認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


環境が非常に重要

2007年02月01日 | クリスティーンさんの本から

《痴呆症の症状がどう現れるかについては、
 環境が非常に重要なので、
 私たちを助けるためにあなたにできることはたくさんある。
 自分を取りまく世界がおかしくなり、自分の能力が混乱していく時、
 それをどのように対処できるかによって、
 現れる症状は大いに違ってくる。
 脳の損傷の度合いを考えれば、私たちの行動は、
 それぞれの環境に対するしごく当然の反応である。》
とクリスティーンさんは書いておられます。
『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P195



私は、今、
クリスティーンが書かれたこの文章を引用しながら、
先日のNHKの3時間番組のことを思い出しました。

「いつでんどこでん」というグループホーム・・・

ある方が・・・
叫んだりしていましたが・・・
茶碗など・・・洗物をされるようになった光景がありました。

その方のお名前は浮かんできません。
また・・・放映された情景は
家に帰られたこと、
カーテンを引っ張っていたこと・・・位。

でも・・・それだけの光景が・・・
私には浮かんできたのです。
メモを取らずにビデオを見て・・・
どれだけ思い出せるか・・・を試してみたのです。

3回・・・日をおいて見ての結果です。

思いようによっては・・・そんな私は
「ステキ」なのかもしれません。

《環境が非常に重要》と、
クリスティーンという言葉は
真実を言っている・・・
と私は思いますし、
その言葉を、
私は、・・・私自身の介護指針としていきたい・・・。

「この病」と宣告された方が
ご自分のあり方を自分らしくと・・・
模索される時代・・・になっていくのではと思います。

先人の積み重ねが・・・
私たちに伝わるようになってきたからです。

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3 コメント

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自分を認めてもらえる (miki)
2007-02-01 12:41:38
人間は誰でも自分を認めてもらいたい。
人間として尊重されたい。
人間として愛されたい。

今、「いつでんどこでん」のおばあちゃんも
スタッフに、こういう人と認めてもらうことによって
少しずつ変わってこられた。

家族の力は大きいですよ。
家族が「認知症だからしようがない」という
接し方をすると悪化すると思いますよ。

母は、女子師範の卒業時の色紙に
「強ク明ルク」と書いていました。
自分の心を奮い立たせて生きてきたのでしょう。
母の場合、血縁とのつらい死別が多かったのですが、そういう暗さは微塵もなかった。

「お母さん、強く明るく生きてきたね」
「ありがとう」

どうぞ、ご家族の方、人生を人格を認める声かけをしてください。
施設にしかできない介護もある。
家族にしかできない介護もある。
家族の役割は大きいと思いますよ。
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協力の時代 (miki)
2007-02-01 18:05:14
私の書き方は、誤解を招きやすいですね。

私は、これからは施設と家族が協力する時代だと思っています。
個人情報は家族が1番よく知っている。
情におぼれすぎない介護も必要。

お互いに尊重できる関係が築けたら本人にとっていい環境になりますね。
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応援する一人です (水木)
2007-02-02 10:24:49
miki様へ
「大逆転の痴呆ケア」「生き返る痴呆老人」の2冊が届きました。
和田さんの本を読み始めました。
「大逆転」というタイトルに納得する内容。

私が避けていた本でした。
避けていた理由はタイトル。
でも・・・本屋さんに並んでいるだけのことはある本でした。
ちょっと反省です。

誤解をまねきやすい・・・ということ。
貴女なりの表現ですから・・・わかっていただけますよ。
意を決して書いてください。
応援する一人です!
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