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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

紫色の豚汁

2009年07月11日 | 日記
 無性に味噌を食べたくなりましたので、夕食に豚汁を作ることにしました。中国では日本で当たり前に手に入る食材が手に入らないことがあります。近所の市場で豚肉、ニンジン、白ネギ、玉ねぎ、イモを買いました。
 豚肉はバラのブロックを買いました。日本のように細切れやスライスの豚肉は普通、売っていないためブロックを購入しました。自宅で少し冷凍庫へ入れ固めてから包丁でスライスを試みましたが、素人なのでうまくできませんでした。
 今回の問題はイモです。私は豚汁にサツマイモを入れるのが好きなのですが、中国の蘇州ではサツマイモが一年中、売られていません。季節限定の食材です。市場をうろついてサツマイモらしきものがあったのですが、細く痩せていて、うまそうではありませんでした。私が迷っていると、市場の店の人が、10cmぐらいの大きさのイモを出してきました。初めて見るイモでした。店の人がイモの端を包丁で切り、断面を見せてくれました。断面は紫色でした。ベニニモかムラサキイモの類のようです。ベニニモであれば、ある程度、味を想像することができます。名前が分からないのですが、このイモを買うことにしました。
 野菜を適当な大きさに切り、水を入れた鍋に放り込み、火を掛けました。すると、鍋の中の水の色が徐々に紫色になってきました。うわっ、イモの色素が溶け出しているようです。味のことしか考えていませんでしたので、色の変化については想定外です。
 鍋が沸騰し、豚肉、酒、味噌を入れました。味噌の茶色に期待したのですが、紫色の強さの方が勝っていました。おかげで写真のような奇妙な色の豚汁が出来上がりました。
 味は豚汁の味なのですが、どうも違和感があります。料理の見た目って大事ですね。もしジャイアンシチューが存在するのであれば、きっとこんな色なのだと思います(笑)。

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