日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

取らぬ狸の皮算用 2012初冬

2012-12-12 23:38:05 | 旅日記
過去三年、大晦日と三が日の間に土日が入るという無粋な暦のめぐりで、否応なく短期化していた正月休みでしたが、来る正月はようやく改善されそうな見通しになっています。29日が土曜になる関係で、年内の終業は28日と決まり、土日と大晦日と三が日を合わせれば、最低でも六日間の休みになるのです。年初の4日を休みにするなどという計らいを今の職場に期待するのは無理だとしても、仮にこの日を休むと次の土日につながって、夢の9連休が実現します。まあ9連休といっても、二度の土日に元日、休暇が一日ずつで、実質的な年末年始休暇は三日間なのですから、実質一日だった去年よりましだとはいえ、一昨年三年前と比べれば一日増えただけに過ぎません。しかし、ただそれだけの違いでこれだけ休みが延びるのですから、積年の借りをようやく取り戻したような気がしてきます。
しかし、以前から正月休みに関心を持たない自分のことですから、4日を休んで9連休にしようなどと考えているわけではありません。むしろ関心はその先にあります。目下企てているのは、翌週の三連休に続く平日四日を休み、一足遅れの9連休を実現するというものです。もちろん、今の職場環境からして、平時に許される選択ではありません。しかし、過去三年渋い休みで士気を削がれてきたこともあり、今回は正月休みを大義名分に長期休暇を狙っている次第です。

この目論見が実現した場合のプランはもう決まっています。屋久島と沖縄への船旅です。三年前に決行した南西諸島への船旅に、いつか再挑戦したいと思いながらも、時間の制約がそれを許さず、過去三回は無機質な空路での旅に甘んじていたわけなのですが、首尾よく長い休みが取れれば、その休みを宿願達成のために注ぎ込みます。
取らぬ狸の皮算用で、出発から帰着までの行程もほぼ固まっています。特徴は、長旅にもかかわらずマイカーを使わないということです。鹿児島までの往復には列車を使い、行きは大分・宮崎経由、帰りは熊本・博多経由でそれぞれ一日をかけます。あとは鹿児島を起点に屋久島と沖縄までをフェリーで往復するというのがおおよその行動です。これにより、佐賀と長崎以外の九州各県と沖縄を回れるだけでなく、年に一度の恒例行事である離島への旅ができて、運がよければ沖縄で全国最初の桜も見られるという算段です。ただ長いだけではなく変化に富み、なおかつ新規開拓まで織り込まれた、我ながら理想的な行程ではないかと思います。
しかし、そんな遠大なる理想も、休暇取得に失敗すれば全て水の泡です。前回は、4日からの平日を休んで正月と三連休とをつなぎ、四国へ行こうなどと皮算用をしていたところが、あえなく却下に終わるという苦い経験をしました。このことからして、実現するかどうかは五分五分、あるいはそれ以下だろうと予想しています。返り討ちは御免被りたいのですがね…
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