確かに…
どなた様から何かをされれば
その方のために何かをせねば
そう思ってしまうタイプですが
この件に関しましては
残念ながら
何もいただいてないし...
そんな義理もないし...
ただただ真実を語る
そう誓う爺であります
短い妻の悲鳴が風呂場から
半月前のこと
大袈裟に言えば
我が家の
生活革命の始まりとでも
言えましょうか
「バブがない」「バブがない」
妻が叫んでる
余り見たくないスッポンポンで
我が家の入浴には
いまやバブは欠かせない
過っては
バスクリーンだったり~
バスロマンだったり~
旅の宿だったり~
いまやバブオンリー
いずれにしても
入浴剤は欠かせない
それがあろう事か切れてる
ちなみに爺の好きなのは
「ひのき」と「ゆず」
黄色のパッケージ
だが最近は
トントお目にかからない
家庭内序列は厳格
爺が入浴するのは妻の後
だからバブの選択権はない
胡蝶蘭野郎か
ラベンダー野郎か
ローズ野郎か
だいたいピンクのパッケージ
湯の色もピンクぽい
以前妻が留守のとき
黄色のパッケージのバブ
見つけちゃいました
ヒノキかな?ゆずかな?
期待に胸膨らむ爺
なんとなんとそれは
〇〇ローズ
〇〇は忘れちゃいましたが...
ローズに黄色のパッケージ
何を考えてるのか花王さん
そんな思い出もありました
そんなことはどうでもいい
スッポンポンでうろつく妻
早くこれを浴槽に隠さないと...
洗面台の下のものいれ
何かないかと探したのであります
見つけたのは
ゆふいん
天然薬用 湯の花
10年前ぐらいに
お土産でいただいたもの
お土産にうまいものなし
そんな
固定観念で放置されたもの
ついに日の目を見たのです
パックを湯船で6回揺らすだけ
なんとなく温泉の香り
でも何かが違った
そう入浴後の体のぬくもりが
全然違うのです
爺だけではなく
妻もまた...
テーブルの上に
何やらミニノートのようなものが…
ちょっといじくったが
さっぱりわからない
それより小さなリモコン
その画面は
歌手名、曲名での検索画面
オゥ~コレコレ
ところがどっこい
妻も爺も
歌手名、曲名が出てこない
寄る年波とは言いたくない
酒のせい…
そうしときましょ
座ればママさんが
妻の得意のレパートリー
適宜に入れてくれ
爺たちは談笑してればいい
聴きなれた曲が流れたら
「これって私の歌ね」
そう言って
妻がマイクをにぎる
これが当たり前だった世界
お初のビッグエコーを経験し
これまでの
ママさんたちのご配慮
深く深く感謝の気持ちがわく
ちょっと操作に慣れた頃
採点が出るスイッチON
妻の得意の夜桜お七
その採点と
相成った訳でございます
身内を誉めて恐縮ですが
妻の歌はいつも拍手喝采
一言で言えば激情タイプ
そう吠えるのです
一方爺はと言えば...
かって誉められたことがない
お義理とわかる拍手
次第に歌わなくなるのは
自然の流れ
あえて言えば
下手ではありますが語るタイプ
そうつぶやくのです
得意の妻の熱唱
何やらグラフが出て
出てきた採点は
我々の気持ちより少し辛め
まぁ~こんなもの
歌い疲れた妻は
爺に歌えとのご指名
三田明の「美しき十代」
偏差値は高いと画面に出る
誰に遠慮がいるものか
思い切って歌いました
そしていざ採点
「ちょっとよかったじゃな~い」
余り爺の歌を
聞いたことがない妻
明らかな上から目線のお言葉
妻がその点を肴に
何か語ろうと待ち構えてるのは
ミエミエ
そして驚く事態が…
あろうことか
妻の点より2点高い
ちょっと流れる空気はビミョウ
空気読めよ
機械君にそういいたい
そうは言いつつ
何かうれしいもので
またまたでました
一人で行くスナックモード
妻の前では歌ったことがない
藤原浩の「二人の始発駅」
歌っちゃいました
驚きはそのお勘定にも
ジュースを飲まなけりゃ
スナックの5分の一
意外な低出費で
懐は暖かかったが…
「あなた」
そう「ぱぱ」ではなく
「あなた」
「今夜は良かったわよね」
「おしゃべりできて」
「その上歌えて」
妻の背中からのお言葉に
ちょっと寒くなってきた爺でした
