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ねこやま

徒然備忘録

三国志<2> / 吉川英治

2010-11-03 21:00:25 | や・ら・わ行作家
抜粋 黄巾賊の乱は程なく鎮圧されたが、腐敗の土壌にはあだ花しか咲かない。 霊帝の没後、西涼の董卓が十常侍に代って権力の中枢に就いた。 しかし、群雄こぞっての猛反撃に、天下は騒然。 曹操が起ち、袁紹が起つ。董卓の身辺には、 古今無双の豪傑呂布が常に在り、刺客さえ容易に近づけない。 その呂布が恋したのが美女貂蝉―董卓の寵姫である。 傾国という言葉は「三国志」にこそふさわしい。 . . . 本文を読む

三国志<3> / 吉川英治

2010-11-02 06:27:59 | や・ら・わ行作家
抜粋 黄巾賊の乱より10年、天下の形勢は大いに変っていた。 献帝はあってなきものの如く、群雄のうちにあっては、 曹操が抜きんでた存在となっていた。 劉備玄徳は、関羽、張飛を擁するものの一進一退、 小沛の城を守るのみだった。 打倒曹操!その声は諸侯のうちにひろがり、 国舅董承を中心に馬騰、玄徳など7人の謀議はつづく。 誰が猫の首に鈴をつけるのか。 ―選ばれたのは、当代一の名医吉平 . . . 本文を読む

三国志<4> / 吉川英治

2010-11-01 13:50:27 | や・ら・わ行作家
抜粋 乱世の姦雄を自称し、天下を席捲した曹操も、関羽には弱かった。 いかな好遇をもってしても、関羽の心を翻すことはできなかった。 故主玄徳を慕って、千里をひた走る関羽。そして劇的な再会。 その頃、夭折した兄孫策の跡を継いだ呉の孫権は、 恵まれた自然と豊富な人材のもと、国力を拡充させていた。 失意の人玄徳も、三顧の礼をもって孔明を迎えることができ、 ようやく天下人として開眼する。 . . . 本文を読む

三国志<5> / 吉川英治

2010-10-30 10:22:13 | や・ら・わ行作家
抜粋 新野を捨てた玄徳は千里を敗走。 曹操はなおも追撃の手をゆるめない。 江夏にわずかに余喘を保つ玄徳軍に対し、潰滅の策をたてた。 天下の大魚を共に釣ろう、との曹操の檄は呉に飛んだ。 しかし、これは呉の降参を意味する。 呉の逡巡を孔明が見逃すはずはない。 一帆の風雲に乗じ、孔明は三寸不爛の舌をもって孫権を説き伏せる。 かくて史上有名な会戦、赤壁の大捷に導き、曹操軍は敗走する。 . . . 本文を読む

ジョーカー・ゲーム / 柳広司

2010-10-18 16:35:42 | や・ら・わ行作家
抜粋 結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。 超難関試験を突破した一期生は、外国語、学問はもちろんのこと、 爆薬や無電の扱い方、変装術、女の口説き方など多様な訓練を受け、 長髪、背広姿で互いを偽名で呼び合った。 「スパイとは“見えない存在”であること」 「殺人及び自死は最悪の選択肢」 これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。 軍隊組織の信条を真っ向 . . . 本文を読む