晴れて日がさすと松林でハルゼミが鳴くようになりました。
草叢ではバッタがシャカシャカと鳴いています。
下駄箱の天板を組みました。
天板の上面は最後に鉋をかけて仕上げます。
扉、引き出しも付けて塗装して仕上がりです。
この家具は重い、、、
お客様の丸太を預かって物を作る仕事を請けました。
お客様のお宅の庭に生えていた柿の木だそうです。
事情があって切ることになったけれど、
思い入れがある木なので何か作れないだろうか、ということでした。
長さ120cm、直径20cmほどの柿の木です。
この冬に切ったとのことですが、ヒビが入り始めています。
この辺りに枝があった形跡があります。節が出そうです。
お聞きしたら落雷があって枝が落ちたそうです。(!)
何かの台を作りたいとのことで、このようなプランを立ててみました。
枝のあったあたりで切り、短い方で足を取り、残りは薄く挽いて甲板にします。
ただ、乾燥が終わってみないと本当に思ったような物ができるかわからないことは申し上げました。
乾燥中にヒビが出たりや虫に食われてしまうことも考えられます。
こればかりはやってみないとわかりません。
自分で買った丸太も最終的に使えるものになるかはわからないのです。
一種の博打です。
お客様の木なので失敗すると取り返しがつかないものの、やるしかありません。
男は度胸だ。えい!
まずはチェーンソーで玉切り。
それをバンドソーで半割にします。
こんな小さい丸太は製材機にはかからないのでじぶんちでやるしかありません。
切れた。
意外と重いし機械が小さいのでいろいろ大変でした。
半割にした丸太を、今度はフェンスを使って板に挽いていきます。
釘が出ました。
民家などの木にはよく釘が入っていると聞きます。
神社の木から呪いの藁人形の五寸釘とか。
狩猟の盛んな山の木から鉄砲の弾とか。
山奥の木から熊のミイラとか。
いろんな話があります。
余談ですが、
仕事を始めたころ、母校で建物を建てるために林を切っているのを見かけて、
私も「この木で何か作れないものか」と思ったことがありました。
学生時代に毎日見ていた木々でしたので、何とか使って生かせないものかと考え悩みました。
しかし、その土地は戦時中に飛行機工場だったので米軍の爆撃を受けていて、
爆弾の破片がたくさん木に入っている、という噂を聞いていました。
そんな木を製材所に持ち込んで製材して、本当に鉄片を鋸が挽いてしまうと
とんでもない修理費を払わなくてはならなくなります。
実際、製材所で石を挽いてしまって製材賃に修理費が上乗せされたことがあります。
それが怖くてその木に手を出すのは止めてしまいました。
今回の自家製材は無事に終了。
この後、一年くらいは乾かしてから制作に入ります。
気が長い話のようですが、仕方がありません。
製材してはじめて、木工の制作の時計は動きだします。
草叢ではバッタがシャカシャカと鳴いています。
下駄箱の天板を組みました。
天板の上面は最後に鉋をかけて仕上げます。
扉、引き出しも付けて塗装して仕上がりです。
この家具は重い、、、
お客様の丸太を預かって物を作る仕事を請けました。
お客様のお宅の庭に生えていた柿の木だそうです。
事情があって切ることになったけれど、
思い入れがある木なので何か作れないだろうか、ということでした。
長さ120cm、直径20cmほどの柿の木です。
この冬に切ったとのことですが、ヒビが入り始めています。
この辺りに枝があった形跡があります。節が出そうです。
お聞きしたら落雷があって枝が落ちたそうです。(!)
何かの台を作りたいとのことで、このようなプランを立ててみました。
枝のあったあたりで切り、短い方で足を取り、残りは薄く挽いて甲板にします。
ただ、乾燥が終わってみないと本当に思ったような物ができるかわからないことは申し上げました。
乾燥中にヒビが出たりや虫に食われてしまうことも考えられます。
こればかりはやってみないとわかりません。
自分で買った丸太も最終的に使えるものになるかはわからないのです。
一種の博打です。
お客様の木なので失敗すると取り返しがつかないものの、やるしかありません。
男は度胸だ。えい!
まずはチェーンソーで玉切り。
それをバンドソーで半割にします。
こんな小さい丸太は製材機にはかからないのでじぶんちでやるしかありません。
切れた。
意外と重いし機械が小さいのでいろいろ大変でした。
半割にした丸太を、今度はフェンスを使って板に挽いていきます。
釘が出ました。
民家などの木にはよく釘が入っていると聞きます。
神社の木から呪いの藁人形の五寸釘とか。
狩猟の盛んな山の木から鉄砲の弾とか。
山奥の木から熊のミイラとか。
いろんな話があります。
余談ですが、
仕事を始めたころ、母校で建物を建てるために林を切っているのを見かけて、
私も「この木で何か作れないものか」と思ったことがありました。
学生時代に毎日見ていた木々でしたので、何とか使って生かせないものかと考え悩みました。
しかし、その土地は戦時中に飛行機工場だったので米軍の爆撃を受けていて、
爆弾の破片がたくさん木に入っている、という噂を聞いていました。
そんな木を製材所に持ち込んで製材して、本当に鉄片を鋸が挽いてしまうと
とんでもない修理費を払わなくてはならなくなります。
実際、製材所で石を挽いてしまって製材賃に修理費が上乗せされたことがあります。
それが怖くてその木に手を出すのは止めてしまいました。
今回の自家製材は無事に終了。
この後、一年くらいは乾かしてから制作に入ります。
気が長い話のようですが、仕方がありません。
製材してはじめて、木工の制作の時計は動きだします。