MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

L change the WorLd

2008年02月16日 | 映画
監督:中田秀夫、出演:松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、2008、日本

 この映画は松山ケンイチのための作品と言っても過言ではないと思います。松山ケンイチが前作『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』で「L」を演じたからこそ、今回の『L change the WorLd』に繋がったのだと思います。
 他の出演者としては、南原清隆、高嶋政伸が個人的には注目でした。南原は見ていて辛かったです。芸人なのにスクリーンの中でコメディみたいなことをやっているし、演技が上手ではないし(笑)。高嶋政伸を映画で観るのは、おそらく1989年の『ゴジラVSビオランテ』以来です。あんなキレ役もできるんですね。今まで抱いていたイメージと違ったので、ちょっと驚きでした。福田麻由子も良かったです。
 物語は「L」がデスノート事件に取り掛かっている時期と同じ時間で繰り広げられていた、もう一つの物語という感じです。小説『チーム・バチスタの栄光』の続編である『ナイチンゲールの沈黙』と『ジェネラル・ルージュの凱旋』の関係と似ていると思います(同じ登場人物たちが、同じ時期に2つの難事件に取り組んでいたという点)。設定として無理が出てくるのですが、このような物語の作り方も「あり」だと思います。
 映画の出来栄えは・・・・・・。大好きな中田監督の作品ということもあるので残念でした。なかなか人前に姿を出さないという「L」の設定は崩れてしまっているし、頭脳を使ったあっと驚くトリックもないし。


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