ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

大きな安楽椅子

2022年10月29日 | 木工
大振りな安楽椅子を作りました。







高さ90cm 巾80cm 奥行き80cm 座高は35cm くらい。

材は栗です。





座面の奥行きが60cmもあります。






背もたれも緩くカーブしていて背中に添うようにしています。





肘掛けが付くところにはスリットを設けてペーパーコードを通して座面を編んでいます。


面積にすると普通の椅子の座面の3倍はあります。



いつも作る椅子とはかけはなれた形と寸法です。

この椅子を注文して頂いた方は巨人ではなく小柄な婦人ですが、なかり綿密な相談をしました。

横座りして座るので深くて広い座面が欲しいとのことで、この様になりました。

縦基調の背もたれの形状にもこだわりがあります。





図面です。




5分の1スケールの模型です。

立体になった時のイメージがわかります。

人形も5分の1のサイズの物を使っています。

この模型に付いている畳擦りはご希望で無くなりました。





組み立て前の部材です。

Yチェアの座面張り直し

2022年10月28日 | 木工
Yチェアの座面の張り直しを受けました。







Yチェアは俗称で、正確にはウェグナーのCH24となるようです。
ウィッシュボーンチェアなどと呼ぶ記載もあります。

20年くらい使われた物だそうで、流石、木枠には少しも緩みがありませんでした。

座面の隙間からビー玉が一つ出てきました。お子さんが入れたのでしょう。



長く使われていたなりの汚れがありましたので、ペーパーコードを外してから木地を軽く磨いて塗装しました。


お客様のご要望で、ペーパーコードはエンジュと藍色の2種類としました。