日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2012初冬

2012-12-15 22:35:35 | 居酒屋
投宿して一息ついたところで再び夜の街へ。新規開拓の後は再度マンネリズムを踏襲します。訪ねるのは「そばきり酒房 吟」です。

そばきり酒房 吟
新潟市中央区古町通7番町1004-2 K・Iビル 1F
025-224-7181
1730PM-2230PM(最終入店)不定休

而今・水尾
お通し(つみれ汁)
にしんの山椒漬け
いか塩辛
もりそば
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汽車旅in信越 2012初冬

2012-12-15 21:23:12 | 甲信越
新潟に着きました。市街地に雪はなく、生暖かい風が吹いて小雨が落ちてくるという、早春のような気候になっています。この季節なら、日が落ちるやいなや凍えるように冷えてくるのが普通だというのに、昼間と比べても体感温度にさほどの違いはありません。今季初めて雪見ができたのはよかったとしても、この暖かさも今日限りのことだといいますが本当でしょうか。
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汽車旅in信越 2012初冬

2012-12-15 19:33:03 | 甲信越
「魚仙」が秀逸でつい長居してしまい、予定より一本遅い列車で新潟へ向かいます。長岡まで分刻みの予定に従い粛々と進んできただけに、最後の最後で遅れてしまったのがやや惜しまれるところではあります。しかし、この店で心ゆくまで呑もうとすれば、少なくとも一時間半を見込んでおかなければならないということがよく分かりました。そうだとすれば、たとえ開店直後に乗り込んだとしても、予定通りの列車で出るのはそもそも無理な話だったということになります。一本遅れても、最後まで国鉄型電車で移動できる点については変わらないため、結果としてはこれでよかったのではないでしょうか。

★長岡1923/455M/2044新潟
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2012-12-15 17:35:32 | 居酒屋
マンネリズムを主題とする今回の旅ですが、ここで道中唯一となるかもしれない新規開拓の登場です。教祖が新潟一と太鼓判を押す名店、「魚仙」で一献傾けます。

魚仙
長岡市殿町1-3-4
0258-34-6126
1700PM-2300PM(日曜定休)

妙高山・柏露
お通し(南蛮漬け)
なめろう
特選油揚げ
かれい煮付け
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2012-12-15 16:51:46 | MOS
居酒屋の開店を待つ間にMOSを押さえます。「アオーレ長岡」なる施設名と、夜8時という早い閉店時刻から、またしても最近横行する商業施設のフードコートの店舗とばかり思っていたところが、この店舗はまれに見る変わり種でした。
まず、アオーレの正体とは、市役所と市民会館が同居したような複合施設です。その1階にコンビニとともに入居するところまでは想像できるとしても、店の構造には意表を突かれました。どういうことかというと、建物の外から出入りできるのはコンビニだけで、店内へ入ると突き当たりにMOSの入口があるのです。MOS専用の入口もあるにはあるものの、そこは市役所の窓口そのもので、市役所のフロア一部がガラスのパーティションで仕切られ、その一角をMOSとコンビニに割り当てているということが分かります。その結果、店舗の外が市役所の窓口という、実に風変わりな光景が広がっており、しかも5時で執務時間が終わると電動のブラインドが下りてくるというおまけつきです。
自治体施設内にMOSができるといえば、大木戸の四谷区民センター以来の珍事であり、なおかつその店舗がかくも風変わりな店舗ということで、二度驚かされました。店舗そのものも、配管をあえてむき出しにした天井、縦長のタイルで飾られたレジカウンターと厨房、鉢植えと小物を飾った鴨居など、狭いスペースながら工夫が凝らされていて、吹き抜けを活かした斬新な庁舎共々なかなかのものです。しかし、そんな演出もかすんでしまいそうなほど、兎にも角にもこの店は一風変わっていました。

モスバーガーアオーレ長岡店
長岡市大手通1-4-10 アオーレ長岡1階
0258-30-1580
730AM-2000PM
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2012-12-15 16:06:20 | 甲信越
日没間近の長岡に到着。小春日和の信濃路から一転、鉛色に曇った空と、それを映した日本海の眺めが秀逸でした。そして、海沿いの車窓もさることながら、山間部がこの時期にしては滅多にないほど深い雪に埋もれていたのが印象に残りました。とはいえ、これが無粋なロングシート車だったとすれば、せっかくの車窓も興ざめになっていた可能性は高いような気がします。この旅情があと少しで失われてしまうとは、何とも嘆かわしい話です。
この後は新規のMOSに一軒立ち寄った後、新潟随一の名酒場との呼び声高い「魚仙」で一献傾けます。それから再び列車に乗って新潟まで移動し、投宿して呑み直す予定です。お昼のそばから時間が経って、頃よく空腹感が戻ってきました。本日は理想的なペース配分になっています。
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2012-12-15 14:32:58 | 甲信越
直江津からさらに列車を乗り継ぎ信越本線を下ります。直江津到着時に流れた「鉄道唱歌」のオルゴールが秀逸でした。町自体さほど大きくはないというのに、大勢の乗り換え客が行き交う跨線橋の賑わいは大したもので、この駅が鉄道の要衝であることを改めて実感させられます。構内には都落ちしてきた211系が3両編成に組み直されて何本も留置されています。認めたくない現実を目の当たりにさせられる光景ですorz

★直江津1429/1339M/1557長岡
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2012-12-15 13:34:47 | 甲信越
後続の列車で県境を越え、日本海側の要衝直江津を目指します。予想通り、豊野を過ぎたあたりから雪深くなって、車窓は一面の銀世界に変わりました。掻き捨てられた雪が背丈よりもはるかに高く積もって、除雪されていないところは長靴がなければ歩けないほど積雪しており、この冬に入って既にかなりの雪が降ったようです。ところが、天候は依然として穏やかな雪晴れで、暑がりの自分は長袖シャツ一枚でも汗ばんでしまいます。これなら薄手の長袖どころか半袖を持って出た方がよかったかもしれません。
軽井沢から乗車してきた近郊型電車に変わって、直江津まで乗車するのは国鉄特急色をまとった189系電車です。腰掛を交換した以外は国鉄時代から何一つ変わらない車内がよく、一面の雪原と雪山を望む車窓は旅情に充ち満ちています。しかし、まだ実感が湧かないとはいえ、北陸新幹線の開通まであと二年です。その暁にはこの車両が運命をともにする可能性は少なからずあるわけで、KIOSKとそば屋についても同じことがいえます。車両の置き換えと新幹線の開通、時代の波は刻一刻と押し寄せてきているようです。

★黒姫1320/3323M/1417直江津
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2012-12-15 12:52:44 | 酒屋
毎度おなじみ駅前の萬屋酒店で道中三本目の酒を買います。やや時期外れながら、前回買い求めた松尾のひやおろしとはまた違った造りのひやおろしがあったためこちらを購入。これで酒が三本となります。酒瓶だけ宅急便で送り返そうかと思うほど荷物が重くなってきました。

萬屋酒店
上水内郡信濃町柏原2711-23
026-255-2078
900AM-2000PM(元日他不定休)
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2012-12-15 12:30:39 | B級グルメ
県内最北端の黒姫駅で列車を降りました。ここでお昼に駅そばをいただきます。要は去年の焼き直しです。しかし、こうなったのは理由があってのことでした。
そばの名産地たる信州とはいえ、所詮駅そばは駅そばで、打ちたてのそばとは比べるべくもありません。よって今回は趣向を変え、駅そばではなく駅前のそば屋にするつもりではあったのです。しかし、いざ黒姫駅に降り立つと、この規模の駅では今や貴重になったKIOSKと駅そばが、何一つ変わることなく盛業中で、思わず吸い寄せられるように再び駅そばを選んだというのが真相です。
「特上」と冠された40円高いそばは、袋麺とはいえ注文を受けてから生のそばを茹でるという、駅そばにしては手間をかけた品です。殻ごと挽いた黒っぽいそばと、関東以上に濃い色の出汁、さらには野沢菜と茎わさびの香りが信州らしく、待合室の石油ストーブの前に腰掛けてこのそばをすすれば、ある意味下手な専門店のそば以上の逸品に思えてきます。雰囲気と旅情を含めて楽しむ向きには、むしろこちらの方が正しい選択だったのかもしれません。

★黒姫そば店
信越本線黒姫駅構内
1000AM-1600PM
特上野沢菜わさび昆布そば420円
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2012-12-15 11:25:41 | 甲信越
MOSがまことに秀逸で、できることならもう少し滞在したいのはやまやまながら、残念ながら時間が来てしまいました。再び列車に乗って信越本線を北上します。これまでのところ、日影にはつい最近降ったと思しき雪が残ってはいるものの、気温は総じて暖かく、崩れるといわれていた天候も穏やかに晴れわたり、小春日和と呼ぶにふさわしい陽気になっています。上着が要らないのはもちろんのこと、自分の感覚では薄手の長袖シャツさえ羽織れば十分で、出発時に二枚着込んでいた長袖のうち一枚を先ほど脱ぎました。改めて天気予報を確認すると、日中の予想最高気温が14度にもなるとのことで、これでは上着要らずなのも当然です。しかし、長野を過ぎると列車は雪深い県境へとさしかかります。この先車窓と気候はどう変わるでしょうか。

★安茂里1101/633M/1105長野1124/347M/1158黒姫
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2012-12-15 10:36:00 | MOS
この展開を予想できた方はいらっしゃったでしょうか。安茂里で降りたのはMOSに寄るためでした。昔ながらの赤看板を掲げる長野安茂里店を訪ねます。
この店でまず目を引くのは、高さ何mあるのかと思うような、鉄板で作られた箱形の巨大な看板です。道路沿いに建てられた看板には、赤地に白抜きのMマークとモスバーガーのロゴが描かれ、ご多分に漏れず長年の雨風にさらされて色褪せています。それとともに、店舗の赤看板もすっかり色褪せていて少々痛々しげです。しかし、そんな店舗にこそ、現代の無味乾燥な店舗にはない個性と味わいがあるものなのです。
建物は看板と同様大柄です。広い間口へ向かってまっすぐ屋根が下り、その頂点から一段下がったところを始点に、裏手へ向かってもう片方の屋根が緩やかな傾斜で下りるというのが、この店のおおよその外観になります。正面の屋根は庇のように張り出して、その下にはかなり広めのテラス席が。周囲はプランターと鉢植えで飾られ、「緑モス」などよりこちらの方がよほど緑に囲まれたよい店舗といえるでしょう。しかも遠目に見ると、屋根から樹木が飛び出しているようにも見え、これは一体どうしたことかと不思議に思えます。近づいて確認すると、間口の広い建物の中央が、実は凹型に奥まっており、そのスペースが中庭になっています。屋根から飛び出しているように見えたのは、その中庭に植えられた木だったのです。全国広しといえども、中庭を備えたMOSが他にあったでしょうか。この演出にはしてやられたと脱帽するほかありませんでした。
店内は看板同様年季が入ってはいるものの、天然木で造られたカウンターとパーティションはよい具合に古びています。これが最近横行している安い化粧板なら、時が経てば経つほど小汚くなるだけです。真っ当に造ったものは時間の経過に応じた味わいを放つということを、この店舗が教えてくれているかのようです。まっすぐ下がる天井は吹き抜けになっており、最近流行の白木板ではなく、ニス塗りの板を使うところにその年代の特徴が現れています。看板のみならず、店舗の造りも個性的にして味わいがあり、このMOSをその昔一度訪ねたきりで素通りしていたのがもったいなく思えてきました。この地で赤看板を掲げ続ける限り、今後は定点観測で訪ねていきたいと思う名店です。

モスバーガー長野安茂里店
長野市安茂里西河原3599-1
026-223-3708
1000AM-2200PM
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2012-12-15 10:02:45 | 甲信越
再び電車に乗って長野へ、そこから一駅戻って安茂里で降ります。理由については後ほど…

★屋代937/2603M/953長野1005/1636M/1008安茂里
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2012-12-15 09:18:37 | 酒屋
長電が姿を消し、単なる中間駅となった屋代ですが、ここで電車を降りたのはこの店に立ち寄るためでした。毎度おなじみ「生坂屋」で酒を買います。ひやおろしが姿を消し、代わって冷蔵庫に居並ぶのは蔵出しされたばかりの新酒です。幸運なことに、昨日入荷したという「飛露喜」の無濾過生原酒があったため、信州の地酒とともに購入。旅先の酒屋ではその土地の酒を買うのが自分の流儀ながら、「飛露喜」の中でもこの無濾過生原酒が近年ますます入手しづらくなり、会津へ行ってもまずお目にはかかれないのです。主義にもとる選択であることを承知の上で、ありがたくこの僥倖にあずかります。
これで一升瓶と四合瓶を一本ずつ抱えました。道中ではさらにもう一軒酒屋に寄るため、少なくとも二升近い酒を抱え込むことになり、持ち運びには難儀しそうです。ありがたい悩みではあります。

酒乃生坂屋
千曲市屋代1852-1
026-272-0143
840AM-2000PM(1-2月及び日祝日 -1930PM)水曜不定休
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2012-12-15 07:45:35 | 甲信越
軽井沢に着きました。ここからはしなの鉄道、信越本線と乗り継いで新潟へ向かいます。それも国鉄型車両のみによる黄金リレーです。300km近い距離を国鉄型車両だけで移動できるという機会も、東日本はもとより全国を通じて貴重になってきました。それを楽しむのが本日の活動の主たる目的でもあります。
しかし、そんな旅もこの先長くは続けられなくなりそうです。関東地区でお役御免となった211系の転用先として、甲信越地区が候補に挙がっているからです。申し訳程度の改造で投入されるとすれば、セミクロスシートの近郊型電車が、ロングシートの無粋な車両に置き換わってしまいます。そんな車両で旅をする気が起こるはずもなく、甲信越への汽車旅は国鉄型車両の引退とともに終焉を迎えることとなるでしょう。そう思うと、今まで何気なく乗っていた電車のはずが、いいようのない感慨が押し寄せてきます。このところ冬の風物詩となっている「あけぼの」のヒルネのような感覚とでも申しましょうか。幸いにして、これも毎年暮れの風物詩となりつつある夜行列車廃止の発表が今年はなく、「あけぼの」はもうしばらく生き残りそうです。ブルートレインと近郊型電車、どちらが最後まで残るのでしょうか。
ちなみに、青空が広がり朝日が差す一方で、浅間山は中腹まで雪雲をかぶり、駅の構内にもうっすらと雪が積もっています。今季初めての雪見となりました。

★軽井沢740/753M/804小諸811/3627M/854屋代
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