花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

テッセン(鉄線)とクレマチス

2010年06月22日 | 草花・植物

テッセン(鉄線)の名前の由来は、文字通り茎が鉄のように硬くて丈夫なことから。
クレマティスは、ギリシャ語の「ブドウの蔓」が語源らしい。
折れたように見える茎でも、芯は折れていないので、その部分で枯れることはない。
★★ クレマチスとテッセンは同じ?
クレマチスは キンポウゲ科クレマチス属で、世界に250種分布。
クレマチスの和名がテッセンといわれることもあるが、テッセンンは中国原産の、クレマチスの中の一種ということらしい。
日本では古くからから「テッセン」と「カザグルマ」が栽培され、交配も行われており、シーボルトが「カザグルマ」をヨーロッパに紹介したことから、多くの園芸種が作られるようになった。
交配された園芸種は1500から2000もあるというので、私にとっては、ラベルも見ずに同定するのは困難。
家にあるクレマチスは6種類であるが、「モンタナ」(下部横長の画像)以外は、図鑑と照らし合わせても同定不能。
「季語」の「鉄線花」は、「紫色の芯に、6枚の白い花弁をもつ」とある。

              【クレマチスの分類】

原種系 パンテンス系 カザグルマの仲間。大型の一輪咲きで花弁が8枚の花
モンタナ系 小型で数輪咲き。壁面を覆いつくすほど花が着く。
ウィティケラ系 中型で花弁が4枚の花。
ジャックマニー系 ウィティケラを親とした雑種。
イングリフォリア系 小型(花の大きさが3cm以下)で花弁が4枚の釣鐘型の下向きに咲く花
テキセンシ クロバナハンショウヅルの仲間。下向きに咲く花。
フロリダ系 テッセンの仲間。中型で花弁が6枚の花。
ラヌギノサ系 大型で花弁が6枚の花。
アルピナ系及びマクロペタラ系 ミヤマハンショウズヅルに近い仲間。下向きに咲く花。
園芸種 クレマチスには、1500~2000種類の園芸品種があり、現在、大きく15系統に分類。




★…★…★…★…★…★…★…★…★…   クレマチス栽培の悩み・剪定法   …★…★…★…★…★…★…★…★


◆種の分類とは別に、咲き型のタイプが3つある。
◆花色があせたら、早めに花を摘み、切り戻す。
◆古くから栽培している種類について、どのタイプかがわからないと、剪定がが難しい。
◆わからない場合は、旧枝に咲くものと仮定して剪定するか、とりあえず先の方で剪定し、新しい芽の出方を観察する。
◆1.か月くらいで再び花芽がついて、繰り返し咲くかどうかを確認する。
《1》旧枝に咲くもの    前年に伸びた枝にに新芽が出来花芽を付けるので、強剪定が出来ない。
               剪定後花が咲かず蔓だけが延びたら、一期咲き。
               剪定時は、蔓をたどっていき、新芽の付いていないことを確認して切るか、放任。
《2》新枝咲き       前年枝は枯れる。春には新芽が出て花芽がつく。
               花が7.8割咲いたら、2.3説残して切る。
               切り口から新芽が出て花芽が出るので、一年に何度か(3.4度)花を咲かせることが出来る。
               四季咲きタイプとして売られている。
《3》新旧両枝咲き    充実した枝は枯れずに残る。
               前年枝から5.~8節の新芽をだし、花芽を付ける。
               《》1と《2》の中間で剪定の仕方で2.3度の開花を楽しめる。

窓ひらく 鉄線の花 咲きわたり  青邨
鉄線花 馬蹄の音の さしかかる 汀女

梅雨の 庭おぼおぼしきに 鉄線蓮(てっせん))の 花見えていて またふりにめぬ  北原白秋
モンタナ 5/10 5/27
6/2  6/8
6/21  6/21



最新の画像もっと見る