日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

シ舌重力イ木止

2012-12-29 12:57:59 | 旅日記
この結果を予想できた方はどれだけいらっしゃるでしょうか。結局北海道にも会津にも行かず、年末年始の四日間を休養して、元日の夜から西日本へ行くことにしました。

九連休を最大限に活かすなら、明らかに北海道という状況ではあったのです。しかし、先日の汽車旅で冬の北海道は存分に満喫しました。よい酒場に出会って心から満足したとき、二軒目に似たような酒場を選ぶと、二軒目はもちろんのこと、一軒目の鮮烈な感動までぼやけてしまうことが往々にしてあるものです。今回の状況はそれと似通っています。加えて、来年も正月の暦のめぐりはよく、今年と同じ九連休になることが濃厚なので、マイカーでの旅はそのときまで温存することもできます。前回の余韻もさめやらぬ間に行くよりは、機会を改めた方がよかろうと判断しました。
もう一つ決め手になったのは、西日本で三が日も空いている酒場がいくつか見つかり、正月最大の問題点である「呑み屋の選択肢がない」という問題点が解消されたことです。2日は奈良、3日は倉敷、4日は高松、5日は和歌山か神戸に泊まって、6日は一日かけて帰路につくというのが現時点で描いている行程になります。今年はマイカーで中国四国に行く機会がなかったため、これはこれで悪くありません。
それでは会津まで見送った理由は何かといえば、こちらは今週末の天候を考えた上でのことです。今日の天候はそこそこだとしても、明日は昼から晩まで雨というのが最新の予報になっています。雪ならともかく、雨かみぞれでは興ざめというものでしょう。しかもそれが夜間に凍結でもすれば危険です。早春に降る名残の雪だとすれば、湿った雪もに風情があるとはいえ、この時期に降るのはいただけません。会津に行って帰ればなんだかんだで酒を五、六本買い込んでしまい、そうするといよいよ保管場所が限界を超えるという事情もあります。諸々考えた結果、今回は見送りという結論に至った次第です。しかし、今のところ都内には青空が広がっているため、「迷ったら出ろ」の経験則は今回も当てはまったということになりますorz

かくして、九連休の半分近くを棒に振るという、我ながら信じられないような行動に走ってしまいました。これは、そもそも従来から正月に活動するという発想がなく、長い正月休みの使い道について全く考えてこなかったからでもあります。しかし、この期に及んで調べ出すと、宿も道路も下手な土日よりよほど空いており、正月から開いている吞み屋も少数ながらあることが分かりました。今まで正月といえば混雑して料金も高いという印象しかなかったところが、文字通りの食わず嫌いだったようです。
繰り返すように、この休みを最大限に活用するなら、明らかに北海道を選ぶべきところではあったのです。道内6日のうち3日が雪という天気予報もあって安全策に走ったとはいえ、毎日晴天だったとすれば間違いなく出発していたでしょう。今回の教訓を糧に、一年後の決行へ向けて構想を温めたいと思います…
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