Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

「野趣村情」

2008-06-10 12:59:20 | Weblog
 6月8日の日曜日に「登呂会」役員で登呂遺跡の水田跡で赤米の田植えをした。
そのあと小さな手提げ袋を貰った。
菓子が入っているような包であったが、そのまま冷蔵庫に入れておいた。
 昨日(9日)は施設OB会のゴルフコンペがあったので、朝早く家を出た。この季節雨の合間に曇り空が見えるはっきりしない天気であったが、久しぶりに見る仲間とゴルフを楽しんだ。
 今日はその疲れがあったのか、朝8時近くまで寝てしまった。妻から朝食の催促で一階に下りていった。
 食後のお茶を飲みながら、何か茶菓子はないものかと冷蔵庫をあけ、田植えの時貰った袋を取り出した。
 中を見ると表書きに「野趣村情」と書かれている。この言葉は始めて見る言葉であったが、自然がいっぱいな農村の風情を思わせる。なんとも言えない温かみが感ずる言葉である。
 和菓子のような菓子である。田舎のおばあさんが大きさが整わない牡丹餅のような形をしていて、色も表面は茶色に白いすじが太い筆で書かれたような斑の面をしている。見るからに田舎を想像する菓子である。
 そこには小さな四つの菓子と二つの少し大きめな菓子が入っていた。
その内の小さな一個を食べた。今までに感じたことのない食感である。まるで饅頭を黒砂糖で包んだような、歯ごたえのある美味しさである。お茶を飲みながら食べる菓子としてこのようなものがあったとは始めて知った。
 製造元を見ると、静岡市登呂5丁目の「やまだいち」とある。我家からすぐ近くにある。
 「灯台下暗し」と言うがまさにその通りである。それも「やまだいち」と言えば
静岡にの代表する名物である「安倍川餅」を作っているところであり更に驚いた。
 安倍川餅からは想像もできない素朴さを感じた菓子であり旨さが口の中に残った。最近の和菓子、洋菓子を問わず、高級感がある菓子は多くなった。そうした中でこの「野趣村情」は田舎ぽくていい。
 その菓子の中に入っていた「しおり」を紹介する。
『お菓子を見ると、まるで知り合いのおじいさん、おばあさんに出会ったようなある懐かしさを、ふっと感じた。黒砂糖色のおまんじゅうを食べると美味しい、ほんとうに美味しい。なんともいえない温かみのある味で、嫌みのない黒砂糖の味が心地よい食欲を刺激する』・・・千代芳子著「女の心菓子」より

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