入道雲の上に絹層雲。夏と秋のはざまの不思議な景色。
思いつきで描いたデザインを実現するために、刃物を一つ買い足しました。
ルーターという電動工具の刃物です。
購入先はオフ コーポレイション。
こんな大きなルータービットは初めてです。ちょっと怖い。
機械に付けて加工しました。
機械についているベース盤だと、刃物が大きすぎて使えないので、自作のベニヤのベース盤に替える必要があります。
加工も一度には切削できないので、10回くらいに段階を踏んで加工しました。
天板が加工できたので、組み立て。
こんな収まりです。
本体ができて、引き出し、扉ができたのではめてみました。
これではのっぺらぼうですね。
今回の扉の蝶番は木で作ります。これは蝶番の図面。
木の蝶番は時々作ります。
白状すれば、最初に作ったきっかけは、どのような蝶番を使うかよく考えないで扉のある家具を作ってしまい、
市販の蝶番がどうしても合わず、自分で作らざるを得なくなったことです。
そしてまたあるとき、あるお客様が金属の蝶番を使った私の家具を見て、
「その蝶番が合ってない」と指摘されたこと。
その時はちょっとムッとしたのですが、あとあとなるほどと思い、一つの作風となりました。
もちろん、いつも必ず木の蝶番を使うわけではありません。
強度的には金属のものには劣るし、ごつくなるので見た目がうるさくなります。
これが部品。小さくて加工しにくいです。
蝶番を付けて扉を収めました。ちゃんと寸法を出してちゃんと加工すれば、それほど難しい仕事ではありません。
仕事から帰る頃、河原では小学生の林間学校のキャンプファイヤーをやっていました。
震災のため、こちらに林間学校が移ってきたという話です。