もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「さかなのこ」

2022-09-29 23:56:58 | 映画
2022.9.28

『男か女かはどっちでもいい』
のんちゃんがさかなクンを演じるから、なんていう
単純なことではないのだな。
子ども時代のミー坊がすでにジェンダーレスでした。

閉館間際の水族館でガラスにくっつくようにタコを見つめるミー坊を
急かすわけでもないお母さん。
魚が好きすぎるわが子に
手を焼くでもなく天才だとのめりこむでもなく
好きなものがあるということはステキという態度、ステキです。
お父さんはタコを食べ物だとしか認識してないのが
違う方向にステキだけれどちょっと乱暴がすぎるな、タコに。
ミー坊にツライ思い出になっていないから良かったけど。

小学校から高校まで
女子にも男子にもいじめっ子にも不良にも
ミー坊は態度が少しも変わらない。
魚を好きすぎる変わったヤツ、でもいいヤツ。
そう思われているけどそれも気にしていなそうだ。
人より魚の方が好きってことでもないらしい。
だから友達はミー坊を鏡のようにその時々の自分を顧みるが
本人はただ日々を送っているだけだ。
キラキラした瞳で、
透き通った笑顔で。
もうさ、のんちゃん以外誰に出来るってのさ、このミー坊を!
と何度も思いながら観てました。

TVチャンピオンのエピソードはでてこないのか、そうか。
見てました【魚通選手権】
あれからも魚の近くで働くすべを探していたのだね。
上手くいかないことが沢山あってもくじけない好きの力強さは尋常じゃないのに
悲壮感が少しもない表現がまたステキでね。

好きを極めれば成功する、という話でも
お母さんの育て方が良かったのだ、という話でもなく
『魚が好きですそれだけです』
そういう人がピカピカすることで周りの人たちもピカっとしました。
という話だと思いました。

友達がみんなステキすぎで役者さんも最高だった。


ご本人登場については、もうちょい考えたい。

そして久し振り過ぎて文章がヘン。
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