日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

ジレンマゾーン

2012-12-28 23:13:48 | 旅日記
北海道からの帰着後二日間の平日は平穏無事に過ぎて、明日から正月の九連休が始まります。しかし、この期に及んで非常に葛藤しています。一度は断念したはずの北海道再訪というプランが、再び頭をもたげていることです。

理由はいくつかあります。最も大きいのは、道東の路面状況が思ったよりもよさそうだということです。ライブカメラの映像を確認する限り、道東では乾いた路面が意外なほど多く、行動範囲を釧路と根室に絞って峠を避けるなどの安全策をとれば、どうにか走れそうな気がしてきました。
もう一つの理由は、これを上回るプランが今のところ思いつかないということです。今週末に一泊二日で会津へ行き、大晦日には池袋と浅草で年をまたいだはしご酒をするということで、年内の行動はある程度決まっています。問題なのはその先です。休み明けの平日をさらに二日ほど休むというプランは却下となり、活動に使えるのは2日から6日までの五日間と決まっています。そうすると行先として順当なのは山陽か四国です。しかし、近畿までの往復にそれぞれ一日とられることを考えると、山陽と四国に滞在できるのは実質三日ということになり、少々中途半端なのです。しかも、中央道が機能不全に陥っている現状で、最終日の上りの混雑がどうなるか読みづらいという問題点があります。
そこで次に思いつくのが東北です。こちらは雪の多い日本海側を避け、先の震災以来再訪の機会を失っていた三陸を中心に盛岡、仙台と南下する行程になります。しかし、会津から戻って中二日で再び東北へ行くというのも非効率です。それなら間の二日をつなげて九日間にすればよいかというと、東北の長旅は花見の時期に何度か経験しており、冬は冬で毎年汽車旅に出ているため、それほどの新鮮味を感じません。そもそも九日間全てを注ぎ込むなら、滅多に行く機会のない北海道にすればよいという結論になり、この時期に行く必然性が乏しいのです。

以上のように、西日本も東北も決め手に欠けるというのが現状のところ、幸いにして明日は仙台発のフェリーに辛うじて空きがあり、復路も4日の八戸行でよければ空きがあります。30日から4日まで道内に六日間滞在でき、仙台までの往路に一日、八戸からの復路に二日かければ、時間配分としても理想的です。やはり、この正月休みの最も有効な使い道は、北海道をおいて他にはなさそうです。
ただし、五日間の旅から帰って、中二日で再び九日の長旅というのは、少なくとも近年においてはなかったことです。ましてやそれが同じ北海道だというのですから、さすがにそこまでする必要はないだろうという気がしないでもありません。とはいえ、列車とマイカーでは自由度が全く違い、見えるものも当然変わってきます。「迷ったら出ろ」の経験則に従えば、ここは出るのが正解ということになります。行くか戻るか、今夜はぎりぎりの決断を迫られることになりそうです…
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