー酒ならあえて選ぶ必然性もないところ、この酒は北信の酒販店有志が米作りから仕込みまで関わったという限定品です。発泡とは違う、しかし弾けるようにさわやかな香気が印象的で、穀物の旨味が残る後味には信州らしさが感じられます。

★風の露 純米吟醸ひやおろし
今井酒造店(長野県長野市)
原料米 美山錦
精米歩合 49%
日本酒度 -1
酸度 1.5
アルコール分 16.2度
酵母 アルプス酵母
杜氏 松本修
長野県信濃町 萬屋酒店にて購入