ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

肘掛けのある椅子の製作

2021年08月31日 | 木工
10年程前に作った椅子をご覧になったお客さまから、その椅子の肘掛けが有るもののご注文を頂きました。



右が肘掛けの無いもの、
左が今回作った両肘のもの。

まず、色の違いに驚きます。

どちらも材はクリです。


クリは出来た時には白っぽく、
時間が経つとかなり飴色に渋く色が濃くなります。






よく作る肘掛けのある椅子は、上に伸ばした前足が肘掛けの柱になるような構造ですが、今回のものは座枠の途中から肘掛けの柱を立ち上げています。

椅子がやや小ぶりなので、前足から柱にすると狭く感じます。

座枠から立てた柱ですと、座る人の足が自由になるので、座ったときに楽になります。

足抜けも良くなります。

反面、構造的にはやや弱く、工程や見た目は複雑になります。

また、細かい改善点としては、傘木の前縁の形を滑らかにして、肩への当たりを良くしています。





後ろ姿も。
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2種類のロッキングチェア

2021年08月28日 | 木工
2種類の材で、2色のペーパーコードで、ロッキングチェアを作りました。







白い木がいい、とのご注文でしたので、材は国産のトネリコ。

木目のはっきりした粘りのある木です。

座面の色もご指定で、チョコ。茶色ですけど。













こちらは国産鬼胡桃材。

国産の胡桃も稀少になってます。



こんな色の濃い胡桃です。


座面の色は黒。

真っ黒ではなくセピア色(イカスミ)くらいですかね。


実はロッカー(橇)の形が違います。

今までの物は70mmくらい厚みのある材から弓状に切り出していましたが、
そのような材が手に入りにくくなったので、足と同じ45mm厚の材から取る物にしました。

全体の姿としてはこの方がスマートにも見えると思います。


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