もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「弟とアンドロイドと僕」

2022-01-14 23:57:48 | 映画
2022.1.14

今年1本目。
豊川悦司×阪本順治という理由でセレクト。

阪本監督、時々 謎映画撮りますがそれだった。
(「団地」も謎SFでありました)
ネタバレしないと感想が書けないよ。

冒頭の雨のシーンから不穏。
以降終わりまで画面にL字で『不穏』と出ているような感じのまま話が進む。
まず、雨の中レインコートが異形に映る主人公。
周りの人々は
透明なビニール傘がはびこっているこの時代に全員が黒い傘。
この画に強烈な違和感。
終始降り続く雨の中
傘をさす人物とレインコートの人物には境界線がある。

自分の存在を実感できないロボット工学者
というか
穏やかなマッドサイエンティスト、桐生。
食器洗浄機使ってらっしゃるのが意外。
住んでいるのは町から離れた大きな洋館だが
そこはかつて父親が産婦人科を営んでいた場所だ。
(なんで産婦人科なのかが謎すぎ)
そこでひっそりと「もう一人の自分」たるアンドロイドを作っている。

母親違いの弟は粗野なチンピラみたいな男で
父親の入院費をせびりにくる。
この弟が
ある意味穏やかだった桐生の生活を侵食し始め
桐生とアンドロイドだけの世界をぶち壊す。

う~ん。
暖炉の着火シーンが何故だか怖い。
そして、暖炉で燃えたのは実在の桐生かと思ったよ。
「ボクは殺せないんだ」と言ったから
すでにアンドロイドに置き換わっているのかと。
そして謎の女の子は
桐生の知らない処で育っていた子供かと思ったが
アンドロイドなんですか?
ラストシーン。

弟の母親、
桐生の母から父を奪った女性が
何気に一番コワイ。

とにかく謎映画でした。
道路のヒビを探して直すロボット、あったら便利ですね。
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