縦割りには、年長から年少までが共に活動し、いろんな成長段階の子どもが織りなす世界の面白さがあります。
ちいさい組のAひが好みのヒーローはちょっと毒づいている。
そして、本人はそれを叙情的に表現します。
そのヒーローの好物は何だ?とクイズを出され・・・
毒々しい感じのフレーズを言ったら気に入ってもらえそうと思い、
「ドラゴンフルーツ!」と私が答えると、
少し考えてから、
「ドラゴンフルーツと、あと黒い毒だぁ~」とポケットからその毒を出し、呑みこむ仕草をしてみせていました。
そんなわけで、何だか物々しい雰囲気を漂わせつつ、大きな枝を持ったりしているもんだから、女子からは少々疎まれていました。
そんな時、きっかけはわからないのですが、Aひがまんなか組のSなのことをパンチしました。
「やめてよねっ!」とキッとにらみかえしたSな。
次の瞬間には、もうSなの表情は和らいでいて、その場はAひが注意をされて終わりました。
さて、お弁当の時間になりました。
女子全員の中に、ちいさい組のKく君。
残りの男子は全員、Aひの母の周りに固まっていました。
遅れてきたAひが
「なんでみんなここにいるんだよー!」と言いながら、母の隣りに無理に入り込もうとしていたので、私の方に誘うと、
やはり少し考えてから、
「いいよ」と来てくれ、女子の輪に近い方に座ることになりました。
自分の手で口をふさいで、「何食べてるか?」何て言うクイズで盛り上がって、男子たちはのんびりのんびりお弁当を食べました。
中でもAひは最後までごはんが残っていました。
これまたきっかけがわからないのですが、なかなかお弁当が片付かないAひに対して、
おおきい組のKほが、女子を代表するかのような格好で、
「そんなことしてたらね、〇〇になっちゃうんだからね」などと責め立てるような言葉を次々に発しました。
私が聴いていても、言っていることは何だかよく分からないのですが、Aひを追い詰める効果は抜群のニュアンスでした。
それを受けて、Aひもヒートアップしてしまいます。
「剣で切ってやるぅー」とか言って、威嚇のポーズをしました。
この時、私は3つのことを思いました。
一つは、このままエスカレートすると、Kほの言葉が引き金になって、Aひの手が出てしまうかもしれないということ。
二つ目は、これは見守るに値しない不毛なやり取りではないか、ということ。
そしてもう一つは、Kほの言おうとすることをAひに分かりやすく伝える言葉の橋渡しというよりは、追い込まれたAひの代弁を必要に応じてした方がいいだろうということ。
そんなこんなでAひの様子を注視していたのですが、やはり不毛だと思った私は、
「それはそうと、このごはんはどうするんだい?」とAひの手を取って呼びかけてみました。
少しブレイクした感じがAひから、見受けられたので、しつこく
「これは、どうするんだよー」とふざけた感じで言ってみる。
そこにのっかってきたのがKほ。
「ごはんをこれだけ食べたら許してあげる」と言い出した。
何を許すんじゃ?!と思いつつ、
「さっき大きい三角の口でごはん食べたんだよね、またあれやってよ」とかって食べる方向に盛り上げると、
面白くなった二人は、Kほがファーストバイトのような感じで、思い切りフォークにのせて、Aひがほうばるということで、このやり取りは終焉しました。
後で、全貌を思い起こしてみると・・・
Kほの年長児としての自覚と成長みたいなものを感じずにはいられませんでした。
Aひの振る舞いによって、自分より下の女の子たちが嫌な気持ちになっていたこと、それを年長として私が伝えるんだ、そんな意気込みだったんだな、と。
ところで、
ごはんを半分は食べたけれど、お弁当をひらきっぱなしのAひと、ずいぶん前にご馳走様はしたんだけれど、お弁当包みが難しいとサジを投げていたKく。
ねこなで声で「くららちゃんやってよー」と言うKく。
「こっちに持ってきて一緒にやろうよ」と言うと
「え~くららちゃんが持ってきてよー」とふにゃふにゃしています。
ジャンケンで負けた方が持ってくるということにすると、
「ぼく、パー出すからね」と予め言ってくるKく。
これは迷います。ひっかけなのか??
そうしたら宣言通りにパーを出して負けるKく。
それでも取りに行かないKくを見て、
「僕がやってあげる!!」と自分のお弁当をそっちのけで、人のを手伝うAひの姿もまた微笑ましい限りでした。
(くらら)
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「森のたまご」お問い合わせ:morinotamago2010@yahoo.co.jp
代表:遊佐(ゆさ)080-5122-1052
ちいさい組のAひが好みのヒーローはちょっと毒づいている。
そして、本人はそれを叙情的に表現します。
そのヒーローの好物は何だ?とクイズを出され・・・
毒々しい感じのフレーズを言ったら気に入ってもらえそうと思い、
「ドラゴンフルーツ!」と私が答えると、
少し考えてから、
「ドラゴンフルーツと、あと黒い毒だぁ~」とポケットからその毒を出し、呑みこむ仕草をしてみせていました。
そんなわけで、何だか物々しい雰囲気を漂わせつつ、大きな枝を持ったりしているもんだから、女子からは少々疎まれていました。
そんな時、きっかけはわからないのですが、Aひがまんなか組のSなのことをパンチしました。
「やめてよねっ!」とキッとにらみかえしたSな。
次の瞬間には、もうSなの表情は和らいでいて、その場はAひが注意をされて終わりました。
さて、お弁当の時間になりました。
女子全員の中に、ちいさい組のKく君。
残りの男子は全員、Aひの母の周りに固まっていました。
遅れてきたAひが
「なんでみんなここにいるんだよー!」と言いながら、母の隣りに無理に入り込もうとしていたので、私の方に誘うと、
やはり少し考えてから、
「いいよ」と来てくれ、女子の輪に近い方に座ることになりました。
自分の手で口をふさいで、「何食べてるか?」何て言うクイズで盛り上がって、男子たちはのんびりのんびりお弁当を食べました。
中でもAひは最後までごはんが残っていました。
これまたきっかけがわからないのですが、なかなかお弁当が片付かないAひに対して、
おおきい組のKほが、女子を代表するかのような格好で、
「そんなことしてたらね、〇〇になっちゃうんだからね」などと責め立てるような言葉を次々に発しました。
私が聴いていても、言っていることは何だかよく分からないのですが、Aひを追い詰める効果は抜群のニュアンスでした。
それを受けて、Aひもヒートアップしてしまいます。
「剣で切ってやるぅー」とか言って、威嚇のポーズをしました。
この時、私は3つのことを思いました。
一つは、このままエスカレートすると、Kほの言葉が引き金になって、Aひの手が出てしまうかもしれないということ。
二つ目は、これは見守るに値しない不毛なやり取りではないか、ということ。
そしてもう一つは、Kほの言おうとすることをAひに分かりやすく伝える言葉の橋渡しというよりは、追い込まれたAひの代弁を必要に応じてした方がいいだろうということ。
そんなこんなでAひの様子を注視していたのですが、やはり不毛だと思った私は、
「それはそうと、このごはんはどうするんだい?」とAひの手を取って呼びかけてみました。
少しブレイクした感じがAひから、見受けられたので、しつこく
「これは、どうするんだよー」とふざけた感じで言ってみる。
そこにのっかってきたのがKほ。
「ごはんをこれだけ食べたら許してあげる」と言い出した。
何を許すんじゃ?!と思いつつ、
「さっき大きい三角の口でごはん食べたんだよね、またあれやってよ」とかって食べる方向に盛り上げると、
面白くなった二人は、Kほがファーストバイトのような感じで、思い切りフォークにのせて、Aひがほうばるということで、このやり取りは終焉しました。
後で、全貌を思い起こしてみると・・・
Kほの年長児としての自覚と成長みたいなものを感じずにはいられませんでした。
Aひの振る舞いによって、自分より下の女の子たちが嫌な気持ちになっていたこと、それを年長として私が伝えるんだ、そんな意気込みだったんだな、と。
ところで、
ごはんを半分は食べたけれど、お弁当をひらきっぱなしのAひと、ずいぶん前にご馳走様はしたんだけれど、お弁当包みが難しいとサジを投げていたKく。
ねこなで声で「くららちゃんやってよー」と言うKく。
「こっちに持ってきて一緒にやろうよ」と言うと
「え~くららちゃんが持ってきてよー」とふにゃふにゃしています。
ジャンケンで負けた方が持ってくるということにすると、
「ぼく、パー出すからね」と予め言ってくるKく。
これは迷います。ひっかけなのか??
そうしたら宣言通りにパーを出して負けるKく。
それでも取りに行かないKくを見て、
「僕がやってあげる!!」と自分のお弁当をそっちのけで、人のを手伝うAひの姿もまた微笑ましい限りでした。
(くらら)
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