カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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全ての野球を愛する人間にとって、やさしい球場を目指して~バリアフリーの情報求む!

2005年05月15日 15時00分00秒 | ☆車椅子で野球観戦!
この記事は少しずつ日付を修正してブログ上方に掲げておきます。
3月18日に書いた「広島カープ・ボール犬」の記事から、思わぬ方向に僕の問題意識が向きまして。ちょっと新しい記事にまとめてみることにいたしました。


その18日の記事で、議論の発端となった記述は以下のとおり。

球団には、あくまでも選手とファンの心の交流の「手助け」を積極的にしてほしい。
例えば「ファンのためにサインはしてあげたいけど、球場のフェンスが邪魔だな」と今まで思っていた選手のために、球場のフェンスを少しばかり改造してみるとか。
真のファンサービスをすみやかに行うためのバリアフリー構想こそを、僕はまず球団に求めたいですね。



この「バリアフリー」という言葉が本来持つ意味はこちらのサイトを参考にしてください。

バリアフリーとは、 

  障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味



「ボール犬」の記事では、その本来の意味を少し応用して「バリアフリー」という言葉を使わせていただいたのですが、その本来の意味の部分に対して、コメントをいただきました。
以下に時系列を追って、僕の返信コメントを含めつつご紹介させていただきます。(読みやすいように関連部分を抽出してご紹介しております。全文は当該記事のコメント欄にございますのでそちらをご参照ください)


ほぼ同意ですが… (tugend)


バリアフリー、という言葉で思い出しましたが、各球場のバリアフリー化はなかなか進みませんねぇ。個人的にはフェンス取っ払うことより重要だと思うのですが。


このtugend選手のつぶやきがきっかけになりました。

コメント欄にも書きましたが、球場に行く機会が最近はめっきり少ない僕なので、そこは勝手に「当然すすんでいるもの」と考えていました。


初めまして (とらねえ)  

ずっとROMさせていただいてましたが、初めてコメントさせていただきます。
よろしくお願いします。

バリアフリー化、真に望みます。
うちは身内に車椅子の者がいるんですが、
甲子園球場に行くことが出来ません。
なぜなら「阪神電鉄甲子園駅」にエレベーターがないからです。

終了時間が未定な野球の観戦には、出迎えの福祉タクシーも呼べません。
球場内には車椅子席もあるのですが、自家用車で来られる(来ることができる)方以外はいったいどうやってアクセスされているのかと思います。

阪神は電鉄と球場を持っているのですから、その両方をバリアフリー化出来て初めて本当のバリアフリーと言えると思うのですが…。

車椅子を寄付している赤星選手からも強く訴えて欲しいと密かに願っています。


このとらねえ選手のコメントに対する僕の返信が以下のとおりです。

おそらく車椅子の方が駅に到着すると、駅職員が階段の上り下りをサポートしてくれるのでしょうが…。
あの混雑する甲子園駅ではかなり危険かもしれませんね。

またそれ以上に「周囲のことを考えて、気後れしてしまう」というのが一番問題かもしれません。


>阪神は電鉄と球場を持っているのですから、その両方をバリアフリー化出来て初めて本当のバリアフリーと言えると思うのですが…。


おっしゃるとおりですね。
駅の構造上、エレベーターの設置が難しいなどの理由があるのかもしれませんが、是非とも球場最寄駅のバリアフリーは実現してもらいたいと、痛切に思います。

そのためになにか、できるといいですね。うん。



で、僕が記述した「気後れしてしまう」という部分に関して、再びとらねえ選手からコメントをいただきました。


試合前の甲子園駅の階段は、例えば片足を怪我しているだけでもかなり怖く感じます。
そこを駅員さんが抱えて運んでくれると言っても、もちろん気兼ねもあるでしょうが、運ばれる本人の「恐怖感」が一番強いようです。

試合終了時間がはっきりしているサッカーだと、スタジアムまでタクシーが送り迎えしてくれます。
でも野球は・・・やっぱり最後まで観たいですしね。

甲子園駅近くには「ららぽーと」という巨大ショッピング施設も出来、一層魅力的なエリアになりました。
だからこそ、駅のバリアフリー化を切に望む次第です。


いろいろと他の方からも提言をいただいてるのですが、それは後ほどご紹介するとして、上のコメントに対する僕の返信は以下のとおり。


なるほど。
恐怖感というのは見逃していました。
なかなか実際に体験しないとわかりにくいことですね。

たしかエレベーターの設置が難しい駅には階段にゴンドラのような設備をそなえつけているのを見たことがあります。
それすらもないのですかね?



で、この部分に関してとらねえ選手自らがあらためてお調べになられたようです。

私も調べてみました。
阪神電鉄のバリアフリー情報です。
http://rail.hanshin.co.jp/barrierfree/list.html
やはり甲子園駅には無いんですよね…。

あ、監督のおっしゃる「ゴンドラ」らしきものが、
http://rail.hanshin.co.jp/barrierfree/barrierfree.html
に掲載されてますね。
やっぱりこれも甲子園駅にはないみたいですね。



で、いろいろと気になったので、コメント欄で各球場のバリアフリーに関する情報提供を呼びかけさせていただいたんですよ。
するとさっそくtugend選手が呼応してくださいました。


ちょっとデータ古いですが… (tugend)

コメント入れた後、気になって調べたものをタレコミ致します。
http://www.ne.jp/asahi/dream/ship/
東京ドーム、神宮、西武ドームについて、車いす利用者の視点でアクセスマップを制作されています。

http://www.dpi-japan.org/2actions/2-3/2003/baseball/baseball2003.htm
あるNPOが「障害者のプロ野球観戦」について各球団から回答を得た結果です。

ご参考になれば幸いです。



どうもありがとうございます。
で、このリンク先に関する僕の簡単な考察が以下のとおりです。


この東京ドーム・神宮・西武ドームの情報は、観戦する車椅子の方にとってはとても便利ですね。
たしかに西武ドームは傾斜はきついものの、駅から球場へのアクセスは比較的容易だと思います。(駅からして、地上とほぼ同じ高さにありますから。)


で、いただいた情報のしたの方。
アンケートにすら回答していない球団が2つあるではありませんか。

ホークスとタイガース。

このアンケート、2003年10月ごろのものでしょ?
両リーグの優勝チームがこんな対応では情けないなぁ。(なにか事情があったのなら別ですが)

で、いつも思うのですが。
球場レベルでのファンサービスの話になると、いつもよく頑張ってるなと感心するのは「オリックス」なんですよ。
ジャイアンツがエキサイトシートだなんだと中継でもアナウンサーが騒いでますが、そんなのとっくに神戸はやっていたわけで。

ちなみに介助犬について、広島のみ「その都度協議している」という回答を出しているのはちょっと面白いなと。
おそらくほとんどのケースでOKという判断を出されているのでしょうが、ミッキーくんが活躍すれば「犬はダメ!」とも言えないでしょう(笑)。

そんな雑感はともかく、ここで紹介されている車椅子の方々のコメントも、いろいろと考えさせられますね。

ハード(施設)で追いつかないことはソフト(人間)である程度対応できるとはいえ、「車椅子を抱えてもらっての階段上り下りは怖い」という感覚は、なかなかソフトだけではカバーできない問題ですよね。


さて、以下にはとらねえ選手と同じように球場のバリアフリーを望む由美かえる選手(第二回大喜利甲子園優勝者)のコメントをご紹介させていただきます。


球場のバリアフリー (由美かえる)

ウチのばーちゃんは東京ドームの内野席で転倒して腰をケガして以来車椅子。球場や駅もそうですが、周辺のバリアフリーも重要ですよ。
階段が多かったりするとそれだけ大変ですし。特に東京ドームは周辺に階段がすごく多かった記憶があります。
あと車椅子だけでなく場内の飲食物にも注目。最近の子供は食物アレルギー体質者が多いそうなので、アレルギー体質者向けのメニューがあるといいかもしれません。


なるほど。

なんだか野球界が目指すべきキーワードが見えてきたような気がします。

~全ての野球を愛する人間にとって、やさしい球場~


さて、ここまでご紹介したコメント欄でのやりとりのまとめとして、以下にとらねえ選手が書かれた一文をご紹介いたします。


4歳の時、背番号31のユニフォームを着て初めて甲子園に行き、85年にはライトスタンドで真弓ダンスを踊っていた私の弟が、今は車いすです。

なんとかヤツを甲子園に連れて行ってやりたいというのが、私のささやかな希望です。









さて、行動派のめたか選手からは以下のような提案もいただいてます。

公共交通手段での「バリアフリー」はスタンダードになりつつあるんですが、阪神電車は立ち後れているんでしょうかねー。
(例えば、多くの駅ではエスカレーターが車いす対応になっていたりします。5段分くらいが平になって、見てるとカッコイイですよ。あと、折りたたみタイプのも最近、多いですね。)

この件に関しては、
阪神球団に直接、問い合わせて相談するのが良いのではって思いますね。
自分たちの「受け入れ態勢」が如何に立ち後れているか、を
身を以て知らしめる為にも、ね。
さすがに「自家用車でなければ来るな」とは言えないでしょうから。



こういうご意見もふまえつつ、ちょっと皆様からの各球場+最寄り駅のバリアフリー情報なり、自由なご意見なりをあらためて募ってみようかなと思いまして。

そういった中から、まずは各球場+最寄り駅の「バリアフリー度の採点表」もしくは各球場の「車椅子観戦の手引き」みたいなものが簡単でもいいから作成できればいいなと思いまして。
完成したあかつきには、しけたろうHCに頼んで「きょうろぐ」内に掲載していただいてもいいなと思います。

で、それを材料に各球団やNPBなどに働きかけを考えてみるという方法もあります。
こればっかりはまだ未定ですが。


シーズン前ですし、短期間で情報を集めることは難しいかもしれませんが、この件に関するご感想・ご意見・なんでも結構です。
自由にこの記事のコメント欄に書き込んでいただけますと、幸いです。
(おりがみ選手がおっしゃっていた「球場に保育室を」というようなご意見でも、もちろん結構です)