ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

TV台 天板の加工

2013年05月22日 | 木工
藤の花が終わって、ニセアカシアが咲き出しました。
やはり甘ったるい匂いが谷間に漂っています。



今年初めて雷鳴を聞きました。



積乱雲が工房の上に湧いています。
だんだんと湿度が上がってきて、近いうちの梅雨の到来を感じさせます。






家の裏の畑から雉の鳴く声がします。
探すと雄でなく、雌の雉が梅の木の下にいました。





通勤途中に咲くオドリコソウの群落。



工房の裏にあった鹿の死骸はすっかり白骨化してしまいました。
1週間か10日間くらいのことです。

(グロいから写真はなし)

烏だの獣だの虫だのが寄ってたかって食べてしまったのでしょう。

変人と思われるかもしれないが、自分の体もそのように自然に返るのもよいなと思っています。
今の日本ではかなえられない話ですけど。







新築のお宅に収める家具を3台ほどまとめて作っています。






これはテレビが載る台です。
長さが3.5mほどもあります。
そんなに長い板はないので、2枚の板を接いで作ります。
下には箱や扉が付きます。

私の作業台は2mありますが、それに載せてもだいぶはみ出てしまいます。






材は栗で、耳付きとのご希望。
栗のシラタは弱いので、上の写真の様に傷んでしまいます。
指でいじっても簡単にもげてしまうくらいです。
ですので少し削って「耳付き風」の板にします。





2枚の板が付くところです。
自然の耳なので、ぴたりと合うはずはありません。
削って、つながって見えるように加工します。





2枚の板をつなぐために「契り(チギリ)」を入れます。
蝶ネクタイのようなものが契りです。
本当は木口方向は契りはあまり効かないようですが、ないよりはまし。
意匠としてもきれいです。

作った契りを載せて墨をし、その墨を見て穴を掘ります。
左はトリマーで掘ったところ、右はそのあと鑿で掘ったところ。


契りはわずかに下すぼまりに作ります。
そうすると締まりながら穴に入っていくという道理です。
ワインのコルク栓が締まるような感じ、と言えばお分かりになるでしょうか?





契りは3個入れます。
厚さの半分くらい入るようにして、ここでの加工は終了。

あとは現場で家具を据えてみて、最終調整をして、最後に糊を付けて叩き込みます。



納期は月末。あと1台、下駄箱を作らないと。
がんばらなくっちゃ。


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