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PMRCがある限り。

Star - Extreme (2008)

2008年09月16日 00時22分13秒 | 2008


後になって振り返れば2000年代後半というのは恐らく、80年代に猛威を振るった方々が軒並み潜伏期間を終えてわらわらと活動し始めた時期という側面を持つという事は大多数の方に納得いただけましょうが、80年代に如何に成功していたとしても20年後の今日に幾らかでも成功できる事など極、稀であり、かつての成功度合いが高ければ高いほど活動再開には慎重にならざるを得ず、それ故に本格的な活動再開の前に一時的な再結成パフォーマンスにて世間のご機嫌を伺うという絶対のプロトコルというかプロシージャもまた猛威を振るっている事も納得頂けると思われ。

ExtremeのSaudades Rockは買っています。勿論。

Extremeと聞いて何を想像するかは人に拠るとも思いますが、学校にも行かずにギター・ソロのコピーに明け暮れた様な一部の人を除けば
1. More Than Wordsの綺麗なハーモニー。
2. Decadance Danceの綺麗なハーモニー。
3. Hole Heartedの綺麗なハーモニー。
4. ヌーノのノーズ・ピアス。
あたりが妥当かと思われます。

アルバムの先頭トラックであるStarですが、そこはやはり第一声から大胆なハーモニーがあしらわれ、往年のファンをニヤリとさせます。
時代がそうさせたのか年齢がそうさせたのか、かつて見られた様な過度の装飾は徹底的に排除され、20年前を通り越して30年前の70年代の風味を醸し出しており、「Extremeよ、お前もか」という声がどこからともなく聞こえてくる逸品です。

Star、Take Us Alive、Interfaceなど、佳作は多いながら全体的に地味な作品に落ち着いており、これを聴く状況ならばThe Black Crowesを聴いてしまった方が正解と言えます。


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